FOMC議事要旨が支えとなり米ドル高、115中盤に

2021/11/25

Noriko Sasaki
2021/11/25 7:40 JST投稿

 

【米国】

  • 為替(11月25日6時00分)

 米ドル円(USDJPY)    115.37-115.37 (円)
 ユーロ円(EURJPY)    129.28-129.28 (円)
 ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1205-1.1205 (米ドル)
 ポンド円(GBPJPY)    153.80-153.80 (円)
 ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3330-1.3331 (米ドル)

11月24日のニューヨーク外国為替市場。米ドル・円(USDJPY)は、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が支えとなり上昇。祝日を前に様々な経済指標が発表され、前週分 新規失業保険申請件数(結果:19.9万件、予想:26.0万件、前回:26.8万件)は一時的に予想外に減少し、1969年以来、52年ぶりの低い水準。10月 個人消費支出(PCEデフレーター、前年同月比、結果:5.0%、予想:5.1%、前回:4.4%)は、1990年以来の大幅な伸びとなった。その一方で、10月 耐久財受注(前月比、結果:-0.5%、予想:0.2%、前回:-0.4%)は予想を大幅に下回った。さらに7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値、前期比年率、結果:2.1%、予想:2.2%、前回:2.05%)も予想を下回わり一時的に米ドルが売られた。

しかし、米連邦準備理事会(FRB)が公表した11月2、3日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、高インフレが続き金融緩和の縮小ペースを加速させ、迅速に利上げを実施することに複数の政策当局者が前向きな姿勢を見せていたことが判明。これが寄与し、2017年3月の高値115.51を超え、115.52まで上昇。終値は115.43

ユーロ・米ドル(EURUSD)は、欧州のコロナウイルスの感染拡大による景気回復の遅れの懸念が強まり、ユーロ売り・ドル買いが優勢だった。昨年7月以来の安値1.1186に下落。その後は、明日の休日を前に小幅な動きにとどまった。終値は1.1199。

ユーロ・円(EURJPY)は、ユーロが欧州のコロナウイルスの感染拡大から景気回復の遅れの懸念が強まり128.69まで売られ、この日の安値となった。その後はユーロが再び買われ、129.32に上昇したが、その後は明日の祝日を前に横ばいで推移。終値は129.28。
 

  • 株式

 NYダウ平均  USD 35,804.38 -9.42 (-0.02%)
 NASDAQ総合  USD 15,845.226    +70.088 (+0.44%)
 S&P500      USD 4,701.46  +10.76(+0.23%) 

11月24日の米株式市場のダウ工業株30種平均は3日ぶりに下落。ほぼマイナス圏で推移した。長期金利の低下を受け、最近上昇していた金融株が売られた影響が大きかった。10月の米個人消費支出(PCE)が市場予想以上に増え景気敏感株が買われたが、下落を止めることはできなかった。明日の感謝祭の祝日を前に取引を控えたことも大きかった。
 

  • 債券

 米国債10年 1.638(-2.26%)
 

  • 商品

 NY原油(WTI) 1バレル=USD 78.39 -0.11(-0.14%)(1月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,784.30  -0.50(-0.03%)(12月渡し)

 

【日本】早期の利上げ期待から一時米ドルが115.24

  • 為替(17時)

11月24日の東京外国為替市場。米ドル・円は10時過ぎにパウエル議長再任を受けた早期の利上げ期待の高まりから米ドルが買われ、米ドル・円が115.24に上昇。買いが落ち着くと、一転売りが優勢となり徐々に下落し、114後半での取引となった。さらに、米長期金利先物が1.63%付近に低下すると米感謝祭の祝日を前にした機関投資家の持高調整の売りが出て、この日の安値114.86に下落。17時時点では114.90。

ユーロ・円は、米ドル・円の上昇につられ徐々に下落。欧州勢参加後は小幅な値動きにとどまったが、17時時点では129.21。

ユーロ・米ドルは、大きな動きがなく1.124前後で小幅に取引されている。17時時点では1.1245。
 

  • 日本株式

 日経平均株価     29,774.11円  +28.24(+0.09%)
  安値29,542.29円  -  高値 29,806.49円
 東証出来高  1,065,38万株
 東証売買代金 2兆3720.43億円

11月24日の日経平均株価は終日、22日の終値を下回るほど大幅に下落。米長期金利が上昇し米株式市場でハイテク株が売られた影響を受け、株価収益率(※)の高い成長株の売りが優勢となった。開始から徐々に値を下げ、14時過ぎに前日の終値を560円超下回った。為替が一時115.24の円安となり自動車などの輸出関連株が買われたが、それ以上に成長株の売りが上回り、株価下落を止めることはできなかった。東証1部の値下がり銘柄は、7割を占めた。

(※)株価収益率(PER)とは、企業の成長性を分析する指標の一つ。株価が1株ごとの当期純利益の何倍まで買われているかを表しており、値が大きいほど割安となる。今のような長期金利の指標とされる10年債の金利が上昇している時は、PERの値より金利の方が大きくなり割安感が減るため、ハイテク株を中心としたPERの高い株の魅力が減少し売られやすい。
 

  • 短期金融市場

 無担保コール翌日物金利  -0.038%
 

  • 債券

 国債先物・21年12月限  151.69(+0.07)
 10年長期金利  0.070%(-0.005)

 


アナリストプロフィール


Noriko Sasaki
投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする

 

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