【米国】米10年債利回りが4.4%を割り込むと、一時ドル売りが優勢となった
為替(2024年5月22日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.14 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0853 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.47 (円)
ポンド円 GBP/JPY 198.43 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2708 (米ドル)
5月21日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.398%まで下落したことを受けて、ドル売りが進行した。ただウォラーFRB理事は「利下げを支持するには、あと数か月分の良好な物価指標を確認する必要がある」とし、バーFRB副議長は「より長期間引き締めを維持する必要がある」など、利下げに慎重な姿勢を再度示したこともあり、ドル売りは限定的だった。
米ドル円は、22時台に156.43円まで上値を伸ばしたものの、東京時間に付けた日通し高値の156.55円が目先のレジスタンスとして意識されると失速した。24時前には155.84円まで下落し日通し安値を付けた。ただ155円前半では押し目を拾いたい向きが多く、156.25円まで下げ渋り揉み合った。
ユーロドルは、欧州時間に1.0874ドルの日通し高値を付けたが、前日の高値1.0884ドルが目先のレジスタンスとして意識されると一転して下落し、22時過ぎには1.0842ドルまで値を下げ日通し安値を付けた。ここ最近のFRB高官らによる利下げに対する慎重な発言が相次いでおり、ユーロ売り・ドル買いが出やすくなっている。
株式
NYダウ平均 USD 39,879.91 +63.56(+0.15%)
NASDAQ総合 USD 16,839.02 +40.81(+0.24%)
S&P500 USD 5,321.96 +12.85(+0.24%)
株式市場では、前日に下落したJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなどに押し目が入り、相場を下支えした。ただ22日のエヌビディアの決算発表を見極めたい雰囲気も強く、大きな方向感は出なかった。ナスダック総合では史上最高値で取引を終え、S&P500でも過去最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.414 (-0.035)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.01 (-1.29%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,425.2 (-0.20%)
【日本】全般ドル買いでスタートするも、米10年債利回りの低下でドル売りが優勢となった
為替(17時)
5月21日の東京外国為替市場は、午前中は米10年債利回りが4.45%台まで持ち直したことをきっかけに全般でドル買いが進行したが、午後になり上昇幅を縮め4.43%台まで低下したことを受けて、一転してドル売りが進行した。日経平均株価が低下したことで円買いが進んだこともドル安のきっかけとなった。
米ドル円は、午前中は堅調で底堅い値動きで156.54円まで上値を伸ばした。ただ15日高値の156.56円を前に買いが一服すると、午後の日経平均株価が下げたことをきっかけにじり安となり、16時台には156.03円まで安値を押し下げた。
ユーロドルは、米長期金利の一時持ち直しやユーロ円の下押しが重しとなり、じり安でスタートした。その後は対円でドル売りが進んだことも影響し、1.0866ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。
ユーロ円は、ドル円の堅調な伸びを支えに上昇するも日経平均株価が上昇幅を縮小したことや、中国・香港株がマイナス推移となるなかで押し戻された。午後のドル円の下落につられる形で下落したが、ユーロドルが上昇した影響も同時に受けたことから、一方的な下落とはならず底値も堅い展開となった。
債券
10年長期金利 0.975% (±0)
【市場主要イベント】
22日 英 消費者物価指数
米 FOMC議事録公表
23日 新 第1四半期小売売上高
独 製造業PMI
ユーロ 製造業PMI
英 製造業PMI
米 製造業PMI
24日 日 全国消費者物価指数
英 小売売上高
加 小売売上高