【日本】日経平均反発 企業決算に期待
■主なマーケットデータ(1月27日)
*株式
日経平均株価 28,635.21円 +89.03(+0.31%)
安値 28,542.00円 - 高値 28,754.99円
東証出来高 11億5958万株
東証売買代金 2兆6188億円
TOPIX 東証株価指数 1,860.07円 +12.07(+0.65%)
*為替
ドル/円(17時) 103.66-68円
ユーロ/円(17時) 126.00-04円
*短期金融市場
無担保コール翌日物金利(速報ベース) - 0.017%
*債券
国債先物・21年3月限 151.94(-0.04)
10年長期金利 0.035%(+0.005)
■マーケット概況
27日の日経平均株価は反発。朝方は、買いが先行。IMF(国際通貨基金)が26日に世界経済見通しを上方修正。投資家心理が上向き、上げ幅が一時200円超となった。その後、利益確定売りに押され下げに転じた。さらに、企業業績などへの期待から持ち直し、取引を終えた。1月29日に決算発表を予定しているキーエンスは、2,230円増(+3.96%)と下値を支えた。
電機や商社など景気敏感業種、不動産など内需の一角が上昇。海運や鉄鋼、電気・ガス、銀行が下落している。
値上がり寄与トップ5は日本電産(+26.65)、ファナック(+23.41)、ダイキン(+19.63)、テルモ(+16.28)、キヤノン(+8.43)と続いた。
一方、値下がり寄与トップ5はエムスリー(-47.37)、ファーストリテイリング(-34.57)、アドバンテスト(-19.45)、東京エレクトロン(-18.37)、ソフトバンクバンクグループ(-15.35)と続いている。
■注目のニュース
・アストラゼネカのワクチン 日本で量産へ
英製薬大手アストラゼネカは日本で新型コロナワクチンの量産準備に入り、受託を受けたJCRファーマが近く生産を開始する予定。アストラゼネカは昨年12月に日本政府と1億2,000万回分のコロナワクチン供給契約を結んでいる。近く厚生労働省に製造販売承認を申請する見込み。コロナワクチンは完成まで3カ月程度要するため、承認申請の手続きと並行して量産を進める。
生産されたワクチンは第一三共や明治ホールディングスが容器に充填し製品化。アストラゼネカのワクチンは摂氏2~8度の冷蔵輸送で流通可能で、温度管理がしやすいとされる。
【米国】
■主なマーケットデータ(1月27日)
*株式
NYダウ平均 USD30,303.17 -633.87 (-2.04%)
NASDAQ総合 USD13,270.598 -355.467(-2.60%)
S&P500 USD3,750.77 -98.85 (-2.56%)
*為替
ドル/円 (28日6時32分) 104.08-10円
*債券
米国債10年 1.011% (-0.024)
*商品
NY原油(WTI) 1バレル= USD52.85 +0.24(+0.46%)(3月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD1,844.90 -6.00(-0.32%)(2月渡し)
■マーケット概況
27日の米国市場のダウ工業株30種平均は5日続落。ボーイングの決算が厳しく売りが強まった。また、市場終了後に大手IT・ハイテク企業の決算発表が予定されていることから調整ムードが漂った。ダウは下げ幅が一時700ドルを超える場面もあり、全業種が下落。午後にFOMCの結果が発表されたが、ほぼ予想通りで反応は限定的。
ボーイングは4%下落。2020年第4四半期決算は、純損益が84億4000万ドルの赤字。2020年通年の赤字も過去最大の119億4000ドルに拡大した。最終赤字は前年同期の8倍に膨らみ、失望売りにつながった。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が26日夕方の決算発表で「年前半は半導体の供給不足が続く」との見通しを示し、6%強下落。インテルやエヌビディアなど半導体株に売りが及んだ。
ゲーム専門店のゲームストップ株で売り方のヘッジファンドが大規模な損失を計上したとの報道
を受け投資家の意欲が減退した。このところ、空売り残高が多い銘柄に買いを集団で仕掛け、売り方の買い戻しを狙う手法で価格を吊り上げる中小型株が続出し、問題となっている。
ナスダック総合株価指数が続落し、今年最大の下げ幅となった。主力ハイテク株にも売りが広がり、アルファベットは5%安、フェイスブックは4%安で終えた。投資家心理を映す米株の変動性指数(VIX)は一時34台と前日比で5割近く上昇。昨年11月上旬以来の高水準となっている。