本日は、主要な株価がロンドン取引時間に1%ダウンで取引されていたことから、全体的に軟調傾向になりそうです。
今週賑わせた新型コロナウイルスのワクチンに関する明るいニュースも、全世界にワクチンが供給されるには数年かかるとも言われ、市場が徐々に楽観的反応を示さなくなる可能性もあります。
いづれにしても、ロックダウンと経済後退はしばらく続く見込みです。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は昨日のECBフォーラムで、新型コロナウイルスワクチン開発での飛躍的前進の報道に勇気づけられたものの、ウイルスの第2波は依然経済にとり新たなリスクとなると警告しました。
この発言により、市場は来月の追加財政政策発表を待ち望むことになりそうです。
本日後半、米国の10月消費者物価指数(CPI)及び失業保険継続受給者数の発表が控えています。
これらのデータはもはやボラティリティを生むことはなく、アメリカ取引時間にはその他の全体的なセンチメントが市場を影響しそうです。
また、ベイリー英中銀総裁、パウエル米FRB議長、ラガルドECB総裁の講演も控えています。
これらの講演は市場を左右する重要な要因です。
FXでは、USDは方向性を定めないまま、EURUSDは1.1780前後、USDJPYは105.30前後にて取引されています。