翌日の米CPIを控えて様子見ムード、主要通貨ペアは方向感を欠く

【米国】

為替(2023年7月12日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  140.35  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1008  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   154.50  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.47  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2928  (米ドル)

7月11日のニューヨーク外国為替市場では、主張通過ペアはいずれも方向感を欠く展開となった。12日に発表される米消費者物価指数(CPI)を控えて様子見ムードが強かった。ただ、米長期金利が低下幅を縮小したことを受けて、一時はショートポジションの買い戻しも見られた。また、この日発表されたユーロ圏ZEW景況感指数(前回-10.0、結果-12.2)が低下し、ユーロにとっては重しとなった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.87%、10年債が3.97%となっている。

米ドル円は140.39円で取引を開始。朝方に一時は140.96円まで上昇したものの、勢いは続かなかった。午後になると反落し、一時は140.30円まで下落。その後は方向感を欠いたまま140.36円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0984ドルで始まると、取引時間前半は軟調に推移し、一時は1.0977ドルまで下落した。しかし、その後は徐々に持ち直し、1.1008ドルまで上昇して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2928ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は154.21円で取引を開始すると、朝方に一時154.18円まで下落する場面があった。その後、一時は154.80円まで上昇したものの直ぐに反落し、154.51円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,261.42   +317.01 (+0.93%)
NASDAQ総合  USD    13,760.7   +75.22 (+0.55%)
S&P500        USD    4,439.26    +29.73 (+0.67%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。個別の取引材料が出た銘柄を中心に買いが入り、株価指数の上昇を支えた。個別では電子商取引大手アマゾンやソフトウェア大手セールスフォースなどが買われた一方、製薬大手イーライリリーや半導体大手アドバンストマイクロデバイセズなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                      3.972%  (-0.026)
NY原油(WTI)   USD/バレル    74.81  (+2.18%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,937.6  (+0.34%)
 

【日本】 米金利低下などを背景に米ドル売り・円買いが優勢


為替(17時)
7月11日の東京外国為替市場では、米ドル売り・円買いが優勢となった。米10年債利回りが低下したことにともなって米ドル売りが強まり、値を下げる展開となった。一時は米金利が持ち直したことで米ドル売りは弱まったものの、夕方にかけては一段安となった。欧州勢の参入後は、再び米長期金利が低下したことを手掛かりに米ドル売りが強まった。先週末から大幅下落していた反動もあってショートカバーが入ったが、下値模索の動きが続いた。


米ドル円は141.34円で取引を開始。午前中に一時は141.46円まで上昇したが、その後はほぼ一貫して軟調に推移した。取引時間の終盤には一段安となり、一時は140.43円まで下落。140.53円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1000ドルで始まると、その後は堅調に推移した。一時は1.1027ドルまで上昇し、1.1008ドルで引けた。

ユーロ円は155.48円で取引を開始。午前中に一時は155.67円まで上昇した。しかし、午後になると軟調に転じ、一時は154.64円まで下落。そのまま154.70円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4509% (-0.017)

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