【日本】日経平均30年ぶり2万8000円台回復 米景気回復期待受け
■主なマーケットデータ(1月8日)
*株式
日経平均株価 28,139.03円 +648.90(+2.36%)最高値更新
安値 27,667.75円 - 高値28,139.03円
東証出来高 13億8916万株
東証売買代金 3兆1190億円
TOPIX 東証株価指数 1,854.94円 +28.64(+1.57%)最高値更新
*為替
ドル/円(17時) 103.96-98円
ユーロ/円(17時) 127.24-28円
*短期金融市場
無担保コール翌日物金利(速報ベース) - 0.016%
*債券
国債先物・21年3月限 151.78(-0.02)
10年長期金利 0.035%(変化なし)
■マーケット概況
8日の東京株式市場は大幅続伸。米国市場の株高の流れを受け、主要3指数そろって最高値を更新した。日経平均株価は2万8000円台を回復し、昨年来高値を更新。1990年8月8日(2万8,509円14銭)以来およそ30年5カ月ぶりの高値となった。
東証株価指数(TOPIX)が2日連続続伸。ジャスダックは7日続伸し、終値が前日比17円79銭(0.47%)高い3,781円05銭。
米半導体メモリー最大手マイクロン・テクノロジーの強気見通しを受け、東京エレクトロンなど半導体関連銘柄が買われ、指数を押し上げた。業種別では、ゴム製品、パルプ・紙、非鉄金属が上昇率上位。一方、空運業、海運業、不動産業の3業種が下落。
値上がり寄与としてはトップがファーストリテイリング。1銘柄で日経平均を約122円押し上げ、東京エレクトロン、ダイキン工業と続いた。一方、値下がり寄与トップはオリンパス。1銘柄で日経平均を約6円押し下げ、カシオ計算機、三井不動産と続いた。
【米国】
■主なマーケットデータ(1月8日)
*株式
NYダウ平均 USD31,097.97 +56.84 (+0.18%)最高値更新
NASDAQ総合 USD13,201.975 +134.495 (+1.02%)最高値更新
S&P500 USD3,824.68 +20.89 (+0.54%)最高値更新
*為替
ドル/円 (11日6時46分) 103.84-86円
*債券
米国債10年 1.113% (+0.038%)
*商品
NY原油(WTI) 1バレル= USD52.24 +1.41(+2.80%)(2月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD1,835.40 -78.20(-4.09%)(2月渡し)
■マーケット概況
8日の米国市場は3指数揃って過去最高値を連日更新した。朝方発表された昨年12月の米雇用統計は8カ月ぶりに減少に転じたが、大型の追加経済対策実施の期待が株価を押し上げた。
民主党のマンチン上院議員が国民への現金給付額増額に反対したと伝わり、S&P500は上げ幅を縮小。しかし、バイデン次期大統領が改めて大規模な経済対策実施を表明したことが相場を支えた。
ダウ工業株30種平均は4日続伸。業績期待から主要ハイテク株が買われ、相場を押し上げた。業種別では自動車・自動車部品が上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。
ナスダック総合株価指数は続伸。主要企業の決算発表を来週に控え、期待からスマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなど大型ハイテク株が買われた。前日に時価総額が5位に浮上した電気自動車(EV)のテスラは11日続伸し、終値は880.02ドル(+8%)。
■注目のニュース
・テスラの時価総額が5位に浮上
8日付の米格式市場でテスラ株が2010年の上場来初の11連騰。史上最高値も塗り替えた。11日間で増えた時価総額は約24兆円とトヨタ自動車の時価総額(約26兆円)に匹敵している。米金融調査大手エバーコアISIはこの日、1年ぶりにテスラ株の投資判断を「売り」に引き上げた。
7日には時価総額がフェイスブックを上回り5位となっている。これまで時価総額上位5社はGAFAM(アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベット=グーグル親会社、フェイスブック)が占めていた。
・議会でトランプ大統領罷免を求める弾劾訴追の動き
トランプ大統領の罷免を求める弾劾訴追の動きが活発化。訴追決議案は6日に起きた連邦議会議事堂の占拠事件をトランプ氏が扇動したとする内容で、早ければ11日にも下院に提出される。今後のバイデン政権への移行を鑑み、共和党へ支持が広がる可能性もある。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、民主党内での支持者は8日の150人超から、9日には185人まで増えている。