ダウ上昇が好感され米ドル買いが優勢に

2021/11/30

Noriko Sasaki
2021/11/30 7:42 JST投稿
 

【米国】

  • 為替(11月30日6時00分)

 米ドル円(USDJPY)    113.65-113.66 (円)
 ユーロ円(EURJPY)    128.19-128.20 (円)
 ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1279-1.1279 (米ドル)
 ポンド円(GBPJPY)    151.19-151.20 (円)
 ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3302-1.3302 (米ドル)
 
11月29日のニューヨーク外国為替市場。米ドル・円(USDJPY)は、先週末にコロナウイルスの変異種「オミクロン」の感染拡大の懸念から株安となったが、この日は株価が回復し安心感が広がり米ドル買いが優勢となった。長期金利が一時1.56%台に上昇したことも米ドル買いを助長した。さらに、10月住宅販売保留指数(前月比、結果:7.5%、予想:1.0%、前回:-2.3%)が予想を大幅に上回ったこともプラスとなり、この日の高値113.96まで買われた。その後、長期金利が低下し米ドルが売られ113.50付近に値を下げ、終値は113.53となった。
 
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、朝方は1.1295付近と堅調に推移していたが、コロナウイルスの感染拡大や変異種の登場から警戒感が強まり徐々に値を下げ1.1258付近となった。その後は徐々に持ち直し、終値は1.1291に回復。
 
ユーロ・円(EURJPY)は、株価が回復したことが好感され徐々にユーロ買いが優勢となり128.38に上昇。その後、小幅にユーロが売られるも、再び買いが入り堅調に推移し終値は128.19だった。
 

  • 株式

 NYダウ平均  USD 35,135.94 +236.60 (+0.67%)
 NASDAQ総合  USD 15,782.834    +291.177 (+1.87%)
 S&P500      USD 4,655.27  +60.65(+1.32%) 
 
11月29日の米株式市場のダウ工業株30種平均は3日ぶりに値を上げた。26日に一時1,000ドル超と今年最大の下げ幅を記録した反動から買いが優勢となった。先週末の終値より120ドル近く上回り買いが優勢だったが、先週末に大幅に安くなった分の利益を取り戻すための売りに転じ先週末の終値に近い価格まで値を下げた。その後は、今後の上昇を期待した先行投資が優勢となり徐々に価格が高まり、13時過ぎに26日の終値より350ドル超値を上げ堅調に推移し終えた。S&P500は11業種全てが値上がりしている。
 

  • 債券

 米国債10年 1.500(+0.02%)
 

  • 商品

 NY原油(WTI) 1バレル=USD 69.95 +1.80(+2.64%)(1月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,785.20  -2.90(-0.16%)(2月渡し)
 
 

【日本】変異種「オミクロン」の懸念から安全資産の円買い続く
 

  • 為替(17時)

11月29日の東京外国為替市場。米ドル・円は、朝方は南アフリカでコロナウイルスの新たな変異種「オミクロン」が発見されリスクの低い安全資産の円買いが優勢となり113前半まで値を下げた。しかし、月末の輸出企業の決済資金に向けた米ドル買いが入り113後半に回復した。再び徐々に値を下げている中、午後に岸田文雄首相が感染防止の観点から、30日24時より外国人の入国を原則停止する旨を発表すると日経平均株価が大幅安となり、先週末の安値113.05を超え112.99まで米ドルが売られた。その後、ダウ先物が200ドルほど値を上げ、米長期金利先物が1.52%台に上昇すると米ドルが買われ113.43付近まで価格が上昇した。徐々に値を上げ、17時時点では113.57となった。
 
ユーロ円は、欧州でのコロナウイルス感染再拡大に加え、南アフリカの変異種の広がりからユーロが売られ、円が買われた。徐々に値を下げ、15時30分過ぎに売りがピークとなり127.49まで値を下げた。その後は、欧州勢が参加すると輸入企業により月末の決済に向けたユーロの買いが入り127.90台に回復した。17時時点では127.92だった。
 
ユーロ・米ドルは南アフリカで発見された新たな変異種による景気回復の遅れが懸念され、積極的な投資が控えられユーロが売られた。1.12後半で徐々に値を下げていたが、ダウ先物が200ドルほど値を上げ、米長期金利が1.52%台に上昇すると米ドルが買われ1.1264まで安くなり17時時点では1.1263 となった。
 

  • 日本株式

 日経平均株価     28,283.92円  -467.70(-1.63%)
  安値28,187.12円  -  高値 28,776.34円
 東証出来高 1,530,62万株
 東証売買代金 3兆3942.99億円
 
11月29日の日経平均株価は昨日に続いて、大幅に落ち込んだ。南アフリカで発見されたコロナウイルスの新たな変異種「オミクロン」の感染状況などを見極めたいとの思いから、リスクの高い株式への投資を控える「リスクオン」の姿勢が強まった。開始から400円超安く始まったが徐々に値段を上げ、昼頃に何度か前日の終値を上回る場面もあった。しかし、午後に岸田文雄首相が感染防止の観点から、30日24時より外国人の入国を原則停止する旨を発表すると、景気回復への懸念が強まり徐々に値を下げた。14時30分に550円超まで売られ、10月13日以来の安値(28,140円)で終えた。東証1部の海運業、その他製品以外の業種全てが前日より安くなり、全体の91%の銘柄で値下がりした。
 

  • 短期金融市場

 無担保コール翌日物金利  -0.047%
 

  • 債券

 国債先物・21年12月限  151.74(+0.02)
 10年長期金利  0.070%(変化なし)
 
 


アナリストプロフィール

 
Noriko Sasaki
投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。

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