米ドルは4年8カ月ぶりの高値115.19に

2021/11/24

Noriko Sasaki
2021/11/24 7:33 JST投稿
 

【米国】

  • 為替(11月24日6時00分)

 米ドル円(USDJPY)    115.15-115.15 (円)
 ユーロ円(EURJPY)    129.53-129.53 (円)
 ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1249-1.1249 (米ドル)
 ポンド円(GBPJPY)    154.07-154.08 (円)
 ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3380-1.3380 (米ドル)
 
11月23日のニューヨーク外国為替市場。米ドル・円(USDJPY)は、前日にバイデン大統領が次期・米連邦準備理事会(FRB)議長にパウエル現議長を再指名し、副議長にブレイナード理事を指名すると、金融政策の不透明感が払拭され、米ドル買いが優勢。朝方から徐々に値を上げた。一時115台から利益確定売りに押され下落したこともあったが、11月製造業購買担当者景気指数・速報値(PMI、結果:59.1、予想:59.0、前回:58.7)が発表されると115台を回復。PMIは、供給上の制約があるにもかかわらず、新規受注が相次ぎ製造活動が回復し前月を上回った。長期金利が1ヵ月ぶりに1.68%台に上昇したことも支えとなり、2017年3月以来約4年8カ月ぶりの高値115.19を付けた。終値は115.14。
 
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、値動きが荒い。朝方は小幅に上昇していたが、米ドル・円が上昇すると下落した。しかし、ユーロ・円が上昇すると、その動きにつられ上昇。その後は、明日の経済指標や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月2、3日分)の内容を見極めたいとの思惑から横ばいで推移した。終値は1.1248。
 
ユーロ・円(EURJPY)は、ユーロ・米ドルの上昇につられ、ユーロ買いが優勢。徐々に値を上げ、この日の高値129.60に上昇。その後は、利益確定売りに押されるも、売りが一巡すると買戻しが入り小幅に上昇したが、再び小幅に値を下げた。終値は129.51。
 

  • 株式

 NYダウ平均  USD 35,813.80 +194.55 (+0.54%)
 NASDAQ総合  USD 15,775.138    -79.619 (-0.50%)
 S&P500      USD 4,690.70  +7.76(+0.17%) 
 
11月23日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸。昨日のバイデン大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を再任発表から、長期金利上昇の見通しが強まり金融株が買われた。その一方で、金利上昇で割高感が意識されるハイテク株に売りが出てナスダック総合株価指数も下落。買いが一巡後、利益確定売りに押される場面が何度かあり、プラス圏とマイナス圏を行き来していた。13時20分以降は徐々に値を上げ、終了間際に220ドル超まで上げ幅を拡げ終えた。
 

  • 債券

 米国債10年 1.674(+2.55%)
 

  • 商品

 NY原油(WTI) 1バレル=USD 78.50 +1.75(+2.28%)(1月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,783.80  -22.50(-1.25%)(12月渡し)
 

【日本】祝日で参加者が少なく荒い値動きに
 

  • 為替(17時)

11月23日の東京外国為替市場。米ドル・円は勤労感謝の日の祝日で参加者が少なく、激しい値動き。前日にバイデン大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の再任を発表し、安心感が広がりリスクを積極的に取るリスクオンの姿勢が強まった。10時頃から急激に値を上げ11時過ぎに115台を突破した。その後は115台で横ばいに推移。16時に開始した時間外の米長期金利が上昇したことを受け、この日の高値115.15を付けた。買いが一巡すると利益確定売りにおされ、114.49に急落。その後は114.70台に上昇し、17時時点では114.71。
 
ユーロ・円は、米ドル・円につられ10時過ぎにこの日の高値129.39に上昇。その後は、ほぼ横ばいで推移していたが、16時に米長期金利先物が上昇すると徐々に値を下げ、17時時点では129.07。
 
ユーロ・米ドルは、10時過ぎに小幅に下落し、1.123台で小幅に推移。16時過ぎに米ドル・円の買いが一巡すると、その動きにつられ1.1264に上昇。徐々に値を上げ、17時時点では1.1252。
 
*勤労感謝の日の祝日により株式と債券は休場
 

【マーケットアナリティクス】広範な米ドル上昇の中、ポンド・米ドルは11ヶ月ぶりの安値に下落(11月23日 13:57 CET)

 
米国の利回りが上昇する中、米ドルは引き続き高騰しており、ドルインデックスを2020年7月以来の高値である97.00に向けて押し上げ、米ドルは主な通貨に対して強くなっている。本稿執筆時点で、ポンド・米ドル(GBPUSD)は0.4%下落し、2020年11月以来の安値である1.33450付近で取引されている。
 
11月の英国製造業PMIは58.2に改善し、前月(10月)の57.8から上昇した。同時に、サービス業PMIは前回の59.1から58.6へと若干減速。しかし、この数字は、全般米ドル優位な状況からポンドが売られている現状では影響が軽微だった。
 
ポンド・米ドルが主要な上値抵抗線(レジスタンス)である1.36の下で取引される限り、中期的な見通しはベア(弱気)になりそうだ。短期的には、1.35と1.3420に、より強固な売りゾーンがあり、ネガティブな印象だ。これらのレベルまでの上昇は売りが優勢となることが予想される。下降局面では、ベアの次のターゲットは2020年12月の安値がある1.32になりそうだ。
 
短い時間軸ではポンドが売られ過ぎている状況にあると思われ、前述の売りゾーンに向かい若干の買戻しが発生する可能性がある。とはいうものの、近い将来の見通しはベア(弱気)になるだろう。
 
ポンド・米ドルデイリーチャート 11月23日、午後2時(CET・中央ヨーロッパ時間)
 
引用元: “GBPUSD drops to 11-month lows amid broad US dollar strength” (2021年11月23日, AXIORY Global Market News)
※引用URL: https://www.axiory.com/analytics/technical-analysis/gbpusd-drops-to-11-month-lows-amid-broad-us-dollar

GBPUSD drops to 11-month lows amid broad US dollar strength
追記:11月24日、日本時間6:00のポンド・米ドルは、1.3380付近で取引されている


 


アナリストプロフィール

 
Noriko Sasaki
投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。

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