【米国】トランプ前大統領のドル高けん制発言を受けて、ドル売りが進行した
為替(2024年7月18日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.17 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0939 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 170.83 (円)
ポンド円 GBP/JPY 203.09 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3008 (米ドル)
7月17日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ前大統領のドル高をけん制する発言や、河野デジタル相が「日銀に利上げを求めた」といった発言から、円高・ドル安が進行した。またウィリアムズNY連銀総裁の「今後数か月以内に金利引き下げが正当化される可能性がある」といった発言がドル売りを促した。なおFRBが公表したベージュブックでは「米経済活動は大多数の地域で、小幅から控えめなペースで拡大した」と公表したほか、「大統領選や地政学的要因、インフレを巡る不確実性により活動が鈍化している」と予想した
米ドル円は、米大統領選の共和党候補に指名されたトランプ前大統領がインタビューにて「米国和ドル高により大きな問題を抱えている」と述べた。またウィリアムズNY連銀総裁やウォラーFRB理事が利下げについての発言したこともドル売りを後押しし、28時台には156.05円まで下値を広げた。
ユーロドルは、トランプ前大統領がもとのドル高をけん制したことを手掛かりに、全般でドル売りが進行した。FRB高官からのハト派な発言が相次いだこともドル売りを促し、22時台には1.0948ドルの日通し高値を付けた。その後の下押しも限定的で、引けにかけては1.0937ドル前後で揉み合った。
株式
NYダウ平均 USD 41,196.12 +239.82(+0.58%)
NASDAQ総合 USD 17,996.45 +514.41(-2.77%)
S&P500 USD 5,588.67 -78.30(-1.38%)
株式市場では、米国のインフレが落ち着く中で、米利下げ観測を手掛かりにした買いが続いた。決算内容が好感されたジョンソン・エンド・ジョンソンやユナイテッド・ヘルスへの買いが目立った。NYダウ平均は6日続伸し、史上最高値を更新した。一方、ハイテック株比率の高いナスダックでは、対中規制強化への懸念や台湾情勢を巡る不透明感から半導体株中心にハイテク銘柄が売られた。
債券・商品先物
米国債10年 4.159% (-0.001)
NY原油(WTI) USD/バレル 82.70 (+2.35%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,463.1 (-0.42%)
【日本】米国の対中政策強化や、河野デジタル相の発言でドル売り・円買いが進行
為替(17時)
7月17日の東京外国為替市場は、米10年債利回りの上値が重たくなっていることからドル売りが優勢となった。米国が「対中半導体規制で更なる厳しいルールを検討していることを同盟国に警告」したことでリスク回避のドル売りの動きも出た。なお河野デジタル相は「利上げをするように日銀に求めた」としたことも円買いを後押しした。
米ドル円は、東京時間仲値にかけてはドル買いが強まり158.62円まで上値を伸ばした。ただ日経平均株価が上昇幅を縮小し、米10年債利回りの戻りが頭打ちとなっていると徐々に上値を切り下げた。河野デジタル相が「利上げするように日銀に求めた」と発言し、本邦長期金利が上昇していることも重しとなった。
ユーロドルは、時間外取引の米10年債利回りが4.17%台まで持ち直したところから、4.16%台まで下押すなど、米10年債利回りのじり高が一服したこともあり1.0906ドルまで小高く推移した。18日にECB理事会を控えていることもあり積極的な取引にはならず、小幅なレンジで揉み合った。
ユーロ円は、ドル円の上昇の動きに連動し172.83円まで上昇したが勢いはなく、その後は頭打ちとなり徐々に値を下げていった。日経平均株価が200円超下落した事を受け下落の勢いを強めた。米国が対中規制強化を警告すると、リスク回避の動きが強まり171.32円まで下落した。
債券
10年長期金利 1.046% (+0.029)
【市場主要イベント】
18日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
19日 日 6月CPI