ダウ続落 IT・ハイテク株に利益確定売り

2021/03/04

【3月3日 テクニカルアナリシス】米国利回り急騰を受けEURUSDが再び急落

EURUSDは火曜日に上昇して得た利益の半分ほどを消し去り、水曜日の米国取引前には0.5%安。主な支援要因は、昨日の安値である1.20。ユーロがこの価格を下回った場合2月の安値である1.1950ドルを試す可能性が高いと思われる。
 
米国利回りは上昇を続けており、10年物利回りは再び1.5%に向かって上昇。中期的な見通しは徐々に弱気に転じている。FRBが手を打たない限り株式市場のボラティリティがさらに上昇する可能性があり、そうなった場合は安全資産のドルが買われるだろう。次のターゲットは1.2180ドル付近であり、買いがより強まるには1.21ドルを超える必要がある。
 
短期的な見通しは不明瞭だが、市場はブル(上昇トレンド)からゆっくりと大きな時間軸で離れているように感じられる。
 
  

【日本】日経平均反発 米国利回り低下により景気敏感株買われる 

■主なマーケットデータ(3月3日)
  • 日本株式 日経平均株価     29,559.10円  +150.93(+0.51%)
  安値 29,336.60円  -  高値 29,604.37円
 東証出来高  12億0650万株
 東証売買代金 2兆4664.38億円
 
3日の日経平均株価は反発。後場後半に上げ幅を広げた。押し目買い需要旺盛で全体指数も上昇した。ワクチン普及加速による景気回復期待から、景気敏感株を押し上げた。一方で、米長期国債の利回りが前日終値ベースで1.40%台まで低下し、投資家心理が上向いた。中国や香港をはじめとしたアジア株が強い値動きとなったことや、米株価指数先物が堅調に推移したことも支援要因となった。業種別では鉄鋼、非鉄、空運といった景気敏感株が買われた。
 
  • 為替(17時)
3日の東京外国為替市場ドル円は小幅ながら5営業日ぶりに円高。17時時点で106.82-83円と、前日の同時点に比べ2銭の円高、ドル安だった。米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事による発言で米長期金利の上昇が収束。日米金利差の拡大観測が後退し、ドル売り、円買いが優勢。
 
ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事は2日の講演で「雇用とインフレはFRBの目標からはほど遠い」と発言し、米長期金利の急ピッチの上昇を牽制したと受け止められている。
 
しかし、午前10時前に国内輸入企業による円売り、ドル買いが出て、上値は重かった。朝方に円高に振れた場面で、今後のドル高継続を見込んだ早めの円売り、ドル買いが増えたことも、円相場の重荷となった。
 
ユーロ円は小幅に円安。17時時点では129.17-19円と、0.88円の円安、ユーロ高。ユーロドルは4営業日ぶりにユーロ高。17時時点では1.2091-92ドルと、0.0084ドルのユーロ高、ドル安。米長期金利の上昇収束を受けたドル売りが、対ユーロでも表れている。
 
  • 短期金融市場
 無担保無担保コール翌日物金利(速報ベース)  -0.020%
 
  • 債券
 国債先物・21年3月限  151.12(-0.02)
 10年長期金利  0.115%(-0.010)
 
 

【香港】(3月3日)

香港ハンセン指数 HKD29,095.86 -356,71 (-1.21%)
3日の香港ハンセン指数は反落。前日に節目の29,000ポイントを回復し、短期的な利益確定目的の売りが優先した。
 
また、英の調査会社・IHSマークイット・エコノミクスが3日発表した香港の総合購買担当者景気指数(PMI)は50.2。節目を上回るのは2018年3月以来、2年8カ月ぶり。さらに、モルガンスタンレーが最新リポートで、「中国から香港への旅客は2021年第2~3四半期にかけて回復する」と指摘。中国経済の回復期待が強い。
 
 

【米国】

■主なマーケットデータ(3月3日)
  • 株式
 NYダウ平均  USD 31,270.09  -121.43 (-0.38%)
 NASDAQ総合  USD 12,997.752  -361.035(-2.70 %)
 S&P500      USD 3,819.72  -50.57(-1.31 %)
 
3日のダウ工業株30種平均は続落。プラス圏で推移していたものの、終了間際になり下げが強まった。また、IT、ハイテク株では利益確定売りが続き、ナスダックが大幅安。エネルギーや銀行、産業など景気敏感株は引き続き買われた。
 
ワクチン接種拡大、追加経済対策がGDPを1984年以来の大幅成長に押し上げるとの見方も出て、7%成長を予想しているようだ。今後、個人消費が急速に拡大すると見込んでいる。一方、インフレについては、過去10年間でまれな水準の3%付近まで上昇する可能性もある。
 
この日発表のADP雇用統計やISM非製造業景気指数は予想を下回る内容となったが、株式市場への影響は限定的だった。
 
 
  • 為替(3月4日6時20分)
 USDJPY 106.97-106.97
 EURJPY 129.07-129.07
 EURUSD 1.2065-1.2066
 GBPJPY 149.24-149.25
 GBPUSD 1.3951-1.3952
 
3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。追加経済対策の進捗、長期金利の上昇により米国時間の朝方にかけ、心理的な節目107円突破し107.15円となった。ADP雇用統計やISM非製造業景気指数は予想を下回る内容が響き、106.90台に下落した。しかし、日本時間の4日午前7時前に再び107円台に戻った。
 
ユーロドルは上昇後に反落。ECB関係者の「債券利回りの抑制に劇的な行動は不要」との発言を受け、一時1.2113ドルまで上昇。米長期金利の上昇や、デギンドスECB副総裁の「ユーロ圏のインフレ率の上昇は一時的」「ECBはいつでも購入ペースを拡大できる」との発言が重石となり、1.206ドル台まで下落した。
 
 
  • 債券
 米国債10年 1.481%(+0.089)
 
  • 商品
 NY原油(WTI) 1バレル=USD61.28 +1.53(+2.56%)(4月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD1,715.80  -17.80(-1.03%)(4月渡し)
 
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