【米国】米利下げ観測をにらんだドル売りが優勢となった
為替(2025年9月17日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.45(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1866(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 173.81(円)
ポンド円 GBP/JPY 199.85(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3645(米ドル)
9月16日のニューヨーク外国為替市場は、米小売売上高(予想:0.4%、結果:0.7%)が市場予想を上回ったが相場の反応は限定的で、FOMCでの利下げがほぼ確実視されている中で全般でドル売りが優勢となった。一方でECBの利下げ局面は終わりが近づいているとの見方が強まり、ユーロ買いが優勢となった。
米ドル円は、17日に結果公表されるFOMCでの利下げがほぼ確実視されている中で全般でドル売りが進行した。午前2時30分過ぎには146.27円まで下値を広げ、8月14日以来の安値を付けた。この日発表の米小売売上高や米輸入物価指数などは、市場予想を上回ったものの相場の反応は限定的だった。
ユーロドルは、ECBの利下げ局面は終わりに近づいているとの見方が広がる中で米利下げがほぼ確実視されており、金融政策の方向性の違いを意識したユーロ買い・ドル売りが優勢となった。午前2時台には1.1878ドルまで上値を伸ばしたが、7月1日の高値1.1829ドルが目先のレジスタンスとして意識され伸び悩んだ。
株式
NYダウ平均 USD 45,757.89 -125.55(-0.27%)
NASDAQ総合 USD 22,332.97 -17.50(-0.07%)
S&P 500 USD 6,606.77 -8.52(-0.12%)
株式市場は、17日のFOMC結果公表を前に様子見ムードが強まる中で、主力株の一角に利益確定目的の売りなどが出た。ハイテク株比率が高いナスダックや多くの投資家が指標としているS&P500では、7営業日ぶりに反落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.030% (-0.011)
NY原油(WTI) USD/バレル 63.98 (+1.84%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,727.5 (+0.21%)
【日本】ECBの利下げが終わるとの見方から、ユーロ買いが優勢となった
為替(17時)
9月16日の東京外国為替市場は、ハト派として知られるミラン氏がFRB理事に承認されたことを受けて、米金利利下げの追い風になるとの見方からドル売りが優勢となった。また日本では小泉氏が自民党総裁選に出馬したことが円買いを促した。その一方で欧州圏では「ECBの利下げ幅はすでに著しく大きい」「現時点で金利を下げる理由はない」など、ECB関係者からの発言を受けてユーロ買いが進んだ。
米ドル円は、本邦3連休明けで実需の買いが入り買いが先行し147.54円まで上値を伸ばした。もっとも本邦長期金利が上昇したことを眺めて買い一巡後には売りが優勢となった。ハト派として知られるミラン氏がFRB理事に承認されたことがドル売り材料として意識され146.69円まで下押した。
ユーロドルは、ミラン氏がFRB理事に承認されたことがドル売り材料として意識されると、ユーロ買いドル売りが優勢となり1.1787ドルまで上値を伸ばした。7月3日以来の高値を付けると、利益確定目的の売りも入りやや売り戻された。なお、ECB関係者による利下げ停止発言が相次いだことで、ユーロ買いが優勢となると1.1802ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、買いが先行し173.49円まで上昇したものの、ドル円が伸び悩むと売りが優勢となり16時過ぎには173.01円まで下押した。その後はドル円の上昇やユーロドルの上昇につられる形で、17時までには173.13円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.608% (+0.017)
【市場主要イベント】
17日 ユーロ 消費者物価指数
加 カナダ銀行 政策金利
米 FOMC結果公表
18日 新 4‐6月期国内総生産
英 BOE政策金利
19日 日 日銀政策金利
日 消費者物価指数
日 植田日銀総裁の発言