【米国】米10年債利回りが低調に推移していることで、全般でドル売りが優勢となった
為替(2024年11月22日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.50 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0479 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.90 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.60 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2596 (米ドル)
11月21日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの低下を背景にドル売りが進んだ。一時下げ幅を縮小する場面もあったものの、ウクライナ・ロシアの戦闘激化への警戒感は根強く、米10年債利回りは再び4.37%まで低下した。この日発表の新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、結果:21.3万件)は予想より強い結果となり、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:8.0、結果:-5.5)は予想より弱い結果となるなど、強弱入り混じる結果となった。
米ドル円は、低下していた米10年債利回りが下げ幅を縮小したこともあり、154.71円まで買い戻された。しかし、ウクライナとロシアの戦闘激化に対する警戒感は強く、欧米債は再び買いが優勢となったことで、153.90円まで下値を広げた。その後はマイナスに転じていたNYダウ平均が400ドル以上の上昇となるなど、米株相場の底堅さを確認すると、リスク・オフの円買いは後退し154.69円まで買い戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下に伴うユーロ買い・ドル売りが進み、1.0544ドルまで小幅に上昇した。ただユーロ圏経済の先行き懸念からECBが12月に追加利下げを決めるとの見方が根強くユーロ売りが出やすい地合いであることもあり、26時までに1.0461まで急落した。その後売りが一服すると、1.0488ドルまで下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 43,869.32 +468.24(+1.07%)
NASDAQ総合 USD 18,973.14 +49.3(+0.26%)
S&P500 USD 5,949.03 +32.92(+0.55%)
株式市場では、ウクライナ・ロシアの戦闘激化への懸念から売りが強まるとNYダウ平均は下げに転じる場面もあった。ただ、米経済の底堅さを背景に景気敏感株に買いが集まると上昇に転じた。前日にエヌビディアが四半期決算の内容を無事にこなしたことで、幅広い銘柄に買いが集まり、NYダウ平均は一時610ドル超上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.422% (+0.008)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.13 (+1.32%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,674.1 (+0.82%)
【日本】日経平均株価の軟調な推移が嫌気されたことで、円買いが進行した
為替(17時)
11月21日の東京外国為替市場は、日経平均株価が軟調に推移したことで、全般で円買いが優勢となった。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「今後も金利は低下し、ディスインフレは続くだろう」との発言からドル売りが優勢となった。またビルロワドガロー仏中銀総裁が「ECBは景気抑制的な金融政策を緩和し続けるべき」との発言もありユーロは売られた。
米ドル円は、日経平均株価が一時350円超安となり、節目の3万8,000円台を割り込んだ動きが嫌気され、154.87円まで下押した。その後は155円を挟んでの揉み合いが続いた。後場になると日経平均株価が一時400円前後下落した事を眺め、上値が重たい状態が続いたが、日本株売りが一服すると155.25円まで買い戻された。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「金利はさらに低下する可能性がある」「ディスインフレは続くだろう」と発言したことで、154.55円まで下押した。
ユーロドルは、14日安値の1.0497ドルが目先のサポートとして意識されているん中で、ドル円が売られていることで、ユーロドルはじり高に推移した。13時過ぎには1.0554の日通し高値を付けた。その後はロシア・ウクライナを巡る情勢悪化を嫌気したユーロ売りが優勢となり、1.0529ドルまで下押した。
ユーロ円は、ユーロドルのこう着が続く中でドル円の下落に連れて163.34円まで下押した。軟調な日経平均株価を眺めながら163円台半ばまで戻りの鈍い展開が続いた。15時前には163.76円まで買戻しが進んだが、ニューヨーク連銀総裁の発言が伝わると、ドル円に連れて弱含んだ。16時台には162.85円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.090% (+0.019)
【市場主要イベント】
22日 日 消費者物価指数
独 国内総生産
米 PMI