弱い米雇用指標を受けて米金利が低下、米ドルが優勢に

【米国】

為替(2023年5月3日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  136.53  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1002  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   150.26  (円)
ポンド円      GBP/JPY   170.23  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2468  (米ドル)

5月2日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルの売りが優勢となった。この日発表された3月の米雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が959万件と3カ月連続で減少。これを受けて市場では労働需給の緩和が意識され、米金利が低下して米ドルの売り材料となった。3日まで開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが0.25%で打ち止めになるとの見方も強まった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.97%、10年債が3.42%となっている。

米ドル円は137.58円で取引を開始。朝方から下落基調となり、一時は136.32円まで水準を切り下げた。その後はやや反発したものの、積極的に買い戻す動きは乏しく、136.54円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0955ドルで始まり、堅調に推移した。取引時間前半には一時1.0942ドルまで下落する場面もあったものの、上昇に転じてからは一時1.1008ドルまで買われた。終盤にかけても底堅く推移し、1.1002ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2468ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は150.76円で取引を開始。一時は149.83円まで下落した。その後は反発し、150.26円まで戻して取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,684.53   -367.16 (-1.08%)
NASDAQ総合  USD  12,080.51   -132.09 (-1.08%)
S&P500        USD    4,119.58   -48.29 (-1.16%)

5月2日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米銀行セクターの信用不安に対する懸念から金融株が売られ、相場の重石となっている。個別では電子商取引大手アマゾンやホテル大手マリオット・インターナショナルなどが上昇した一方、エクソン・モービルやシェブロンなどの石油関連銘柄などの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.4267%  (-0.143)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.66  (-5.28%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,023.3  (+1.56%)
 

【日本】 米ドル円は利益確定売りに押される、豪州利上げもかく乱要因に


為替(17時)
5月2日の東京外国為替市場では、米ドル円は売り買いが交錯する展開となった。米ドルは137円台半ばで利益確定売りが先行したが、日米金利差を意識した動きから下げ渋った。また、この日は豪準備銀行(RBA)が予想外の利上げを発表したことで豪ドル円が急騰し、米ドル円もつれ高する場面があった。

米ドル円は137.44円で取引を開始。朝方に一時137.30円まで下落したものの、その後は堅調に推移し、一時は137.77円まで上昇した。取引時間終盤はやや押し戻され、137.51円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0974ドルで始まり、段階的に水準を切り上げると、一時1.1007ドルまで上昇した。しかし、取引時間終盤は押し戻される展開となり、一時は1.0960ドルまで下落。そのまま1.0972ドル近辺で引けた。

ユーロ円は150.87円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は151.62円まで上昇した。しかし、夕方にかけては急速に押し戻され、150.93円まで下落して取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.418% (+0.020)

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