【日本】日経平均は大幅に続伸 終日大幅なプラス圏で推移
■主なマーケットデータ(4月2日)
日経平均株価 29,854.00円 +465.13(+1.58%)
安値 29,694.09円 - 高値 29,869.67円
東証出来高 10,0231万株
東証売買代金 2兆2403.38億円
2日の日経平均株価は大幅に続伸。好調な米国市場の流れを受け、約316円プラスで始まった。バイデン政権の大幅なインフラ投資や米長期金利の下落を受け、終日大幅なプラス圏で推移。半導体関連や電子部品、情報・通信、化学、機械などが買われ、3月18日(30,216円)以来の高値で終えた。
2日の東京外国為替市場でUSDJPYは110台後半での推移が続いている。17時時点で110.54-55。ドル高基調が継続しているが、多くの国が2日からイースターの休日となり、市場参加者が少ない。さらに、2日の3月の米雇用統計の発表を前に様子見ムードも広がっていた。
EURUSDは17時時点で1.1777-78。日米の株高を受け投資家のリスク選好姿勢が強まり、EUR買い・USD売りにつながった。EURJPYは、ほぼ横ばい。17時時点で130.18-20。
無担保無担保コール翌日物金利 -0.012%
国債先物・21年3月限 151.01(+0.07)
10年長期金利 0.115%(-0.005)
■気になるニュース
「ミャンマークーデター解決に向け日本に期待が高まるも・・・」
ミャンマーで2月1日に発生した国軍クーデターによって、少なくとも550人が殺害されたと、隣国タイの支援団体「政治犯支援協会(AAPP)」が発表した。
また地元メディアの「ミャンマー・ナウ」によると、最大都市ヤンゴンでは2日米・CNNの取材班のインタビューを受けた市民5人が、当局に拘束されるなど言論の弾圧が、日に日に強まっている。
また、日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、3月15日に進出日系企業約430社で構成するミャンマー日本商工会議所(JCCM)が公式サイトに声明を発表。現状を深く憂慮し、早期の回復を祈り、ミャンマーの民主主義がもたらされるための可能な限りの努力を尽くすと記した。
ミャンマーの国軍とアウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟、両者とのパイプを持っているのは日本と中国だ。過去の歴史から日本政府が介入し、早期の解決に導くことが期待されているが日本政府は明確な対応を示していない。なお、米国と英国は3月25日に経済制裁を加えている。
そんな中、在日ミャンマー市民協会と国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」は共同で日本政府に対し、公開質問状を提出。日本政府はこれに対し「制裁を含む今後の対応については事態の推移や関係国の対応を注視し、何が効果的かという観点から検討する」と2日に回答した。
クーデター発生から2ヵ月経過しているにも関わらず、態度を表明していない日本政府はコロナ対策同様、後手になっており早急な対応が期待されている。
【米国】
■主なマーケットデータ(4月2日)Good Fridayのため休場
ヨーロッパ・アメリカ・アフリカ諸国は連休
■主なニュース
・米雇用統計7カ月ぶり大幅増するも厳しい状況は続く
結果:91.6万人、予想:64.7万人、前回:37.9万人
休日でマーケットは休みだったが、2日に米労働省が3月の雇用統計を発表。非農業部門雇用者数が前月比91.6万人増と、市場予想の64.7万人増を大幅に上回った。ワクチン接種の拡大やバイデン政権の追加経済対策による経済支援により、雇用者数が昨年8月以来の大幅な増加となった。回復基調は見られるものの、依然として400万人超が半年以上の長期失業状態であり、厳しい状況。
失業率は6.0%と、2月の6.2%から数値上は若干の回復が見られた。しかし、雇用状況ながら休職中の人を除いた実質的な失業率は6.4%と厳しい状況は続いている。
バイデン米大統領は好調な内容となった雇用統計を称賛すると同時に、「まだ長い道のりを歩んでいかなければならない」と述べた。総額2兆2500億ドル(約250兆円)のインフラ投資計画に関しては野党共和党に議論への参加を求め、実現すれば1900万人の雇用が創出されると言明した。さらに、3月に成立した追加経済対策の効果を強調しつつも「一時的なもので、経済を立ち直らせるにはインフラ投資により、さらに良い状態に戻すことが必要だ」と述べている。
USDJPY 110.62-110.68
EURJPY 130.11-130.22
EURUSD 1.1760-1.1765
GBPJPY 152.93-153.21
GBPUSD 1.3824-1.3833
2日のニューヨーク外国為替市場は、祝日で参加者が限定的だった。USDJPYは、ほぼ横ばい。110.55-65で取引を終えた。雇用統計の良好な結果とワクチン接種の普及による景気回復期待から、JPY売り・USD買いが先行した。その後、USD買いが一巡すると、持ち高調整のJPY買いとなった。
EURUSDは反落。前日比0.0025USDが安い1.1745-55。米国に比べ景気回復の遅れが意識された。EURJPYは、ほぼ横ばい。130.15-25。
米国債10年 1.714(+0.038)