FRBの早期利下げ観測が後退し、株価は伸び悩んだ

【米国】米ISM製造業景況指数が予想を上回る結果で、全般ドル買い優勢

為替(2024年4月2日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   151.61  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0742  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   162.82 (円)
ポンド円         GBP/JPY   190.32  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2551    (米ドル)

4月1日のニューヨーク外国為替市場は、米ISM製造業景況指数(予想:48.4、結果:50.3)が予想を上回った事で、米10年債利回りが4.337%まで上昇した。それにより全般ドル買いが優勢となった。前週のパウエルFRB議長の発言もあり、FRBの早期利下げ観測は後退した。

米ドル円は、前週末にパウエルFRB議長が「利下げを急ぐ必要はない」と発言したことや、米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことで151.77円まで上昇したが、日本当局による為替介入への警戒感は根強く、152円がレジスタンスとして意識され伸び悩んだ。

ユーロドルは、米ISM製造業景況指数が予想を上回る結果であることが伝わると、前週安値を割り込み1.0730ドルまで安値を押し下げた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.08と昨年11月以来の高水準を記録した。

株式
NYダウ平均       USD   39,553.56    -269.33(-0.67%)
NASDAQ総合    USD   16,394.89    +27.85(+0.17%)
S&P500             USD    5,243.42     -12.72(-0.24%)

株式市場では、NYダウ平均とS&P500で反落した。前週に史上最高値を更新しただけに利益確定目的の売りが出やすくなった。前週のパウエルFRB議長の「利下げを急ぐ必要はない」といった発言や、米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことで、FRBの利下げ観測は後退し売りが出やすくなった。

債券・商品先物
米国債10年                              4.313     (+0.107)
NY原油(WTI)     USD/バレル   83.44     (+0.94%)
NY金(COMEX)   USD/オンス   2,272.5  (+0.78%)
 

【日本】

為替(17時)
4月1日の東京外国為替市場は、日経平均株価が前週終値と比べて一時700円超安を記録すると、クロス円全般で売り圧力が強まった。しかしユーロ圏で休場が多いこともあり新規手掛かりは乏しく全般で膠着状態が続いた。

米ドル円は、日経平均株価が下げ幅を拡大するとそれにつられクロス円が下げ押され、ドル円も151.24円まで下落して朝方に付けた安値に接近した。その後は買い戻されるも上値が重く151.3円台でもみ合いが続いた。欧州時間は休場となる市場が多く、新規の手掛かりが乏しい状態となっている。

ユーロドルは、ユーロ円の下げにつられてじり安となり1.0782ドルまで安値を押し下げた、その後反発上昇するもユーロ圏の休場が多く動意が薄く膠着状態が続いた。
ニューヨーク時間には、米ISM製造業景況指数の発表が控えていることもあり、様子見ムードとなっている。

ユーロ円は、上値が重く日経平均株価が前週終値から700円超安を記録するとクロス円全般で売り圧力が強まり、一時163.14円まで安値を押し下げた。その後は買い戻されるも上値は重く、163.25円前後で揉み合いが続いた。

債券
10年長期金利  0.741% (+0.008)

【市場主要イベント】
2日 豪 RBA議事録公表
      独 消費者物価指数
      米 JOLTS求人
3日 ユーロ 消費者物価指数
      米 ADP雇用統計
      米 ISM非製造業景況指数
      米 パウエルFRB議長発言
4日 加 貿易収支
      米 新規失業保険申請件数
      米 貿易収支
5日 豪 貿易収支
      加 失業率
      米 雇用統計
この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00