弱い経済指標を受けインフレ懸念後退、米ドル円は大幅下落

【米国】

為替(2023年3月1日  6時00分)
米ドル円     USD/JPY  136.227  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.05747  (米ドル)
ユーロ円     EUR/JPY   144.055  (円)
ポンド円     GBP/JPY   163.76  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.20217  (米ドル)

2月28日のニューヨーク外国為替市場では、低調な経済指標を受けて米ドル円やユーロ円が下落する展開となった。この日発表されたS&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比、前回6.77%、予想4.75%、結果4.65%)やシカゴ購買部協会景気指数(PMI)(前回44.3、予想45.1、結果43.6)は軒並み市場予想を下回った。これを受けて、インフレ懸念がやや後退し、市場では米ドル売りの材料とされた。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.81%、10年債が3.92%となっている。

米ドル・円(USD/JPY)は136.69円で始まると、一時は136.92円まで上昇。しかしその後は急落し、一転して135.74円まで下落した。136.23円で取引を終えた。

ユーロ・米ドル(EUR/USD)は1.0618ドルで取引を開始。一時は1.0645ドルまで上昇するも、その後は下落に転じ、1.0575ドル近辺で取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.2021ドル近辺での取引となっている。

ユーロ・円(EUR/JPY)は145.13円で始まると、一時は145.47円まで上昇した。ただ、その後は大幅に値を切り下げ、143.88円を付ける場面も見られた。144.06円で取引を終えている。

株式
NYダウ平均  USD  32,656.7  -232.38 (-0.71%)
NASDAQ総合  USD  11,455.54 -11.43  (-0.10%)
S&P500  USD  3,970.15  -12.08  (-0.30%)

2月28日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。弱い経済指標を受け、景気の先行き見通しが悪化したことが相場の重石となった。個別では、消費者向け事業の再編を発表した投資銀行大手ゴールドマン・サックスなどが売られた一方、ソーシャルメディア大手メタ・プラットフォームズや半導体製造装置アプライド・マテリアルズなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                  3.922%  (+0.006)
NY原油(WTI)   USD/バレル  76.81   (+1.43%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,834.30  (+0.54%)

【日本】 夕方にかけ米ドル円が大幅高、米長期金利の上昇で


為替(17時)
2月28日の東京外国為替市場では、円を売る動きが目立った。米ドル円は日中から底堅く推移し、夕方にかけては米長期金利の上昇に連動する形で上昇。ストップロスを巻き込みつつ一段高となった。なお、次期日銀副総裁候補から金融政策に関する発言があったものの、市場の反応は限定的だった。

米ドル・円は136.20円で始まると、日中は底堅く推移した。夕方になると一時136.85円まで急速に上昇。136.71円で取引を終えた。

ユーロ・米ドルは売り買いが交錯する展開となった。1.0606ドルで始まると高値1.0620ドルと安値1.0582ドルのレンジで推移。1.0616ドルで引けた。

ユーロ・円は米ドル円と近しい値動きとなった。144.47円で始まると、夕方にかけて急速に値を切り上げ、一時145.18円まで上昇。そのまま145.13円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.498% (-0.002)

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