【日本】日経平均3日ぶり反落 利益確定売り先行
■主なマーケットデータ(12月30日)
*株式
日経平均株価 27,444.17円 -123.98(-0.45%)
安値 27,338.56円 - 高値27,572.57円
東証出来高 8億7819万株
東証売買代金 1兆9606億円
TOPIX 東証株価指数 1,804.68円 -14.50(-0.80%)
*為替
ドル/円(17時) 103.32-34円
ユーロ/円(17時) 126.74-78円
*短期金融市場
無担保コール翌日物金利(速報ベース) - 0.033%
*債券
国債先物・21年3月限 151.92(-0.03)
10年長期金利 0.020%(変化なし)
■マーケット概況
30日の日経平均は3日ぶりに反落。前日の最高値と、4日間の休場前の利益確定が先行。一方で押し目買い意欲も強く、午後には上昇に転じる場面もあった。
年末終値としては史上最高値を付けた1989年(3万8915円)以来、31年ぶりの高値水準となった。年間ベースでは3787円55銭(16%)高と2年連続で上昇。前年(18%)を少し下回っているものの、上昇した値幅は2013年以来7年ぶりの大きさとなっている。
薄商いながら、個別ではファーストリテイリングが上場来高値を更新。日経平均を59.78円押し上げた。また、政府の2050年脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギー比率引上げを受け、レノバが上場来高値を更新している。
東京証券取引所は、今年の取引終了後に大納会を開催。日本取引所グループ(JPX)の清田瞭最高経営責任者(CEO)は初の終日取引停止となった10月のシステム障害を改めて謝罪し、「再発防止策に全力で取り組む」と述べ今年の取引を締めくくった。
【米国】
■主なマーケットデータ(12月30日)
*株式
NYダウ平均 USD30,409.56 +73.89 (+0.24%)最高値更新
NASDAQ総合 USD12,870.002 +19.781 (+0.15%)
S&P500 USD3,732.04 +5.00 (+0.13%)
*為替
ドル/円 (31日6時59分) 103.19-21円
*債券
米国債10年 0.926% (-0.006%)
*商品
NY原油(WTI) 1バレル= USD48.40 +0.40(+0.83%)(2月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD1,893.40 +10.50(+0.56%)(2月渡し)
■マーケット概況
29日のダウ工業株30種平均は反発。30日に英政府がアストラゼネカのワクチンを世界で初めて承認。米国では4月に承認される見込み。先進国でワクチン使用の承認が相次ぎ、景気回復の足掛かりになることが好感された。資本財や消費関連など景気敏感株の上昇が目立った。
ムニューシン米財務長官は1人あたり600ドルの現金給付手続きの開始を表明。個人消費を支えるとの見方も広がった。給付金は前回と同様、個人所得7万5,000ドル、または夫婦合算申告15万ドルを基準とし、これを上回る場合は給付額が減少する。
景気敏感株が買われ、個別ではクレジットカードのビザやアメリカン・エキスプレスが高い。建機のキャタピラー、化学のダウも買われた。原油高を受け、石油株も高い。一方、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなどハイテク株は軟調。通期の電気自動車の販売台数が目標の50万台を上回るとの予測が出たテスラが大幅高。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では原油先物相場が続伸。原油在庫減少を好感した買いが優勢となった。主要産油国による減産順守も相場を支えている。
ロイター通信は30日、「OPECプラス」による協調減産の11月の順守率が100%を超えたと報じた。主要産油国の生産状況には不透明感があったが、安心感が広がり買いにつながった。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落し、ドル建てで取引される原油の割安感が出て買いを誘った。