CPIが予想を上回りUSD買いが先行するも上値は重い

2021/06/11

【日本】GBP 英領北アイルランドをめぐる英国とEUの対立懸念から下落  

■主なマーケットデータ(610日)

  • 為替(17時)

610日の東京外国為替市場のGBPは、英領北アイルランドの貿易などをめぐり英国と欧州連合(EU)の対立懸念が強まり下落。対USD1.4074、対JPY154.14、対EUR0.8640までGBP安が進んだ。

 

北アイルランドは53日に英国統合100年を迎えたが、長年にわたる宗教対立が続き厳しい状況。今回、11日から開催される主要7か国(G7)首脳会議(サミット)の合間に、EUが間に入り三者間で協議が行われる予定。アイルランド系のバイデン大統領は、本日行われるジョンソン首相との首脳会談で、英国がEUを離脱する際に結んだ北アイルランド議定書を順守するよう求めると英紙タイムズが7日に報じており、その行方に注目が高まっている。

 

EURUSDは、明日の5月米消費者物価指数(CPI)と欧州中央銀行(ECB)の政策理事会を控え様子見の相場。GBPUSDの下落につられ、一時1.2154まで下落。若干持ち直し、17時時点では1.2160

 

EURJPYも小動き。EURUSDが下落につられ133.11まで下落。その後持ち直し、17時時点では133.21

 

USDJPYも明日の5月米消費者物価指数(CPI)と欧州中央銀行(ECB)の政策理事会を控え様子見姿勢が強く、109.45-109.68の狭いレンジでの取引。17時時点では109.55。欧州の話題が影響し、小動きだった。

 

サミットが11日から始まるが、現在は金融市場への影響が軽微で話題に上ることが少なくなった。特にJPYが強かった時代には、サミットの開催前からさまざまな報道があり金融市場に多大な影響を及ぼしていた。しかし、今や新聞やニュースで取り上げられる機会が非常に少なくなり、寂しい状況が続いている。主な理由としては、G20の参加により国の経済規模や情勢の相違が非常に大きく、意見を一つにまとめ上げることが容易でなくなったことが大きい。

 

  • 日本株式

 日経平均株価     28,958.56円  +97.76+0.34%

  安値 28,799.74- 高値 29,007.53

 東証出来高 10,2805.00万株

 東証売買代金 24042.11億円

 

610日の日経平均株価は、3日ぶりに反発。朝方は米国市場の流れを受けマイナス圏で始まったが、半導体関連株や値がさ株が買われプラス圏に上昇した。午後はそのまま小幅な動きでプラス圏を保った。日本時間の今夜CPIの発表を控え、見送りムードが強まり値動きの乏しい展開となった影響が大きい。

 

  • 短期金融市場

 無担保コール翌日物金利  -0.022%

 

  • 債券

 国債先物・216月限  151.89+0.18

 10年長期金利  0.045%-0.020

 

 

【米国】

■主なマーケットデータ(610日)

  • 為替(611607分)

 USDJPY 109.31-109.34

 EURJPY 133.06-133.13

 EURUSD 1.2174-1.2177

 GBPJPY 154.80-154.99

 GBPUSD 1.4165-1.4175

 

610日のニューヨーク外国為替市場のUSDJPYは、5月米消費者物価指数(CPI、前年同月比、結果:5.0%、予想:4.7%、前回:4.2%)および、同コア指数(前年同月比、結果3.8%、予想3.4%、前回3.0%)が予想を上回ったことが分かるとJPY売り・USD買いが先行し、この日の高値(109.80)付けた。しかし、一目均衡表転換線(109.76)近辺がレジスタンスとして意識されると上値は重かった。米10年債利回りが1.53%台から1.43%台に低下し、約3カ月ぶりの低水準となったことも相場の重しとなり、この日の安値(109.31)に転じ終値は109.33となった。

 

EURUSDは予想を上回るCPIや欧州中央銀行(ECB)がパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を予想通り現行水準に維持すると決定。ラガルド総裁は、景気判断を従来から強めた一方、「現時点で縮小すれば借り入れコストの上昇につながり、景気回復が頓挫する恐れがある」と指摘した。これらの影響を受け売買が交錯し、方向性に欠いた展開となった。この日の高値(1.2195)をつけたが、すぐにこの日の安値(1.2144)に下落。その後は、再びEUR買い・USDに転じ、1.2190に上昇。終値は1.2170

 

EURJPYは、USDJPYにつられこの日の安値(133.76)を付け、買い一巡後に徐々に値を下げ、終了1時間ほど前に本日の安値(133.04)を付けた。終値は133.10

 

  • 株式

 NYダウ平均  USD 34,466.24  +19.10 +0.05%) 

 NASDAQ総合 USD 14,020.333 +108.583+0.78 %

 S&P500   USD 4,239.18  +19.63+0.46 %)最高値更新 

 

610日の米株式市場のダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。朝方発表のCPIが予想以上に上昇したが、米連邦準備理事会(FRB)は量的緩和縮小を急いでいないと判断された。この影響により長期金利が低下し、高PER(株価収益率)のハイテク株が中心に買われ上昇。朝方は290円ほど上げ幅を広げたが、長期金利低下から金融株や景気敏感株が売られ、徐々に下落。しかし、底値は固くプラス圏で終えた。S&P500種株価指数は、ひと月ぶりに最高値を更新。

 

  • 債券

 米国債10年 1.435-0.056

 

  • 商品

 NY原油(WTI) 1バレル=USD 70.29 +0.33+0.47%)(7月渡し)

 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,896.40  +0.90+0.05%)(8月渡し)

 

 

610日 テクニカルアナリシス】かつての抵抗線を飛び越えようとするAUDJPY

木曜日のAUDJPYは、過去30年間で最大のインフレ率を記録した後も心理的にポジティブな状態となり、0.3%上昇した。現在、何週間にもわたって強いレジスタンスとなっていた境目の85を上回ろうとしている。これまで12度、この値を超えることができたが、すぐに85のゾーンを下回っている。

 

今回は、米国の株価指数が史上最高値を更新しそうな勢いのため、違う展開となる可能性もある。次の目標は、現在のサイクルの高値である85.80付近となるだろう。ディップ(押し目)した場合は、8日指数平滑移動平均線(EMA)と21EMAの両方が収束している84.60付近で買われることが予想される。

 

もう1つのサポートゾーンは、3月、4月、5月の安値からの中期的な上昇トレンドラインがある84.30と予想される。ここが重要なサポートであり、もしこれを下回れば、中期的な上昇トレンドは終了する可能性が高い。

 

追記:本日のAUDJPYの取引レンジは、84.77-85.02。終値は84.77

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