米欧株式市場が軟調に推移したことを受けて、米欧通貨売りが優勢となった

【米国】英増税懸念から、全般で欧州通貨売りが優勢となった

為替(2025年11月5日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   153.62(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1479(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   176.35円)
ポンド円          GBP/JPY   200.00(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3018(米ドル)

11月4日のニューヨーク外国為替市場は、株式市場の軟調な推移を受けてドル売りが先行した。ただリービス英財務省が予算案に関して増税を示唆したことで、警戒感が高まり欧州通貨売りが強まった。また米10年債利回りが4.08%割れでは底堅い推移をしたことで、ドルの買戻しが優勢となった。

米ドル円は、NYダウ先物や日経平均先物が軟調に推移していることで上値が重たく推移した。ただ、米10年債利回りが4.09%台まで上昇したことで153.30円台では底堅く推移した。その後はじり高に推移したものの上値は153.69円までにとどまった。

ユーロドルは、ポンドドルが下落した流れに沿って1.1473ドルまで下値を拡大した。リーブス英財務省が予算案に関して広範な増税を示唆したことがポンド売りを促した。その後は1.1496ドルまで買い戻されたものの、米10年債利回りが上昇した事を受けて上値が抑えられ、伸び悩んだ。

株式 
NYダウ平均       USD   47,090.14               -246.49(-0.52%)
NASDAQ総合     USD   23,350.86               -485.43(-2.03%)
S&P 500            USD    6,773.05                 -76.90(-1.12%)

株式市場は、人工知能(AI)関連銘柄を中心に相場の割高感が意識されたことで、ハイテク株を中心に売りが広がった。NYダウ平均は一時460ドル近く下落する場面もあった。ハイテク株比率が高いナスダックでも3営業日ぶりに反落した。

債券・商品先物
米国債10年                                  4.085%     (-0.016)
NY原油(WTI)     USD/バレル   60.21         (-1.11%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,948.7     (-1.83%)
 

【日本】片山財務相の発言をきっかけに全般で円買いが優勢となった

為替(17時)
11月4日の東京外国為替市場は、安く始まった日経平均株価が上昇しプラス圏を回復したことを受けて、円売りが優勢となった。ただ片山財務相が「一方的で急激な動きがみられる」と発言したことで、警戒感が高まり円の買戻しが優勢となった。

米ドル円は、下落して始まった日経平均株価がプラスに転じ5万2,600ドル台まで上昇した事を受けて、円売りが優勢となり154.48円まで上値を伸ばした。ただ片山財務相が為替についての発言をすると失速した。時間外のダウ先物が下落したことも嫌気され16時台には153.33円まで下落した。

ユーロドルは、ドル円の上昇に伴って売りが先行し1.1498ドルまで下値を拡大した。もっともその後は片山財務相の発言をきっかけにドル円が伸び悩んだことで、買戻しが優勢となった。米10年債利回りの低下もあり、1.1533ドルまで上昇した。

ユーロ円は、ドル円の上昇とユーロドルの下落に挟まれる形で小幅にもみ合ったが、片山財務相の発言をきっかけに全般で円買いが進んだ流れに沿って、16時台には176.88円まで下落した。もっとも177円割れでは買い圧力も強まり、177円台を回復した。

債券
日本国債10年 1.675%     (+0.014)
 

【市場主要イベント】
5日 日 日銀・金融政策決定会合議事要旨
      米 ADP雇用統計
      米 ISM非製造業景況指数
6日 BOE金利発表
7日 非農業部門雇用者数変化
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