【米国】米ISM製造業景況指数が予想を下回りドル売りが優勢となるも一時的
為替(2024年7月2日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 161.44 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0740 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 173.39 (円)
ポンド円 GBP/JPY 204.22 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2649 (米ドル)
7月1日のニューヨーク外国為替市場は、6月米ISM製造業景況指数(予想:49.2、結果:48.5)が予想を下回る結果となると、全般でドル売りが優勢となったが一時的で、24時台にはロンドン・フィキシングに絡んだドル買いが優勢となった。その後も米10年債利回りが4.49%台まで上昇したことで、ドルが買いを後押しした。
米ドル円は、米10年債利回りが4.48%まで上昇したことを受けて堅調に推移した。ただ6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ると160.97円まで下押したが反応は一時的で、24時過ぎには161.72円と約37年ぶりの高値を付けた。ロンドン・フィキシングに絡んだ月初のドル買いが観測された。その後は買いが一服し、調整の売りに押され161.48円前後でもみ合った。
ユーロドルは、6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことで一時1.0768ドル付近まで強含んだものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いフローが観測されると1.0720ドルまで下押した。ただ、ドル買いが一巡すると1.0742ドルまで下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 39,161.19 +51.27(+0.13%)
NASDAQ総合 USD 17,876.26 +147.77(+0.83%)
S&P500 USD 5,474.49 +15.00(+0.27%)
株式市場では、欧州の政局不安が後退すると投資家のリスク志向が改善し買いが優勢となった。NYダウ平均は一時310ドル超上昇した。ただ米10年債利回りの上昇が相場の重しになると下げに転じる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダックでは、アップルやテスラなど大型グロース株が買われ、指数を押し上げた。
債券・商品先物
米国債10年 4.465% (+0.065)
NY原油(WTI) USD/バレル 83.58 (+2.25%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,341.9 (+0.21%)
【日本】時間外の米10年債利回りの上昇を受けて、全般でドル買いが優勢
為替(17時)
7月1日の東京外国為替市場は、時間外の米10年債利回りが上昇したことで全般でドル買いが先行した。また独10年債利回りが上昇して週明けスタートしたことで、ユーロ買いも先行したが、欧州株が高寄りしたことを受けて、調整をにらんみ、やや売りを強めた。
米ドル円は、10時前に161.18円まで値を上げたものの、6月28日の高値161.27円には届かず、持ち高の調整売りに押されて160.80円台まで高値を切り下げた。時間外の米10年債利回りの上昇が一服したこともドル買いの勢いを弱めさせた。ただ、底値も堅く20~30pipsの範囲で揉み合いが続いた。
ユーロドルは、独10年債利回りが上昇し週明けスタートし6月13日以来の高水準となる2.55%台をつけると、一時1.0776ドルまでじり高となった。しかし、その後は高寄りした欧州株の上昇幅縮小をにらみ調整の売りを強めた。ユーロ圏製造業PMIは予想よりも改善したが、相場への影響は限定的だった。
ユーロ円は、日経平均がプラス幅を縮めた事などを眺め、一時172.90円割れまで下押したが底値は固く、一巡後は再び173円台に乗せた。対ドルでのユーロの底堅い動きや、欧州株のプラス推移を支えにしながら、一時173.47円まで上値を伸ばした。しかし、欧州株の上昇幅縮小や過去最高値圏での利食い売りもあり、173.10円付近へ下押した。
債券
10年長期金利 1.067% (+0.027)
【市場主要イベント】
2日 ユーロ 6月消費者物価指数
米 パウエル米FRB議長の発言
3日 米 ADP雇用統計
米 ISM非製造業景況指数
米 FOMC議事要旨
4日 ユーロ ECB理事会議事要旨
5日 米 非農業部門雇用者数変化
加 新規雇用者数