【今週のハイライト】FRBの早期利下げけん制の発言あるも、市場の早期利下げ期待は高まった

為替(2024年2月16日 6時00分)
米ドル円         USD/JPY   149.95  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0771  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   161.52 (円)
ポンド円         GBP/JPY   188.89  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2596  (米ドル)

米ドル円
2月12日からの週の週明けは、東京市場休場による本邦勢不在のため、値動きは限定的となった。前週のドル高円安の流れを受けて149.2円前後の高値圏で揉み合いが続いた。
13日(火)には、英失業率の改善を受けてポンド円が上昇した。それにつられる形で米ドル円も上昇し、さらに22時30分の米1月消費者物価指数でも堅調な結果を受けて、FRB早期利下げ観測はさらに後退し、150円の壁を越え高値を大きく伸ばした。
その後は14日にかけて調整の下落で150.34円まで値を下げたが再び150.75円まで買い戻された。しかし150円台後半の上値は重く、鈴木財務相の「急激な為替変動は好ましくない」という発言から為替介入への警戒感も高まっている。
15日には米10年債利回りが低下し、ドル売り優勢な状態が続いた。
22時30分に発表された、米1月小売売上高の低調な結果を受けさらにドル売りが進行。150円台を割り込み149.95円で引けた。

ユーロドル
ユーロドルは、前週のユーロ高の流れも引き継ぎ1.0805ドルの高値を付けるも上値は重く
13日(火)には、米消費者物価指数の結果を受けて再びドル買いが進行。前週安値の1.0722ドルのを割り込込んだ。
14日には前日の大幅な下落の調整で買い戻され、1.0734ドルまで戻すも上値は重く15日は方向感なく揉み合いが続いている。
15日22時30分には米1月小売売上高の低調な結果を受けてドル売りあが進行するも高値は1.0784ドルまでに抑えられ、16日の生産者物価指数(PPI)やミシガン大消費者信頼感指数のけっかを前に積極的な取引は控えられている。

ユーロ円
ユーロ円は、底堅く12日(月)に160.38円の安値を付けるも反発上昇した。13日(火)にはドル円の上昇につられ161.63円まで高値を付けた。
14日には調整の売りが入り、160.95円まで値を下げるも底値は固く再び161.58円まで上昇するも上値は重く15日は再び値を下げる展開となった。
15日22時30分の米1月小売売上高の低調な結果を受けて安値を下げたドル円につられて、161.01円まで下値を下げたが、底値は固く161.64円まで反発上要した。
その後ユーロ買いは一服し、16日の生産者物価指数やミシガン大消費者信頼感指数の発表を控えて、積極的な取引は控えられ揉み合いが続いた。

2月12日 9時00分 ~2月16日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 148.92~150.88(円)
ユーロドル EUR/USD 1.0694~1.0784(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.38~161.64(円)
ポンドドル GBP/USD 1.2535~1.2689(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 187.85~190.07(円)

株式
米株式市場は、堅調に高値を更新する動きでスタートしたが、13日に発表された米消費者物価指数の予想を上回る結果を受けて、連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退したことや、高値圏での利確売りにより値を下げた。
しかしその後は買戻しが入り再び上昇に転じた。
15日には、米1月小売売上高の低調な結果を受けて、FRBの早期利下げ期待が再び高まり株高が進行した。
16日に控えている米生産者物価指数やミシガン大消費者信頼感指数の結果によっては、再び高値を更新する流れも期待されている。

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