ECBインフレ見通しを下方修正も、政策金利は当面維持の見解

【米国】パウエルFRB議長の発言を受け利下げ観測高まり、株高進行

為替(2024年3月8日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   148.06  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0946  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   162.10 (円)
ポンド円         GBP/JPY   189.66  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2810  (米ドル)

 
3月7日のニューヨーク外国為替市場は、米新規失業保険申請件数(予想:21.5万件、結果21.7万件)と雇用状況の悪化を受け、米10年債利回り4.05%まで下落しドル売りが進行した。しかし米10年債利回りが下げ止まり、反発上昇すると再びドルも買い戻された。
 
米ドル円は、東京時間からのドル売り円買いの流れもあり、2月7日147.62円を割り込み147.58円まで安値を押し下げた。その後は米10年債利回りの反発上昇を受けて、円が買い戻されるも勢いはなく148.29円まで戻した後は、揉み合いが続き、148.06円で引けた。
 
ユーロドルは、ECB政策金利発表にて今年のインフレ見通しが2.7%から2.3%に下方修正されECBの利下げ観測が高まるとユーロ売りが進行し、1.0867ドルの日通し安値をつけた。しかしラガルドECB総裁が理事会後の会見で、「インフレに関する確信は十分ではない、景気抑制的な政策は当面続く」という発言を受けて、ユーロが買い戻された。買いの勢いは強く、1.0949ドルまで上値を伸ばした。
 
株式
NYダウ平均       USD   38,789.83   +127.28(+0.32%)
NASDAQ総合    USD   16,271.78   +241.37(+1.50%)
S&P500             USD    5,158.63    +52.83(+1.03%)

株式市場では、買いが先行した。NYダウ平均は揉み合いが続いたが、ナスダック総合とS&P500は上昇し、高値をわずかに更新した。パウエルFRB議長の議会証言で「インフレ低下に対する確信はそう遠くない未来に得られるだろう」との考えを示したことから、利下げ期待も高まり、株高の後押しとなった。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.092    (-0.012)
NY原油(WTI)     USD/バレル   78.41    (-0.20%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,166.1 (+0.51%)
 

【日本】春闘の賃上げ要求の上昇から、日銀早期マイナス金利解除への期待感がより高まる


為替(17時)

3月7日の東京外国為替市場は、昨日からの日銀早期マイナス金利解除への期待感から、円買いが進行している。今年の春闘の賃上げ要求平均が、昨年から1.36ポイント上昇し、5.85%となったことを連合が明らかにしたことで、より早期マイナス金利解除への期待感が高まった。
 
米ドル円は、前日からのドル売り円買いの流れを引き継ぎ下落が続いている。東京時間オープン後に149円を割り込むと、ストップロスを巻き込み下げ幅を拡大した。最終的には148円も割り込み、147.93円で引けた。
 
ユーロドルは、米経済指標の悪化によるドル売りの流れからドルが売られるものの、円買いの流れが強くユーロ円のユーロ売りも進んでいるため、挟まれる形で揉み合いが続いている。引けまでに1.0891ドル~1.0907ドルの小幅なレンジでの動きとなった。
 
ユーロ円は、東京オープンから下落の勢いを強め162円前後でいったん下げ止まった。しかし、2月29日安値の161.68円を割り込むと、さらに勢いを付け下げ幅を拡大した。引けまで目立った戻りはなく、161.16円で引けた。

債券
10年長期金利  0.730% (+0.007)
 
【市場主要イベント】
8日 ユーロ 第4四半期GDP
    米   雇用統計

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