英CPIが市場予想を上振れ、世界的なインフレ懸念が米ドル買いを誘発

【米国】

為替(2023年4月20日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  134.67  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0955  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   147.48  (円)
ポンド円         GBP/JPY   167.42  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2434  (米ドル)

4月19日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル買いがやや優勢となった。この日発表された3月の英消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで英長期金利が上昇。米金利の上昇にも波及し、日米金利差の拡大を受けて米ドル買い・円売りが進んだ。また、FRB(米連邦準備理事会)の高官による利上げ継続を示唆する発言も、米ドル買いの支えとなった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.24%、10年債が3.59%となっている。

米ドル円は134.38円で取引を開始。取引時間前半に一時は134.86円まで上昇する場面があった。ただし、その後はやや上値の重い展開となり、134.68円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0950ドルで始まり、直後に1.0980ドルまで上昇した。しかし、その後は軟調に推移し、一時は1.0948ドルまで下落。1.0955ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2434ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は147.15円で取引を開始すると、一時は147.74円まで水準を切り上げる展開となった。ただし、取引時間後半はやや押し戻され、147.49円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均      USD  33,897.01   -79.61 (-0.23%)
NASDAQ総合    USD  12,157.23   +3.81 (+0.03%)
S&P500            USD    4,154.52   -0.34 (-0.01%)

4月19日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。ただし、米主要企業の決算発表シーズンが始まるなか、大手企業の発表内容を見極めたいとの姿勢が強く、積極的な売り買いは手控えられた。個別では電子商取引大手アマゾンなどのヘルスケア大手アボット・ラボラトリーズなどが上昇した一方、通信機器大手シスコ・システムズや自動車大手フォードなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                                  3.5918%  (+0.016)
NY原油(WTI)    USD/バレル     79.24  (-2.05%)
NY金(COMEX)   USD/オンス    2,007.30  (-0.61%)
 

【日本】 米地区連銀総裁が利上げ継続に言及、米ドル買いが優勢に

為替(17時)
4月19日の東京外国為替市場では、米金利の上昇を受けて米ドルを買う動きが優勢となった。この日、米セントルイス連銀のブラード総裁がFRB(米連邦準備理事会)は利上げを続けるべきと言及したことが伝わり、米金利の上昇要因となった。一方、3月英消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、英国における利上げ期待の高まりからポンドを買う動きも見られた。

米ドル円は134.03円で取引を開始。段階的に水準を切り上げる展開となり、一時は134.93円まで上昇した。引けにかけても堅調に推移し、この日の高値圏となる134.89円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0974ドルで始まり。取引時間前半には一時は1.0984ドルまで上昇したものの、その後は徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0947ドルまで下落し、1.0956ドルまでやや戻して引けた。

ユーロ円は米ドル円と似た値動きとなった。147.09円で取引を開始するとその後は堅調に推移し、一時は147.82円まで上昇した。取引時間の終盤にかけても強含み、147.78円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.473% (+0.002)

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