英領北アイルランド問題を巡り、ポンド買い優勢

【米国】

為替(2023年2月28日  6時00分)
米ドル円        USD/JPY  136.234  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.06088  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   144.53  (円)
ポンド円        GBP/JPY   164.316  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.20616  (米ドル)

2月27日のニューヨーク外国為替市場では、ポンドの堅調な動きが目立った。この日、英国とEU(欧州連合)がEU離脱後の英領北アイルランドの通商ルールを巡る摩擦の解決に関して合意したと伝わり、ポンド買いが優勢となった。一方、米ドル円やユーロ円などの主要通貨ペアでは大きな動きは見られなかった。ただし、ジェファーソンFRB(米連邦準備理事会)理事はインフレへの懸念を示唆する発言をし、やや米ドル買いの材料となった。また、この日発表された耐久財受注(前月比、前回5.6%、予想-3.9%、結果-4.5%)と市場予想を下回った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.78%、10年債が3.91%となっている。

米ドル・円(USD/JPY)は方向感なく推移した。136.32円で始まると、その後は高値136.36円と安値135.92円のレンジで小幅に変動。136.23円で取引を終えた。

ユーロ・米ドル(EUR/USD)はやや乱高下した。1.0558ドルで取引を開始し、一時は1.0620ドルまで上昇。しかしその後は1.0550ドルまで下落した。1.0609ドルで取引を終えている。ポンドは、対米ドルで1.2061ドル近辺まで上昇している。

ユーロ・円(EUR/JPY)はやや強含む展開となった。143.93円で始まると、徐々に水準を切り上げ、144.53円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均    USD  32,889.09 +72.17 (+0.22%)
NASDAQ総合  USD  11,466.98 +72.04 (+0.63%)
S&P500          USD   3,982.24 +12.20 (+0.31%)

2月27日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。ここ数日に渡って強含んでいた米長期金利の上昇がやや一服し、株式相場にとっては追い風となった。個別ではEV(電気自動車)大手テスラなどが上昇した一方、製薬大手ファイザーの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                           3.916%  (-0.035)
NY原油(WTI)  USD/バレル   75.72    (-0.79%)
NY金(COMEX)USD/オンス   1,824.30 (+0.40%)
 

【日本】 手掛かり材料を欠く、植田日銀総裁候補の発言にも反応薄


為替(17時)
2月27日の東京外国為替市場では手掛かり材料を欠く展開となった。米国での根強いインフレ期待が意識されるなか、米ドルは底堅く推移。この日は昼過ぎから参院議院運営委員会で植田日銀総裁候補への所信聴取が行われたが、大方の予想通り植田氏の発言はこれまでの説明内容に沿ったものであり、新たな手掛かり材料とはならなかった。

米ドル・円は狭い範囲での取引となった。136.37円で始まると、高値136.55円、安値136.00円の範囲で推移。136.27円で取引を終えた。

ユーロ・米ドルは方向感なく推移した。1.0548ドルで始まり、高値1.0561ドル、安値1.0533ドルのレンジで上下。そのまま1.0553ドル近辺で引けた。

ユーロ・円は143.84円で始まると、一時は143.57円まで下落したものの、その後は持ち直して143.81円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.500% (-0.001)

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