ダウ3営業日ぶり反発 景気回復期待高まる

2021/03/02

【3月1日 テクニカルアナリシス】月曜の金市場は大暴落

金の上昇は長くは続かず、EUと米国市場では売り圧力にさらされた。本稿執筆時点では、金は数時間の間に30ドル下落し、1,730ドル付近で取引されている。
 
サポートは現在1,730ドル付近にあり、その後は金曜日の安値1,717ドル付近で推移。もし1,717ドルを下回れば、1,700ドルの心理レベルに向かって急落する可能性もあった。数週間前から金の弱気相場について警告してきたが、利回りが上昇し続け米ドルが強くなっているため、長期的な強気相場は終わりを迎えようとしている。
 
株価が急伸し、ドル高を背景に戻りが売られ序盤の安値を割り込み、軟調となり1,723.00ドルで終えた。
 
  

【日本】日経平均反発 長期金利急上昇収束しハイテク株買われる 

■主なマーケットデータ(2月26日)
  • 日本株式
 日経平均株価     29,663.50円  -697.49(+2.41%)
  安値 29,396.04円  -  高値 29,686.39円
 東証出来高  12億5001万株
 東証売買代金 2兆4773億円
 
日経平均株価大幅に反発。米国の長期金利上昇が収束してきたことから、バリュエーション(投資価値)の高い銘柄の多いナスダックが上昇。この流れを受け、450円ほど上昇し始まった。その後、節目の29,500円を越え710円近くまで上げ幅を拡大。その後は、利益確定売りに押されたが、11時ごろに再び上昇。後場に入っても同水準で推移し、取引を終えた。
 
全業種が上昇。特にパルプ・紙、情報・通信、建設の寄与が大きい。その反面、陸運、海運、鉄鋼は上値が重かった。
 
米国の金利上昇ムードが漂っているが、今後、日銀がどのような経済政策をとるかスタンスが見えない。2月26日以来、上場投資信託(ETF)の買い入れを実施していない。以前、ETF購入に関する懸念を記したが、今後の出口戦略を誤ると危機的状況に陥る可能性もある。異次元緩和と、株の買い支えによってこれまで株価は上昇してきたが、その会社の価値が適正ではない可能性もある。為替市場にも多大な影響が及ぶだけに、今後の行方も引き続き注視したい。
 
  • 為替(17時)
1日の東京外国為替市場ドル円は小幅に円安。106.59円付近となった。前週末の同時点に比べ51銭の円安、ドル高。米下院で大規模な追加経済対策法案が可決。景気回復への期待が高まり円売り、ドル買いが優勢だった。低リスク通貨とされる円の売りが促進され、日経平均株価が大幅に反発となった。国内輸入企業による円売りもあり一時106円70銭近辺と2020年8月下旬以来の円安水準。
 
ユーロ円は横ばい。17時時点は128円71~73銭と、前週末17時時点に比べ1銭の円高、ユーロ安。ドルに対して円もユーロも売られている。
 
ユーロドルは続落。17時時点は1.2075~76ドルと同0.0059ドルのユーロ安、ドル高だった 
 
  • 短期金融市場
 無担保無担保コール翌日物金利(速報ベース)  -0.024%
 
  • 債券
 国債先物・21年3月限  150.81(+0.19)
 10年長期金利  0.150%(-0.010)
 
 

【香港】(3月1日)

香港ハンセン指数 HKD29,452.57 +427,36 (+1.62%)
香港ハンセン指数は反発。反発、米長期金利の上昇が一旦収束し、29,000ポイントを始値で回復。先週末に安値圏で終えたのを受け、買いが入った。さらに、ナスダック市場の上昇を受け、ハイテク株も上昇し、市場を支えた。セクター別では情報技術や医療・ヘルスケア、通信が上げた半面、不動産・建設が下げた。
 
 

【米国】

■主なマーケットデータ(3月1日)
  • 株式
 NYダウ平均  USD 31,535.51  +603.14 (+1.94%)
 NASDAQ総合  USD 13,588.829  +396.484(+3.00 %)
 S&P500      USD 3,901.82  +90.67(+2.38 %)
 
1日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに急反発。米下院が1.9兆ドル規模の追加経済対策を可決、米食品医薬品局(FDA)が米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンに緊急使用許可により、早期の景気回復期待が高まった。前週の株価急落のきっかけとなった米長期金利の上昇が収束し落ち着いたことも、投資家心理の改善につながり一時730ドル超上昇する場面があった。本日の上げ幅は2020年11月9日以来、4カ月ぶりの大きさ。幅広い銘柄に買いが入り、全業種で上昇。
 
米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した2月の製造業景況感指数は60.8で前月から2.1ポイント上昇(前回は58.7)。ほぼ横ばいだった市場予想を上回り、18年2月以来の高水準。米製造業の拡大が続いていることも投資家心理を上向かせた。
 
  • 為替(3月2日6時43分)
 USDJPY 106.77-106.78
 EURJPY 128.58-128.64
 EURUSD 1.2043-1.2047
 GBPJPY 148.64-148.72
 GBPUSD 1.3922-1.3925
 
1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、続伸。金曜日に追加経済対策が下院を通過、世界的な株価の再上昇による円売り圧力が高まった。さらに2月の製造業景況感指数の上昇とリッチモンド連銀バーキン総裁が「国債利回り上昇は気にならない」発言。そして、長期金利上昇が支援材料となり、昨年8月28日以来、約6ヵ月ぶり高値となる106.89円まで急伸。小反落するも下値は堅かった。
 
ユーロドルは上値が重い。フランス中銀ビルロワドガロー総裁が、「欧州中央銀行(ECB)は正当な理由のない債券利回りの上昇には対応しなければならない」と発言し、ユーロ高を権勢し、今後も追加緩和継続を示唆した。さらに、米欧の金利差の拡大、好調な米国経済指標の結果が重しとなり2月17日以来となる安値1.2029まで下落。小反発するも小幅な上昇にとどまった。
 
 
  • 債券
 米国債10年 1.424%(+0.019)
 
  • 商品
 NY原油(WTI) 1バレル=USD60.64 -0.86(-1.40%)(4月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD1,723.00  -5.80(-0.34%)(4月渡し)
 
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