【米国】FOMCや日銀金融政策決定会合を前に様子見ムード
為替(2024年6月11日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.99 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0764 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.01 (円)
ポンド円 GBP/JPY 199.84 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2730 (米ドル)
6月10日のニューヨーク外国為替市場は、欧州議会の勢力情勢に対する不安を背景にユーロ売りが進行した。ただ、ラガルドECB総裁の「ECBはまだインフレ退治の勝利宣言はしない」といった発言をすると、ECBの積極的な利下げは無いとの思惑が強まり、ユーロの買戻しが入った。
米ドル円は、FOMCや日銀金融政策決定会合を前に様子見ムードが広がる中で、米10年債利回りの上昇に伴う円売り・ドル買いが出てじり高の展開となった。もっともニューヨーク時間の値幅は、30pips弱と小幅な値動きが続いた。
ユーロドルは、欧州議会選挙で欧州連合に懐疑的な勢力が躍進し、フランスでは下院議会の解散と総選挙が決まり、仏政局不安を背景にユーロ売りが優勢となった。欧州時間には1.0732ドルのと約1か月ぶりの安値を付けた。ただECB総裁の発言から「ECBは利下げを急いでいない」との見方が強まり、ユーロ買いが入り下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 38,871.84 +86.15(+0.22%)
NASDAQ総合 USD 17,193.73 +61.46(+0.35%)
S&P500 USD 5,360.09 +14.42(+0.26%)
株式市場では、FOMCを前に様子見姿勢が強く積極的な売買は控えられたものの、個別に材料が出た銘柄には買いが入り相場を下支えした。アナリストが投資判断を引き上げたウォルマートやハネウェル・インターナショナルが上げた一方で、年次開発者議会を開いたアップルは下げた。
債券・商品先物
米国債10年 4.471% (+0.036)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.31 (+3.73%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,328 (+0.73%)
【日本】日本株の上昇や欧州政治リスクによる円売り・ユーロ売りで全般でドル買いが優勢
為替(17時)
6月10日の東京外国為替市場は、日経平均株価の上昇を背景に円売りが進行した。その一方で、欧州では欧州議会選挙で極右勢力の躍進が嫌気され、ユーロ売りが進行した。円売り・ユーロ売りが進行する中で、米10年債利回りは4.465%まで上値を伸ばし全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、日経平均株価が300円超上昇したことを背景に堅調に推移し、13時前に157.19円まで上昇し日通し高値を付けた。ただ、この高値を頭に伸び悩み16時過ぎには156.93円まで押し戻される場面もあったが、時間外の米10年債利回りが4.46%台まで上げ幅を拡大した動きも支えに157円前後での下値は固い動きとなった。
ユーロドルは、欧州議会選挙での極右勢力の躍進を嫌気した売りで下値を広げ1.0747ドルの安値を付けた。1.0747ドルを安値に下げ渋るも買戻しは、1.0766ドルにとどめ戻りは限られている。欧州政治リスクを背景としたユーロ売りは小休止となったが、ユーロ売りの圧力は強い状態が続いている。
ユーロ円は、ドル円の上昇とユーロドルの下落に挟まれる形で方向感がなく小幅な値動きでもみ合いが続いた。欧州政治リスクが高まったことで、ややユーロ売りが優勢となる場面もあったが、終始169円を挟んでの揉み合いとなった。
債券
10年長期金利 1.033% (+0.063)
【市場主要イベント】
11日 英 失業率
英 失業保険申請件数
12日 米 消費者物価指数
米 FOMC
米 パウエルFRB議長の発言
13日 豪 新規雇用者数
米 生産者物価指数
14日 日 BOJ政策金利
日 植田日銀総裁の発言
ユーロ ラガルドECB総裁の発言