誤差の投票が勝利の決め手となりそうな今回の大統領・議会選で、市場はボラティリティを呈し、経済対策が実現するとの期待感により米国株価は続伸しています。
アジア取引時間で株価は上昇し、その後ダウ工業株、S&P 500種をはじめとする主要株価が反落しました。欧州株価も同様です。
FXでは、USDは主要10通貨に対し一時高値で取引されましたが、0.8%低下し、ここ2カ月余りでは最大の下げを記録しました。
トランプ氏は激戦州のうち、フロリダ、アイオワ、オハイオを制し、バイデン氏はトランプ大統領が4年前に勝利したアリゾナ州で勝利しました。
引き続き、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン州を含むその他の州では、前例がないほどの数の郵便投票により、現在も開票が続いています。
一方、米上院選では、共和党が過半数を維持しています。
トランプ氏が勝利した場合、共和党は2兆ドル以上の追加経済刺激策に反対を示しており、大規模な経済政策は見込めません。
しかし、その影響は短期に止まる可能性が高く、近年株価を回復させていきたトランプ氏の経済政策、特に連邦準備銀行が金融緩和を実施すればなお、長期的な傾向は上がり相場となることが予測されます。