【今週のハイライト】ドル売りが先行したが、週の後半では中東情勢の緊迫化でユーロ売りが優勢

為替(2024年4月5日 6時00分)
米ドル円     USD/JPY   151.33  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0836 (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   163.94 (円)
ポンド円         GBP/JPY   191.23  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2638  (米ドル)
 
米ドル円
1日(月)は、経平均株価が下げ幅を拡大するとそれにつられクロス円が下げ押され、ドル円も151.24円まで下落して朝方に付けた安値に接近した。その後は買い戻されるも上値が重く151.3円台でもみ合いが続いた。米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことで151.77円まで上昇したが、日本当局による為替介入への警戒感は根強く、152円がレジスタンスとして意識され伸び悩んだ。
2日(火)は、東京市場仲値通過後にも堅調な推移をして151.80円まで上値を伸ばした。もっとも日本当局による為替介入への警戒感も高まっていることから一方的な上昇とはならず、売り戻された。対ユーロ中心にドル売りが進行すると、円に対してもドル売りが優勢となった。東京時間に付けた151.66円を割り込むと、一時151.46円まで安値を押し下げた。ただ、FRBの利下げ観測が後退する中で、下値は限定的だった。また米10年債利回りが、4.405%まで上昇したことも相場を下支えした。
3日(水)は、一部で減額も予想されていた日銀の国債買い入れオペで、買い入れ金額も維持されたことを受け、本舗長期金利は低下した。これに反応する形でドル円は151.63円まで上昇した。しかし台湾での地震もあり、日本を含めたアジア株安となり、買いの勢いは続かなかった。その後手掛かりとなる材料は乏しかったものの、米10年債利回りが4.38%台まで上昇したことで買いが入りやすくなった。ニューヨーク時間にはADP全米雇用統計(予想:14.8万人、結果:18.4万人)が予想を上回ったことを受けて、米10年債利回りが上昇するとともに円売りドル買いが進行し151.95円の高値を付けた。しかし米ISM非製造業景況指数(予想:52.7、結果:51.4)が予想を下回ったことで、上昇の勢いは失速した。
4日(木)は、5日の雇用統計を前にして様子見ムードが広がっていたが、ニューヨーク時間に「イランは48時間以内にイスラエルを攻撃する可能性」との一部報道を受けて、リスクオフの円買いが入り151.11円まで下押した。ただ円以外の通貨に対しては、リスクオフのドル買いが入ったため、下値は限定的だった。
 
ユーロドル
1日(月)は、ユーロ円の下げにつられてじり安となり1.0782ドルまで安値を押し下げた、その後反発上昇するもユーロ圏の休場が多く動意が薄く膠着状態が続いた。米ISM製造業景況指数が予想を上回る結果であることが伝わると、前週安値を割り込み1.0730ドルまで安値を押し下げた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.08と昨年11月以来の高水準を記録した。
2日(火)は、ドル円の上昇に合わせてドルが買われる展開となり、1.0724ドルまで安値を押し下げた。しかしその後は、独長期金利の上昇を手掛かりにユーロ買いが進行した。独・仏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が速報値と比べて上方修正されたこともユーロ買いを誘った。ただ前日高値を上抜けることはできなかった。米利下げ開始時期の後退が観測される中で、欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近付いているとの見方は強まっている。
3日(水)は、米10年債利回りが4.34%台まで低下したことを受け、緩やかに上昇したが前日高値と並んだが、手掛かりとなる材料が乏しい中で、買いは続かず売り戻された。その後は、米10年債利回りが再び上昇したことで安値を1.0763ドルまで押し下げる場面もあったが、反発上昇しADP全米雇用統計は予想を上回ったものの、米ISM非製造業景況指数が予想を下回ったっことで、全般でドル売りが進行し1.0833ドルの日通し高値を更新した。
4日(木)は、値幅が少なく10pips前後の狭いはんいで揉み合いが続いていた。独・仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が速報値から上方修正されたことを受けて、ユーロ買いが優勢となり、1.0876ドルまで上値を伸ばした。しかし一部報道で中東情勢が緊迫化するとの懸念が高まると、リスクオフのドル買いが優勢となり1.0831ドルまで安値を押し下げた。
 
ユーロ円
1日(月)は、上値が重く日経平均株価が前週終値から700円超安を記録するとクロス円全般で売り圧力が強まり、一時163.14円まで安値を押し下げた。その後は買い戻され、163.25円まで上昇し、揉み合いが続いた。
2日(火)は、方向感が定まらず揉み合いが続く展開となった。東京オープンとともに162.61円まで下押したものの底値は固く、ドル円の上昇に合わせて162.94円まで上昇した。その後は何度か上値を試すも押し返され揉み合いが続いた。ただ夕方になって独長期金利の上昇を確認するとユーロ買いが優勢となり、163.33円まで上値を伸ばした。
3日(水)は、ユーロドルが小幅に値を上げる動きにつられて163.38円まで上値を伸ばした。その後はもみ合いが続いたが底値は固く、米ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことを受けてユーロドルが上昇したのにつられて、上値を伸ばした。164.37円に到達後は揉み合いが続いた。
4日(木)は、前日の流れを引き継ぎ、対欧州・オセアニア通貨でドル売り・円売りが進む中で、堅調に推移した。引けにかけて、独・仏サービス業PMI改定値が速報値から上方修正されたことを受けて、さらに164.91円まで上値を伸ばした。しかし中東情勢が緊迫するとの懸念から、リスクオフの円買いが入り、163.84円まで安値を押し下げた。
 
4月1日 9時00分 ~4月5日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円  USD/JPY 151.11~151.95(円)
ユーロドル EUR/USD   1.0724~1.0876(ドル)
ユーロ円  EUR/JPY 162.60~164.91(円)
ポンドドル GBP/USD   1.2539~1.2683(ドル)
ポンド円  GBP/JPY  190.03~192.24(円)
 
株式
1日(月)は、NYダウ平均とS&P500で反落した。前週に史上最高値を更新しただけに利益確定目的の売りが出やすくなった。前週のパウエルFRB議長の「利下げを急ぐ必要はない」といった発言や、米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことで、FRBの利下げ観測は後退し売りが出やすくなった。
2日(火)は、米利下げ時期が後ずれするとの観測が高まる中で、米10年債利回りが上昇すると株式の相対的な割高感が意識されて、幅広い銘柄で売りが出やすくなった。NYダウ平均では、一時500ドル超下げる場面もあった。
3日(水)は、個別に悪材料がでたインテルやウォルト・ディズニーに売りがでて、相場の押し下げ要因となった。ただ米ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことで、FRBが利下げ時期を先送りするとの懸念が和らいだことで、上昇に転じる場面もあった。ハイテク株の比率が高いNASDAQ総合では、米10年債利回りの上昇が一服すると、買いが入りやすくなった。
4日(木)は、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の「インフレの進展が停滞すればFRBは今年利下げしない可能性」と発言すると、年内の利下げが見送られる可能性が意識され、売りが入りやすくなった。また中東情勢の緊迫感が高まったことも相場の重しとなった。

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