2022/12/15 7:41 JST投稿
【米国】
為替(12月15日6時31分)
米ドル円(USDJPY) 135.41-135.41 (円)
ユーロ円(EURJPY) 144.62-144.62 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0680-1.0680 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 168.22-168.23 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.2423-1.2424 (米ドル)
12月14日のニューヨーク外国為替市場では、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)が公表されると急激に動きが出た。FOMC発表までは、様子見の姿勢が強く小幅な動きに限定されていた。
FOMCでは市場予想通り0.50%の利上げが示され、同時に公表された政策金利見通し(ドットチャート)では2023年末時点の中央値が5.125%(5.00-5.25%)と前回の4.625%(4.50-4.75%)から引き上げられた。ドットチャートが予想の5%を上回ったことから米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化が意識されると長期金利が3.561%まで上昇し、急激に米ドルが買われている。
パウエルFRB議長の会見で「我々にはまだやるべきことがある」「今回の決定後も政策スタンスはまだ十分に抑制的ではない」と発言すると投資家心理が上向いている。しかし、その後「政策決定はすべて最新のデータ次第」との発言が出ると、再び警戒感が高まり長期金利が徐々に下がり3.503%まで低下した。
金融政策の影響を受けやすい2年債と10年債(長期金利)の利回りは、111日連続で逆転(逆イールド)しており、終値ベースでは2年債が4.216%、10年債が3.479%だった。
米ドル・円(USDJPY)は、FOMC公表前は大きな動きが出ず様子見の姿勢が強かった。パウエル議長の発言から長期の利上げ観測が強まり、長期金利が上昇すると高値135.99円まで値を上げた。しかし、パウエル議長が今後の経済指標次第で方針を変更する可能性があることを示唆すると、長期金利の低下と共に急激に値を下げ134.81円まで下落した。その後は、小幅に値を戻し終値は135.48円となった。
ユーロ・米ドル(EURUSD)では、朝方から小幅にユーロ買いが続いていたがパウエル議長の発言に左右されると1.0622ドルまで値を下げ、高値1.0695ドルに戻した。その後は、小幅に売りが出るも値を戻し終値は1.0682ドルだった。
ユーロ・円(EURJPY)は、朝方には様子見が強く動きが出にくい状況だったが、ユーロ・米ドルの上昇につられ高値144.76円まで値を上げ、144.71円で終えた。
株式
NYダウ平均 USD 33,966.35 +142.29(-0.41%)
NASDAQ総合 USD 11,170.886 -85.928 (-0.76%)
S&P500 USD 3,995.32 -24.33(-0.60%)
12月14日の米株式市場のダウ工業株30種平均は前日の終値を3日ぶりに下回った。FOMC発表までは様子見が強く小幅な上昇に留まっていたが、発表後に今後の政策金利の見通しが出されると長期の利上げへの警戒感が強まった。400ドル程、値を下げ前日の終値を下回るも、反動で再び前日の終値を上回る場面もあったが、幅広い売りが出て終えた。
債券
米国債10年 3.479%(-0.24)
商品
NY原油(WTI) 1バレル=USD 77.28 +1.89(+2.50%)(1月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,818.70 -6.80(-0.37%)(2月渡し)
【日本】FOMC控え狭い値幅での動きに
為替(17時)
12月14日の東京外国為替市場では、この後発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の公表を控え、積極的な取引が控えられた。
米ドル・円は、様子見の姿勢が強く135円半ばを中心とした狭い値幅での取引となり17時時点で135.47円となった。
ユーロ・米ドルでも、FOMCの公表を前に様子見の姿勢が強かった。また、翌日の欧州中央銀行(ECB)理事会とイングランド銀行(BOE)の政策会合を控えたことも加わり、1.06ドル前半の狭い値幅の推移となった。17時時点では1.0630ドルで取引されている。
ユーロ・円も大きな動きはなく144円を中心に小幅な値動きとなり、17時時点では144.00円だった。
債券
国債先物・23年3月限 148.20 (+0.15)
10年長期金利 0.250%(変化なし)