USD 欧州株・ダウ先物下落から売られるも長期金利上昇で回復

2021/05/12

【日本】USDJPY 動きが乏しく狭いレンジでの取引 

■主なマーケットデータ(511日)

  • 為替(17時)

511日の東京外国為替市場のUSDJPYは、昨日に続き動きが乏しく狭いレンジでの取引。JPYが堅調で、米長期金利が1.61%台となり17時時点では108.93。日経平均が1000円近くまで下落したが、外為市場への影響は軽微だった。

 

EURUSDは、米国や日本株が下落した影響から欧州株式市場も下落し、EURが売られ一時1.2123とこの日の安値を付けた。その後、買戻しが入り1.2148付近まで上昇した。1.2125に本日NYカットオプションの観測があり、それに伴った買いが出て17時時点では1.2141

 

EURJPYは、株価下落から132.03までEUR安・JPY高となったが、EURUSDと共に上昇し、

17時時点では132.26

 

  • 日本株式

 日経平均株価     28,608.59円  -909.75-3.08%

  安値 28,535.36- 高値 29,289.12

 東証出来高 12,8914万株

 東証売買代金 29567.69

 

511日の日経平均株価は大幅に反落し、14時直前に約983円下落する場面もあり、下げ幅は226日(1,202円)以来の大きさとなった。米長期金利が上昇し、米株式市場でハイテク株が売られた影響を受け、日本市場でも同様にハイテク株が売られた。

 

日本株に関しては、活況な海外市場とは対照的に上値が重い日が続いている。背景には日本でのワクチン接種が進んでいないことに加え、経済成長率が非常に低いことが影響している。ワクチンが普及する前は、非常に優位性があった日本市場だったが、現在はもともと低かった成長率に加え、コロナウイルスによって落ち込んだ経済の回復に長期間の時間を要するとみられていることが重しとなっている。

 

  • 短期金融市場

 無担保コール翌日物金利  -0.015%

 

  • 債券

 国債先物・216月限  151.47+0.07

 10年長期金利  0.070%-0.010

 

 

【米国】

■主なマーケットデータ(511日)

  • 為替(512712分)

 USDJPY 108.62-108.63

 EURJPY 131.95-131.96

 EURUSD 1.2148-1.2148

 GBPJPY 153.63-153.65

 GBPUSD 1.4144-1.4144

 

511日のニューヨーク外国為替市場のUSDJPYは、欧州株式やダウ先物の下落からリスク・オフのJPY買い・USD売りにつながり前日の安値(108.47)よりさらに下落(108.35)した。しかし、先週末の安値(108.34)が意識されとどまった。その後、長期金利が一時1.6289%前後に上昇し、108.69まで回復。終値は108.62

 

明日発表の4月米消費者物価指数(CPI)を前に、インフレから早期の金融緩和縮小につながることが懸念されている。なお、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事はこの日の講演で、米物価上昇率が4-5月に前年の低迷の反動などで高まるとした上で、インフレ加速は一時的との認識を改めて強調。また、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「経済情勢は改善しているものの、回復はまだ途上にあり、景気支援策を引き揚げる理由はまだ見当たらない」との見解を示している。

 

EURUSDは欧州時間発表の5月独ZEW景況感指数(実績:84.4、予想:72.0、前回:70.7)が予想を大幅に上回ったことを受けEUR買い・USD売りが先行し、一時1.2182とこの日の高値を付けた。その後、米長期金利の上昇に伴うEUR売り・USD買いにつれた売りが出て、終値は1.2148

 

EURJPYは欧米株価の下落に伴うリスク・オフのJPY買い・EUR売りが入り、一時この日の安値(131.79)を付けたものの、買い戻しが増え132.24付近でとどまった。その後は132.00前後での狭いレンジでの取引となり終値は131.95

 

  • 株式

 NYダウ平均  USD 34,296.16  -473.66 -1.36%) 

 NASDAQ総合 USD 13,389.426 -12.432-0.09 %

 S&P500   USD 4,152.10  -36.33-0.86 %) 

 

511日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、急激な経済回復に伴うインフレ懸念の高まりから金利上昇の懸念が高まり、リスク・オフの姿勢が強まった。下げ幅は225日(559ドル)以来、約2カ月半ぶりの大きさ。終始、マイナス圏で推移し、ハイテク株から景気敏感株にまで売りが波及した。大幅な下落となっているが、日本株とは違いワクチン普及や好調な経済指標となっており、米国経済が回復基調であることは間違いないだろう。

 

  • 債券

 米国債10年 1.625+0.023

 

  • 商品

 NY原油原油(WTI) 1バレル=USD64.92 +0.02+0.03%)(6月渡し)

 NY金(COMEX) 1オンス=USD1,836.10  -1.50-0.08%)(6月渡し)

 

511日 テクニカルアナリシス】EURUSDFRBの引き締めを想定していない

他の資産はインフレ率の上昇とそれに伴う金融政策の引き締めを恐れているようだが、USDにはその気配がない。トレーダーは、FRBQEプログラムを縮小することも、すぐに利上げを行うとは思っていないため、USDは主要な他の通貨に対して下落し続けている。

 

そのため、インフレ率の上昇が唯一のパラダイムとしてUSDの重荷となっている。インフレ率の上昇は、特にこのような状況では、どの通貨にとっても弱気(ベア)となる。

 

現在、日中のレジスタンスは1.2180付近にあり、このレベルを上に抜けた場合、ショートポジションのストップロスが発生し、1.22を超える可能性が高いと思われる。強気派(ブル)の次のターゲットは1.2250

 

一方、短期的なサポートは1.2120と予想され、これが維持されない場合、心理的レベルである1.20に向かって下落する可能性がある。

 

短期チャートでは買われすぎている可能性があるが、中期トレンドはこれまでのところブルを維持している。

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