力強い米経済指標の結果を受けて一時米ドルが上昇

【米国】

為替(2023年7月7日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  144.06  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0887  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   156.86  (円)
ポンド円      GBP/JPY   183.39  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2732  (米ドル)

7月6日のニューヨーク外国為替市場では、力強い米経済指標の結果を受けて一時米ドルが買われる場面があった。この日発表されたADP雇用者数(前月比)(前回278、予想241、結果497)は市場予想を上回ったほか、ISM非製造業景気指数(前回50.3、予想51.2、結果53.9)も市場予想を上回った。日本政府による為替介入への警戒感があるなか、これらの結果を受けて一時米ドルが上昇。しかし、その後は利上げによる経済減速への懸念などもあって、上値の重い展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.99%、10年債が4.03%となっている。

米ドル円は143.69円で取引を開始。取引時間の前半には一時144.65円まで上昇する場面があったものの、その後は軟調に推移した。一時は143.98円まで下落し、そのまま144.06円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0895ドルで始まると、一時は1.0834ドルまで下落した。しかし、その後は持ち直す展開となり、一時は1.0887ドルまで上昇。1.0887ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2732ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は156.55円で取引を開始。取引時間の前半に一時156.46円まで下落した。しかし、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は157.11円まで上昇。引けにかけてはやや反落し、156.86円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,922.26   -366.37 (-1.07%)
NASDAQ総合  USD  13,679.04   -112.6 (-0.82%)
S&P500        USD    4,411.59    -35.22 (-0.79%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。6日発表の米雇用指標が市場予想を上回り、FRBによる金融引き締めが長期化するとの観測から売りが出た。個別ではソフトウェア大手マイクロソフトやIT機器大手アップルなどが買われた一方、石油大手のシェブロンやエクソンモービルなどは下落した。

債券・商品先物
米国債10年                  4.0361%  (+0.101)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.91  (+0.11%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,916.9  (-0.30%)
 

【日本】 円が買われる展開、円買い介入への警戒や国内株安が重し


為替(17時)
7月6日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。朝方は前日に発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨の内容がタカ派的だったことから、米ドルが買われる場面があった。しかし、米ドルは145円近辺では日本政府による為替介入への警戒感が強まったことに加え、国内株式相場が軟調に推移したことによる円の買い戻しが優勢となった。

米ドル円は144.58円で取引を開始。徐々に水準を切り下げる展開となり、夕方にかけては一時143.56円まで下落した。引けにかけてはやや持ち直し、143.92円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0856ドルで始まると、朝方から軟調に推移し、一時は1.0834ドルまで下落した。その後は一時的に反発し、一時は1.0875ドルまで上昇。取引時間の終盤はやや反落し、1.0855ドルで引けた。

ユーロ円は156.94円で取引を開始。朝方から軟調に推移し、一時は155.85円まで下落した。夕方になると反発する動きを見せ、156.23円まで上昇して取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4066% (+0.025)

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