2022/01/27 7:48 JST投稿
【米国】
米ドル円(USDJPY) 114.58-114.59 (円)
ユーロ円(EURJPY) 128.80-128.81 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1241-1.1241 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 154.24-154.26 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3461-1.3461 (米ドル)
1月26日のニューヨーク外国為替市場の主なトピックスは、12月 新築住宅販売件数(結果:81.1万件、予想:76.0万件、前回:74.4万件)が予想を大幅に上回り、今後も強い結果が続く見込みが示され好感された。
その後、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容が明らかとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の会見が行われると、金融政策正常化に向け積極的なタカ派的とみなされると長期金利が1.875%に上昇した。声明文には「インフレ率が2%を大きく上回り、労働市場に力強さが見られる状況で、政策金利のFF金利(フェデラル・ファンド金利)の誘導目標レンジの引き上げが近く適切になると見込んでいる」と記された。また、FRBのバランスシートの規模縮小に関する原則ではバランスシート縮小のプロセスについて、「FF金利誘導目標レンジの引き上げプロセスを開始した後に実施する」との方針を示した。
パウエルFRB議長は会合後の会見で、インフレ加速に加え、労働市場での強さを強調し、金融引き締めに前向きな姿勢を見せ、次回の3月会合で利上げを決定する可能性を示唆した。しかし、3月以降の全ての会合で利上げを実施するか否かについては明言を避けた。
一方でウクライナ問題による欧州での地政学リスクの懸念も続き、リスクを回避したいリスクオフの姿勢は依然として強い。
米ドル・円(USDJPY)は、114円前半から114円半ばに値を上げた。強い経済指標が出ると米ドル買いが強まり始めた。さらに、FOMCで3月利上げ実施が濃厚となり、利上げ後にこれまで景気の下支えを目的に行ってきた資産購入を減少させバランスシートを圧縮していくことが示されると長期金利が上昇し、さらに米ドル買いが増した。その後、パウエルFRB議長が会見で金融政策正常化に向け積極的なタカ派的な姿勢を見せたことも支えとなり、この日の高値114.69円に値を上げ、114.64円で終えた。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、1.12ドル後半から前半に下落した。米ドル買いが優勢となった上、ウクライナでの地政学リスクが意識され、昨年12月20日以来の安値1.1236ドルを付けた。その後は横ばいで推移し、終値は1.1240ドルとなった。
ユーロ・円(EURJPY)は、129円前半に値を上げたが、128円後半に値を下げた。米ドルの上昇につられ、この日の高値129.24円まで値を上げたが、パウエル議長の会見後はタカ派的な姿勢からリスク回避の米ドル買いが強まったことが影響し、徐々に値を下げ終値は128.86円だった。
NYダウ平均 USD 34,168.09 -129.64 (-0.37%)
NASDAQ総合 USD 13,542.119 +2.824 (+0.02%)
S&P500 USD 4,349.93 -6.52(-0.15%)
1月26日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、連日で前日の終値を下回った。パウエル議長の会見前までは堅調に値を上げ、前日の終値を上回った取引が続いていたが、会見後に長期金利が上昇し、売りが優勢となり前日の終値を小幅に下回った。
米国債10年 1.869(+0.21%)
NY原油(WTI) 1バレル=USD 87.35 +1.75(+2.05%)(3月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,852.5 -22.8(-1.23%)(2月渡し)
【日本】FOMC控え様子見の姿勢強く
1月26日の東京外国為替市場は、この後に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から様子見の姿勢が大きく値を上げづらい状況だった。
米ドル・円は113円後半の取引だった。金融政策正常化に向けて引き締めへの積極的な姿勢が示されるか否かを見極めようとの姿勢から様子見の姿勢が強く値動きが少なかった。この日の高値は113.99円で、17時時点では113.98円となった。
ユーロ・米ドルは1.13ドル前半での取引となり、昨日とほぼ同じ状況で様子見の姿勢が強かった。欧州勢参加後にウクライナ情勢の懸念から徐々に値を下げ17時時点では1.1291ドルとなったが、その後すぐに、この日の安値1.1288ドルまで安くなった。
ユーロ・円は128円後半の狭い範囲での取引となった。大きな動きはなく17時時点では128.70円だった。
日経平均株価 27,011.33円 -120.01(-0.44%)
安値26,858.68円 - 高値 27,184.54円
東証出来高 1,033,47万株
東証売買代金 2兆6676.58億円
1月26日の日経平均株価は連日で終値を下回った。2021年8月20日(27,013.25円)に付けた直近の安値を下回り、一時2020年12月28日(26,854.03円)以来およそ1年1カ月ぶりの安値水準に低下することもあった。FOMCを控え、インフレによる金融政策正常化への警戒感の高まりからリスク回避の姿勢が高まり幅広い銘柄が売られた。
無担保コール翌日物金利 -0.021%
国債先物・22年3月限 150.96 (変化なし)
10年長期金利 0.135%(変化なし)