デルタ株感染拡大からリスクオフのUSD売り・JPY買いが優勢に

2021/07/20

【日本】全般的にリスクオフのJPY買いが優勢  

■主なマーケットデータ(7月19日)
  • 為替(17時)
7月19日の東京外国為替市場のEURは、世界的なコロナウイルスの感染再拡大から、欧州株式が下落し弱含み。EURJPYはリスクオフのJPY買いから、3月31日以来となる安値129.38を付けた。17時時点では129.40付近。
 
EURUSDは、GBPやCADに対してUSD買いが進んだ動きにつられ、EUR売り・USD買いとなり、この日の安値1.1777を付けた。17時時点では1.1780。
 
イギリスでもデルタ株を中心とした感染拡大している。週末にイギリスのジャビド保健相がコロナウイルスの簡易検査で陽性反応が出て、ジョンソン首相も自主隔離に入ることになり、GBPは欧州勢が参加後に軟調となった。対USDで1.3713、対EURで0.8596、対JPYで150.64まで一時GBPが下落した。
 
CADはOPECプラスの減産縮小合意により時間外のWTI原油先物が1ドル以上下げ、産油国通貨のCADが欧州勢参加後下げ幅を拡大。対USDでは3月5日以来となる1.2708、対JPYでも86.45に下落した。
 
USDJPYは、午前中に米長期金利が低下し、さらに日本株の下落が重しとなりリスクオフのJPY買いが優勢となった。午後になると米長期金利が上昇し、微かに持ち直したが方向感のない取引となった。17時時点では109.84付近。
 
  • 日本株式
 日経平均株価     27,652.74円  -350.34(-1.25%)
  安値 27,493.63円  -  高値 27,792.52円
 東証出来高  9,5163万株
 東証売買代金 2兆0666.17億円
 
7月19日の日経平均株価は4営業日続落。7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想を下回り、さらに世界的なコロナウイルス感染拡大を受け、景気回復の遅れが懸念された。この影響により、輸出関連株や空輸が中心に売られた。お昼前に500円超の下げ幅を記録したが、午後になると買戻しが入り若干の改善が見られた。中外製薬のコロナウイルス治療薬認可が今日下りるとの報道を受け、医薬品が上昇。セクター別としては、医薬品が唯一上昇し、それ以外は全て下落。東証1部の値下がり銘柄数は全体の87%となった。
 
19日付の日刊工業新聞は、中外製薬が厚生労働省に製造販売承認を申請中のコロナウイルスの治療薬候補「抗体カクテル療法」について、きょう開催の専門部会で承認の可否が審議されると報じた。その後、19日夜に厚生労働省から特例承認したと発表。軽症の患者向け治療薬としては、国内で初の承認。
 
  • 短期金融市場
 無担保コール翌日物金利  -0.035%
 
  • 債券
 国債先物・21年9月限  152.36(+0.10)
 10年長期金利  0.015%(変化なし)
 
 

【米国】

■主なマーケットデータ(7月19日)
  • 為替(7月20日6時00分)
 USDJPY 109.44-109.45
 EURJPY 129.12-129.14
 EURUSD 1.1769-1.1801
 GBPJPY  149.65-149.74
 GBPUSD 1.3673-1.3678
 
7月19日のニューヨーク外国為替市場のUSDJPYは、感染力が強いデルタ株の感染拡大を受け景気回復の停滞が懸念され、リスクオフのUSD売り・JPY買いが優勢となった。さらに、長期金利が1.2%を割り、5月27日以来の安値109.07を付けた。また、全米住宅建設業者協会が発表したNAHB住宅市場指数(結果:80、予想:82、前回:81)が予想を下回ったことも重しとなった。その後、5月27日の安値109.04や節目の109.00がサポートとなり、買戻しが優勢となり終値は109.46付近。
 
EURUSDは、デルタ株感染拡大や原油価格の下落からリスクオフのEUR売り・USD買いが優勢となった。ドイツやベルギーでの洪水が甚大な被害をもたらし、欧州株式市場が下落したことも重しとなり、この日の安値1.1764を付けた。その後、長期金利が低下した影響からEUR買い・USD売りが優勢となり、EURクロスが上昇した動きも受け、この日の高値1.1824を付けた。徐々に下落し、終値は1.1800付近。
 
EURJPYは、リスクオフが強まりEUR売り・JPY買いが優勢となると、この日の安値128.89を付けた。その後、EURクロスの上昇から買戻しが入り129.31に回復。終値は129.12付近。
 
石油輸出国機構(OPEC)プラスが減産目標をさらに縮小することで合意したことが重しとなり、WTI原油先物価格が急落。産油国通貨が売られ、USDCADは1.2807、CADJPYは85.43に下落した。
 
  • 株式
 NYダウ平均  USD 33,962.04  -725.81 (-2.09%)
 NASDAQ総合  USD 14,274.984  -152.253(-1.05%)
 S&P500      USD 4,258.49  -68.67(-1.58%) 
 
7月19日の米株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落。世界的なデルタ株の感染拡大から景気回復が懸念され、これまで買われていた娯楽や空輸が売られた。また、このところ高値圏で推移していた影響から、利益確定売りも優先となった。
 
  • 債券
 米国債10年 1.192(-0.098)
 
  • 商品
 NY原油(WTI) 1バレル=USD 66.35 -5.21(-7.28%)(8月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,809.20  -5.80(-0.32%)(8月渡し)
 
 

【7月15日 マーケットアナリティクス】グリーンバック(USD)の反撃!

一時的に停滞していたUSDは、現在力強さを増しており、さらに上昇する準備が整ってきたようだ。
 
AUDUSDは3週連続で下落し、安値0.7398を新たに記録し。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がハト派スタンスを維持することを決定し、オーストラリアの地域的なロックダウンにより、下落した。ハト派的なスタンスは、より安全な株式や安全資産からUSDをサポートしている。
 
対EURでは、USDはゆっくり強さを増しており、EURUSDは3日連続で1.1800付近。リスクオンの悪化が主な要因と見られており、専門家は次のサポートレベルを1.1770から1.1685の間と予測される。
 
GBPUSDについても同様で、GBPは、0.5%の下落で1.3800を下回る水準に達して始まった。背景にはデルタ変異種の脅威があり、今後数日間で損失は0.8%に達する可能性がある。GBPベアは、次のサポートが1.3740付近になると予測しているが、これは偶然に14週間前のサポートラインとなっている。
 
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