欧州金利低下でユーロ売り優勢、一方で米銀行不安が投資家心理を冷やす

【米国】

為替(2023年4月26日  6時00分)
米ドル円           USD/JPY  133.72  (円)
ユーロ米ドル    EUR/USD  1.0973  (米ドル)
ユーロ円           EUR/JPY   146.73  (円)
ポンド円           GBP/JPY   165.93  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2408  (米ドル)
 
4月25日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロを売る動きが優勢となった。ドイツなど欧州の金利水準が米金利以上に低下し、欧州と米国での金利差拡大を意識したユーロ売り・ドル買いを誘った。一方、この日発表された米消費者信頼感指数(前回104.2、予想104.4、結果101.3)が市場予想を下回ったほか、地方銀行ファースト・リパブリック・バンクの決算発表で大規模な預金流出が判明したことを受けて投資家心理が悪化。米景気への懸念から米長期金利が低下し、一時はドル売りが優勢となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.97%、10年債が3.40%となっている。
 
米ドル円は133.93円で取引を開始すると、取引時間前半に134.04円まで上昇。ただ、その後は下落に転じ、一時133.37円まで水準を切り下げた。引けにかけては反発し、133.72円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1017ドルで始まると軟調な展開となった。一時は1.0964ドルまで下落し、その後は概ね横ばいで推移。1.0973ドルで取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.2408ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は147.56円で取引を開始すると、取引時間前半はほぼ一貫して弱含む展開となった。一時146.29円まで下落したあと、146.74円まで反発して取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,530.83   -344.57 (-1.02%)
NASDAQ総合  USD  11,799.16   -238.04 (-1.98%)
S&P500           USD    4,071.63   -65.40 (-1.58%)
 
4月25日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。地方銀行ファースト・リパブリック・バンクの大規模預金流出を受けて投資家心理が悪化し、株式相場の重石となった。個別では飲料大手ペプシコや通信大手Tモバイルなどが上昇した一方、マイクロソフトやメタ・プラットフォームズなどのテクノロジー関連株の下げが目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.4005%  (-0.093)
NY原油(WTI)   USD/バレル     77.07  (-2.14%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,004.50  (+0.23%)
 
 

【日本】 短期的な利益確定によりユーロ売りが優勢

 
為替(17時)
4月25日の東京外国為替市場ではユーロを売る動きが目立った。ユーロ米ドルは今秋に入り1.100ドルを突破する水準まで上昇していたこともあり、短期的には利益確定売りが出やすかった。一方、日本銀行の植田総裁が金融緩和政策の継続について前向きな見解を示したことを受け、一時は円を売る動きも見られた。
 
米ドル円は方向感なく推移した。134.10円で取引を開始すると、134.46円まで上昇する場面があった。しかし、夕方にかけて弱含むと、134.11円まで下落して取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1051ドルで開始。午前中に一時は1.1067ドルまで上昇する場面もあったが、その後は軟調に推移。一時は1.1025ドルまで下落し、1.1040ドルまでやや戻して引けた。
 
ユーロ円は148.20円で取引を開始すると、売り買いが交錯する展開となった。一時は148.62円まで上昇したものの、午後には一転して下落し、147.79円まで下落。148.06円まで戻して取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.475% (+0.008)

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