パウエルFRB議長の続投で安心感が広がり米ドル高

2021/11/23

Noriko Sasaki
2021/11/23 7:32 JST投稿

 

【米国】

  • 為替(11月23日6時00分)

 米ドル円(USDJPY)    114.84-114.85 (円)
 ユーロ円(EURJPY)    129.05-129.05 (円)
 ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1236-1.1236 (米ドル)
 ポンド円(GBPJPY)    153.78-153.79 (円)
 ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3390-1.3390 (米ドル)

11月22日のニューヨーク外国為替市場。ユーロ・米ドル(EURUSD)は、朝方にバイデン大統領が次期・米連邦準備理事会(FRB)議長にパウエル現議長を再指名し、副議長にブレイナード理事を指名すると、金融政策の不透明感が払拭され、株価と米ドルが上昇。米ドルは徐々に値を上げた。10月中古住宅販売件数(結果:634万件、予想:620万件、前回:629万件)が予想外に上昇し、1月以来の最高値となったことを受け、さらに米ドル買いが強まり114.70を付けた。その後も堅調に推移し、2年債と5年債の入札が低調となり長期金利が1.63%に上昇したことも支援材料となり、日本時間の5:30に114.96を付けた。その後、小幅に米ドルが売られ終値は114.88。

ユーロ・米ドルは、パウエル議長の続投から米ドルが上昇し、欧州のコロナウイルス感染再拡大も重しとなり大幅に下落。昨年7月以来の安値1.1231を付けた。終値は1.1237。

ユーロ・円(EURJPY)は、欧州のコロナウイルス感染再拡大を受けたリスクを回避するリスクオンの姿勢から円買いが優勢となり、この日の高値129.32を付けた。その後は売りが一巡するとユーロの買戻しが入り小幅に下落。終値は129.08。
 

  • 株式

 NYダウ平均  USD 35,619.25 +17.27 (+0.04%)
 NASDAQ総合  USD 15,854.757    -202.681 (-1.26%)
 S&P500      USD 4,682.94  -15.05(-0.31%) 

11月22日の米株式市場のダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。朝にバイデン大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を再任すると発表すると、不安視されていた金融引き締め後退の懸念が払拭され幅広い銘柄に買いが入った。終日プラス圏で推移し、15時過ぎに上げ幅を330ドル近くまで上げた。しかし、利益確定売りに押され急激に下落し小幅な上昇に留まった。
 

  • 債券

 米国債10年 1.629(+4.52%)
 

  • 商品

 NY原油(WTI) 1バレル=USD 76.75 +0.81(+1.07%)(1月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,806.30  -45.30(-2.40%)(12月渡し)

 

【日本】EUのコロナウイルス感染再拡大が引き続き重しに

  • 為替(17時)

11月22日の東京外国為替市場。米ドル・円は次期・米連邦準備理事会(FRB)の議長の発表を控え様子見の相場で、114前半で小動き。10時過ぎに輸入企業の米ドル買いが入り、小幅に上昇。米長期金利が1.56%台に上昇し、欧州でのコロナウイルス感染再拡大によるユーロ・米ドルでの米ドル買いも支援材料となり堅調に推移した。欧州勢参加後、この日の高値114.27に上昇。17時時点で114.22。

ユーロ・米ドルは、欧州でのコロナウイルス感染再拡大を受け、朝方から米ドル買いが優勢となり下落。欧州勢参加後、小幅に上昇するも再びユーロが売られ、この日の安値1.1260を付けた。下値支持線(サポート)として先週の安値19日の安値1.1250が意識されたが、底値は固く17時時点で1.1260。

ユーロ・円は、朝方にこの日の安値128.45を付けたが、国内輸入企業のユーロ買いが入り、この日の高値128.89に上昇。その後は、リスクを回避するリスクオフの円買いが優勢となり小幅に下落。欧州勢参加後、小幅に買戻しが入り17時時点で128.62。
 

  • 日本株式

 日経平均株価     29,774.11円  +28.24(+0.09%)
  安値29,542.29円  -  高値 29,806.49円
 東証出来高  1,065,38万株
 東証売買代金 2兆3720.43億円

11月22日の日経平均株価は小幅に続伸。欧州を中心としたコロナウイルス感染拡大による景気回復の遅れが懸念され開始から売りが優勢。開始からマイナス圏で推移し、9時30分過ぎに200円超まで下げ幅を拡げた。その後は買戻しが入り小幅に上昇。13:30前にプラス圏に浮上するも、明日の勤労感謝の日の祝日を控え上値は重かった。
 

  • 短期金融市場

 無担保コール翌日物金利  -0.038%
 

  • 債券

 国債先物・21年12月限  151.69(+0.07)
 10年長期金利  0.070%(-0.005)

 

【マーケットアナリティクス】オーストラリアドルが重要なサポートを試す(11月22日 15:15 CET)

月曜日、オーストラリアドル(豪ドル)は米ドルが後退したことで値上がりし、豪ドル・米ドルは0.7260まで上昇。これは、8月と9月の安値から続く上昇トレンドラインをブル(強気)が死守する動きから起こっている。

このトレンドラインは現在0.7260付近にあり、金曜日にはすでに下側に抜けて(ブレイクダウン)いるが、ブル(強気)は豪ドルをこの上に押し戻すことに成功。そのため、このトレンドラインは依然として有効だが、次に向け早急に上昇する必要がある。

一方で、米連邦準備理事会(FRB)とオーストラリア準備銀行(RBA)の金融政策の乖離によってベア(弱気)の圧力が続いており、リスクは下向きに偏っている。

下降した場合は、先週金曜日の安値0.7230が短期的な下値支持線(サポート)となり、9月の安値0.7170と8月の安値0.71付近が次の目安となるだろう。

上昇した場合は、次の上値抵抗線(レジスタンス)が前回の安値である0.7320になる可能性がある。その後、強気(ブル)のブレークアウト(上抜け)があれば、中期的な上昇トレンドが更新され、当面は0.74を目指すことが濃厚だ。

FRBの政策金利の引き上げ時期は、最初が2022年7月、次に2022年11月に実施されると予想され、今後数週間の米ドル相場の支援材料となる可能性が強い。

今週は複数のFOMC参加者の講演が予定されており、金融引き締め政策を支持するタカ派的なムードが再燃し、米ドルの支援材料となるだろう。
Aussie tests significant support

豪ドル・米ドルデイリーチャート 11月22日、午後3時(CET・中央ヨーロッパ時間)

引用元: “Aussie tests significant support” (2021年11月22日, AXIORY Global Market News)
※引用URL: https://www.axiory.com/analytics/technical-analysis/aussie-tests-significant-support

追記:11月23日、日本時間6:00の豪ドル・米ドルは、0.7222付近で取引されている

 

アナリストプロフィール


Noriko Sasaki
投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。

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