米CPIが予想通りインフレ鈍化を示し、米ドルはやや弱含む

【米国】

為替(2023年3月15日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  134.24  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0732  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   144.07  (円)
ポンド円         GBP/JPY   163.15  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2151  (米ドル)

3月14日のニューヨーク外国為替市場では米ドルがやや軟調に推移した。この日発表された消費者物価指数(CPI)(前年比、前回6.4%、予想6.0%、結果6.0%)は市場予想通りの結果で着地。米国でインフレが順調に鈍化していることが示され、米ドルの売り材料となった。なお、この日はロシア軍の戦闘機が米国の偵察用無人機と衝突したと伝わり、地政学リスクが意識される場面もあった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.24%、10年債が3.68%となっている。

米ドル円は軟調に推移した。134.90円近辺で始まると徐々に水準を切り下げ、一時133.98円まで下落。その後はやや持ち直し、134.25円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0736ドルで始まると、方向感なく推移した。高値1.0750ドルと安値1.0698ドルの範囲で上下し、1.0733ドルで取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.2151ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は143.92円で取引を開始すると、一時は144.41円まで上昇した。ただ、勢いは続かず反落すると、一時は143.87円まで下落。そのまま144.07円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  32,155.40   336.26 (+1.06%)
NASDAQ総合   USD  11,428.15   239.30 (+2.14%)
S&P500           USD   3,919.29    63.52  (+1.65%)

3月14日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。この日は、米金融不安による連日の下落からの自律反発が優勢。ただ、ロシア軍戦闘機と米軍偵察機の衝突が伝わると、地政学リスクの高まりから上げ幅を縮小した。個別ではソーシャル・メディア大手メタ・プラットフォームズやEV(電気自動車)大手テスラなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                               3.6883%  (+0.113)
NY原油(WTI)    USD/バレル     71.53  (-4.15%)
NY金(COMEX)  USD/オンス    1,908.60  (-0.45%)
 

【日本】 米短期金利の反発を受け米ドル買いが優勢

為替(17時)
3月14日の東京外国為替市場では、米短期金利の上昇を受けて米ドル買いが優勢となった。米2年債利回りは前日の大幅低下からの反動もあって上昇し、米ドルの買い材料とされた。ここ数日の米銀行セクターの信用不安を巡って、債券・為替市場では価格の変動幅が拡大しており、短期的には反対売買も出やすくなっているようだ。

米ドル円は変動を伴いながらも上昇する展開となった。133.21円で取引を開始すると、取引時間前半は堅調に推移。その後、一旦は133.04円まで下落したものの、引けにかけては再び反発し、この日の高値近辺となる134.09円で取引を終えた。

ユーロドルは軟調に推移した。1.0727ドルで始まると、ほぼ一貫して値を切り下げる展開となり、一時は1.0679ドルまで下落した。終盤にはやや反発し、1.0707ドルで引けた。

ユーロ円は荒っぽい値動きとなったが、最終的には水準を切り上げた。142.9円で取引を開始すると、取引時間前半は堅調に推移。昼過ぎに一時142.54円まで下落する場面もあったが、終盤にかけては反発し、この日の高値近辺となる143.58円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.278% (-0.023)

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