全般でドル買いが優勢、米株は利下げ観測の後ずれから売りが優勢

【米国】米経済指標が予想を上回ると、全般でドル買い優勢となった

為替(2024年5月1日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   157.79  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0665  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   168.20 (円)
ポンド円         GBP/JPY   197.11  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2491    (米ドル)

 
4月30日のニューヨーク外国為替市場は、米雇用コスト指数(予想:1.0%、結果:1.2%)が予想を上回ったことで、賃金インフレ圧力の根強さが意識され、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が一段と高まりドル買いが優勢となった。ただ日本当局による為替介入への警戒感は依然として高い状態が続いている。
 
米ドル円は、米雇用コスト指数が予想を上回ったことで、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が一段と高まり、じり高となった。米10年債利回りが4.68%台に上昇していることも相場を下支えした。
 
ユーロドルは、欧州時間に1.0735ドルまで上値を伸ばしたが、米10年債利回りの上昇を受けて全般でドル高が優勢となった。一時1.0689ドルと日通し安値をわずかに更新したが買い戻され、1.0719ドルまで上昇した。もっとも戻りは鈍く再びドル買いが優勢となり、1.0664ドルまで安値を押し下げ日通し安値を付けた。
 
株式
NYダウ平均       USD   37,823.56           -567.94(-1.47%)
NASDAQ総合    USD   15,664.13           -320.91(-2.00%)
S&P500             USD     5,036.24             -80.59(-1.57%)

株式市場では、米雇用コスト指数が予想を上回ったことで、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まり、株売りが広がった。米10年債利回りが上昇したことで、株式の相対的な割高感が意識されたことも相場の重しとなった。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.684       (+0.068)
NY原油(WTI)     USD/バレル   81.11        (-1.52%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,297.3     (-2.13%)
 

【日本】円売りの流れが根強いものの、日本当局による為替介入の警戒がんも強く上値は重たい

為替(17時)

4月30日の東京外国為替市場は、日銀の金融緩和政策維持が決定して以降、円売りの流れが強いが、29日の日本当局による為替介入と思われる値動きをしたことで、上値への警戒感は高まっている。もっとも日本当局者は一貫して為替介入へのコメントを控えている。
 
米ドル円は、底値が堅いが上値への警戒感も強いことから156.7円~156.8円台で揉み合いが続いた。16時台には156.47円まで安値を押し下げる場面もあったがすぐに買い戻され、156.87円で引けた。
 
ユーロドルは、朝からドル高傾向にあり1.0693ドルまでじり安となったが、1.0690ドルがサポートそして意識されており、下げ渋った。欧州勢が参入してくると買い戻され1.0709ドルまで上値を伸ばしたが、ECBの利下げ開始観測が高まっていることもあり積極的に上値を試す動きにはならなかった。
 
ユーロ円は、オープンとともに上昇し168.03円の日通し高値を付けたが、日本当局による為替介入への警戒感が高まっている中で、上値も重たい状態が続いている。16時台にはドル円が売られる動きに合わせて、167.40ドルまで下げるもすぐに買い戻されて167.82ドルで引けた。
 
債券
10年長期金利  0.869% (-0.021)
 
【市場主要イベント】
1日 新   第1四半期失業率
   米   ADP全米雇用統計
   米   ISM製造業景況指数
   米   JOLTS求人
   米   FOMC政策金利&声明発表
2日 日   BOJ議事要旨公表
   豪   貿易収支
   米   新規失業保険申請件数
   米   貿易収支
3日 米   雇用統計
   米   ISM非製造業景況指数

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