【米国】
為替(2023年3月17日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 133.58 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0613 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 141.77 (円)
ポンド円 GBP/JPY 161.76 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2110 (米ドル)
3月16日のニューヨーク外国為替市場では、リスクオンの動きが優勢となり、円売り・米ドル買いが進んだ。経営難が懸念されていた米地銀ファースト・リパブリックに対し、JPモルガン・チェースやモルガン・スタンレーなどの大手銀行が300億ドル規模の資金を供給すると伝わると、金融システムに対する不安が後退。株式相場や米長期金利が上昇に転じ、円売りの傾向が強まった。なお、ECB(欧州中央銀行)は政策金利を0.50%引き上げることを決定し、一時ユーロが買われる場面があった。
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.18%、10年債が3.58%となっている。
米ドル円は大幅に水準を切り上げた。132.32円で取引を開始すると堅調に推移し、一時は133.83円まで上昇。そのまま133.59円近辺で取引を終えた。
ユーロドルは1.0588ドルで始まると、ECBの金利政策を受けて乱高下する場面があった。高値1.0626ドルと安値1.0551ドルのレンジで推移し、1.0614ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.211ドル近辺での取引となっている。
ユーロ円は米ドル円と近しい値動きとなった。140.11円で取引を開始し、順調に水準を切り上げると、一時は142.01円まで上昇した。引けにかけてはやや押し戻され、141.78円で取引を終えている。
株式
NYダウ平均 USD 32,246.55 371.98 (+1.17%)
NASDAQ総合 USD 11,717.28 283.23 (+2.48%)
S&P500 USD 3,960.28 68.35 (+1.76%)
3月16日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。米地銀ファースト・リパブリックの支援が伝わると、投資家心理が改善し、相場を押し上げた。個別ではアルファベット、マイクロソフト、アマゾンなどの大手テクノロジー関連株などが上昇した一方、Tモバイルやベライゾンなどの通信株の下落が目立った。
債券・商品先物
米国債10年 3.5818% (+0.118)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.52 (+1.34%)
NY金(COMEX) USD/オンス 1,923.00 (-0.42%)
【日本】 金融不安への警戒が続く、主要通貨ペアは方向感なく推移
為替(17時)
3月16日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアはいずれも方向感なく推移した。依然として世界的な金融不安への警戒感が意識され、リスク回避的な円買いが出やすい状況となっている。また、米金利が低下し基調にあることも米ドルにとっては重しとなった。
米ドル円は方向感のない展開となった。133.35円で取引を開始すると、高値133.50円と安値132.50円の範囲で推移。そのまま132.90円で取引を終えた。
ユーロドルは緩やかに水準を切り上げる展開となった。1.0579ドルで始まると堅調に推移し、一時は1.0635ドルまで上昇。引けにかけてはやや押し戻されたものの、1.0613ドルで引けた。
ユーロ円は141.06円で取引を開始すると、一時は141.59円まで上昇した。ただし、積極的にユーロを買い進む材料も乏しく、141.04円で取引を終えた。
債券
10年長期金利 0.287% (-0.024)