弱い経済指標から、米ドル売りに

2022/01/14 7:40 JST投稿

 

【米国】

  • 為替(1月14日6時04分)

 米ドル円(USDJPY)    114.10-114.11 (円)
 ユーロ円(EURJPY)    130.69-130.70 (円)
 ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1453-1.1453 (米ドル)
 ポンド円(GBPJPY)    156.39-156.40 (円)
 ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3705-1.3706 (米ドル)

1月13日のニューヨーク外国為替市場の主なトピックスは、12月米卸売物価指数の前月比(PPI、結果:0.2%、予想:0.4%、前回:0.8%)が発表され、前年比(結果:9.7%、予想:9.8%、前回:9.6%)では2010年の統計開始後で2番目に大きな伸びとなったものの、それぞれ予想を下回り、エネルギーと食品の価格低下が指数を押し下げインフレ鎮静化の兆しが出ている。

前週分の新規失業保険申請件数(結果:23.0万件、予想:20.0万件、前回:20.7万件)が予想以上に増加した。これらの結果を受け長期金利が1.727%に低下し、徐々に低下を続けた。

米ドル・円(USDJPY)は、114円前半での取引となった。経済指標が弱い結果となると長期金利が低下し、米ドル売りが優勢となり徐々に値を下げた。株価の下落も影響し、リスク回避の円買いとなり昨年12月22日以来の安値114.00円まで値を下げた。その後、小幅に値を戻し114.20円で終えた。

なお、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事は上院銀行住宅都市委員会での指名承認公聴会で、「われわれには強力な手段があり、時間をかけてインフレ率を押し下げるためそれを活用していく」と説明。「全国の勤労者世帯からインフレに関する声が上がっていることを、しっかりと受け止めている」と述べている。

ユーロ・米ドル(EURUSD)は、1.14ドル後半から半ばに値を下げた。長期金利の低下から米ドル売りが優勢となると昨年11月11日以来、約2カ月ぶりの高値1.1482ドルを付けたが、欧州でのコロナウイルスの感染拡大から小幅に値を下げ、終値は1.1455ドルだった。

ユーロ・円(EURJPY)は131円半ばから130円半ばで取引された。米株安や欧州でのコロナウイルスの感染拡大からリスク回避の円買いが強まり、この日の安値130.62円まで安くなった。その後、小幅に値を上げ終値は130.80円となった。
 

  • 株式

 NYダウ平均  USD 36,113.62 -176.70 (-0.48%)
 NASDAQ総合  USD 14,806.812   -381.580 (-2.51%)
 S&P500      USD 4,659.03  -67.32(-1.42%) 

1月13日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、3日ぶりに前日の終値を下回った。朝方は良好な決算が期待される企業の株が買われ上昇した。しかし、その後、早期の金融引き締めへの懸念からハイテク株が売られ前日の終値を下回り、3指数揃って値を下げ終えた。
 

  • 債券

 米国債10年 1.711(-0.81%)
 

  • 商品

 NY原油(WTI) 1バレル=USD 82.12 -0.52(-0.63%)(2月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,821.40  -5.90(-0.32%)(2月渡し)

 

【日本】コロナウイルス感染拡大からリスクオフの姿勢が強まる

  • 為替(17時)

1月13日の東京外国為替市場は、昨日の米消費者物価指数(CPI)発表後は大きな動きが出ず、狭い値幅で推移しが、足元ではコロナウイルスの感染拡大の懸念から株価が値を下げ、リスク回避の姿勢が強まっている。

米ドル・円は、昨日同様の114円半ばの取引。国内輸入企業の決済に向けた米ドル買いが入ったものの、株価が低調でリスク回避の姿勢が強まり、この日の安値114.38と昨日の安値と同じ水準となった。その後は少し持ち直したものの12月卸売物価指数(PPI)の発表を控え、様子見の姿勢が強まり17時時点では114.40円となった。

ユーロ・米ドルは1.14ドル前半から後半に値を上げた。東京時間ではあまり値動きが出なかったが、欧州勢が参加するとCPI発表後に予想以上に期待値が上回っていた反動が続き、米ドル売りが急激に強まり、11月11日以来の高値1.1467ドルを付け、17時時点では1.1464ドルだった。

ユーロ・円は131円前半の取引となった。欧州時間以降にユーロ・米ドルが上昇した動きにつられ、この日の高値131.29円まで値を上げた。その後は小幅に値を下げ、17時は131.16円となっている。
 

  • 日本株式

 日経平均株価     28,489.13円  -276.53(-0.96%)
  安値28,444.96円  -  高値 28,660.45円
 東証出来高 1,163,57万株
 東証売買代金 2兆7679.82億円
 
1月13日の日経平均株価は前日の終値を下回った。前日に大幅に上昇した反動から、利益を得るための売りに押された。国内でのコロナウイルス感染拡大も影響し、小売りやサービスの株が値を下げた。終日で前日の終値を下回った状況が続き、終了間際に320円ほど安くなり、東証1部の73%の銘柄で安くなっている。
 

  • 短期金融市場

 無担保コール翌日物金利  -0.021%
 

  • 債券

 国債先物・22年3月限  151.06 (+0.01)
 10年長期金利  0.125%(変化なし)

 

【マーケットアナリティクス】米ドル円は、それまでの上昇をほぼ帳消しに(1月13日 14:50 CET)

米ドルは今日も売りが優勢となり中期的な上昇トレンドを失いつつあるように見え、米ドル・円は3週間ぶりの安値に値を下げた。

本日発表された米12月卸売物価指数(PPI)は、20ヶ月連続で上昇したことを示しが、前年同月比9.7%と予想をやや下回ったものの、依然として過去最高を更新している。コアPPI(食品とエネルギーを除く)は前年比8.3%増となり、予想の8.0%増を大きく上回り11月の7.7%を上回り過去最高となった。

さらに、新規失業保険申請件数は前回の20.7万件から23万件へと大幅に悪化し、継続申請件数は先週の175.3万件から155.9万件へと大幅に改善された。

このデータを受けて、米ドル・円はさらに値を下げ114.20円の50日移動平均線(紫色の線※)を試している状況だ。短期上昇トレンドラインもこの価格付近に位置している。弱気(ベア)な展開となった場合、113.20円に向け下落する可能性がある。もしくは、強気(ブル)が再び登場した場合は、弱気圧力を打ち消すため115円より上に押し戻すだろう。

(※)移動平均線:一定期間(この場合は50日間)の終値の平均値の推移を折れ線グラフで示したもの。相場が上昇傾向にあるのか、下落傾向にあるのかといったトレンドを把握しやすい。

USDJPY erases most of the previous gains

米ドル・円デイリーチャート 1月13日(CET・中央ヨーロッパ時間)

引用元: “USDJPY erases most of the previous gains” (2022年1月13日, AXIORY Global Market News)

追記:1月14日、日本時間6:04の米ドル・円は、114.10-114.11円で取引されている

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アナリストプロフィール

Noriko Sasaki

投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。
これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。


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