為替(2024年7月5日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 161.22 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0810 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 174.28 (円)
ポンド円 GBP/JPY 205.61 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2758 (米ドル)
米ドル円
1日(月)は、10時前に161.18円まで値を上げたものの、6月28日の高値161.27円には届かず、持ち高の調整売りに押されて160.80円台まで高値を切り下げた。時間外の米10年債利回りの上昇が一服したこともドル買いの勢いを弱めさせた。ただ、底値も堅く20~30pipsの範囲で揉み合いが続いた。米10年債利回りが4.48%まで上昇したことを受けて堅調に推移した。ただ6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ると160.97円まで下押したが反応は一時的で、24時過ぎには161.72円と約37年ぶりの高値を付けた。ロンドン・フィキシングに絡んだ月初のドル買いが観測された。その後は買いが一服し、調整の売りに押され161.48円前後でもみ合った。
2日(火)は、堅調に推移し13時台に161.74円まで上昇し前日の高値をわずかに更新した。日経平均株価が心理的節目となる4万円台を3か月ぶりに回復したことも相場を下支えした。ただ、高値圏での推移に対して警戒感も強く、その後は揉み合いが続いた。米10年債利回りが4.40%台まで低下したことを受けてドル売り・円買いが進行した。パウエルFRB議長がの発言も相場の重しとなり、一時161.26円まで安値を押し下げたが5月米JOLTS求人件数(予想:791.0万件、結果:814.0万件)が予想を上回る数字となったことが伝わると、ドルの買戻しが優勢となり161.62円まで下げ渋った。ただ、上値も重たく徐々に高値を切り下げ161.41円で引けた。
3日(水)は、全般的な円売りの流れに沿う形でじり高に推移し、15時台には161.93円までドル高・円安が進行した。ただ欧州株高を受けた円売りとドル売りが同時に進行したため、ドル円は161円台後半で揉み合いとなった。欧州時間に161.95円まで上昇し、約37年ぶりの高値を付け162円に迫るも高値への警戒感から上値が重たくなった。米ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を下回る結果であったことが伝わると、一時160.77円まで安値を押し下げた。ただ、1日の安値160.63円が目先のサポートとして意識されると、一転してドルの買戻しが優勢となり161.74円まで回復した。
4日(木)は、米ドル円は、東京仲値にかけてドル売り・円買いが進行し161.13円まで安値を押し下げたが、仲値後は161.57円まで下げ渋った。依然として円売り圧力は強いものの、5日に控えた米雇用統計の発表を前に持ち高の調整による円買いも見られ上値が重たく、引けまでに再び161.26円まで安値を押し下げた。東京時間からのドル売り・円買いの流れを引き継ぎ欧州時間に161円を割り込み160.94円の日通し安値を付けた。もっとも底値は固く徐々に安値を切り上げて引け前には161.28円まで戻した。ただ、米国が独立記念日で株式・債券市場が休場となっていることで市場参加者は少なく、勢いはなかった。
ユーロドル
1日(月)は、独10年債利回りが上昇し週明けスタートし6月13日以来の高水準となる2.55%台をつけると、一時1.0776ドルまでじり高となった。しかし、その後は高寄りした欧州株の上昇幅縮小をにらみ調整の売りを強めた。ユーロ圏製造業PMIは予想よりも改善したが、相場への影響は限定的だった。6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことで一時1.0768ドル付近まで強含んだものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いフローが観測されると1.0720ドルまで下押した。ただ、ドル買いが一巡すると1.0742ドルまで下げ渋った。
2日(火)は、ドル円でのドル買いの流れを受け小幅に値を下げていき1.0726ドルまで安値を押し下げた。その後1.0735ドルまでわずかに切り返すも、米10年債利回りが徐々に上昇したことでドル買いが優勢となり引けまでに1.0711ドルまで安値を押し下げた。米10年債利回りが低下したことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行した。一時1.0747ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0776ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。良好な米JOLTS求人件数も相場の重しとなり1.0724ドルまで下押した。もっとも、引けにかけては徐々に安値を切り上げ、再び日通し高値の1.0747ドルまで迫るも、上値は抜けられず揉み合った。
3日(水)は、ドル円のじり高推移を眺めながら小幅に安値を広げ、14時台には1.0736ドルまで値を下げた。ただユーロ円が史上最高値を更新し上げ幅を拡大したことで、ユーロドルも一転して買いが優勢となった。欧州株が上昇で始まったこともユーロ買いを支えた。米ADP雇用統計や米ISM非製造業景況指数が予想を下回り、米10年債利回りが4.33%まで下落しユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.0816ドルまで上値を伸ばした。その後は米10年債利回りの下げ渋りなどを見ながら、徐々にドルが買い戻され1.0778ドルまで押し戻された。
4日(木)は、ドル円での仲値以降にドル買いが優勢となったことを受けて、1.0783ドルまで下押す場面があったが底堅く、欧州勢が参入後はドル円の下落を眺めながらドル売り・ユーロ買いが優勢となり1.0795ドルまで上値の伸ばした。もっとも値幅は小さく動意が薄い状態が続いた。フランス政治や財政を巡る懸念が和らぐ中で、欧州株式の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが進行し、24時台に1.0813ドルの高値を付けた。ただ、前日高値の1.0816ドルを前に勢いわなくなり、揉み合いが続いた。
ユーロ円
1日(月)は、日経平均がプラス幅を縮めた事などを眺め、一時172.90円割れまで下押したが底値は固く、一巡後は再び173円台に乗せた。対ドルでのユーロの底堅い動きや、欧州株のプラス推移を支えにしながら、一時173.47円まで上値を伸ばした。しかし、欧州株の上昇幅縮小や過去最高値圏での利食い売りもあり、173.10円付近へ下押した。ドル円の上昇に合わせて173.67円まで上値を伸ばしたが、高値圏への警戒感から上値が重たくなり173.35円前後でもみ合った。
2日(火)は、ドル円やユーロドルが小幅な値動きだったことを受けて方向感が定まらず揉み合いが続いた。15時台に上値を173.59円まで伸ばしたが、前日高値の173.67円を前に上値が重たくなり、午前中安値の173.29円を割り込み173.11円まで押し戻された。ユーロドルの上昇を受けて、ユーロ円もユーロ買いで反応下が、東京時間高値を上抜けることはできず、揉み合いが続いた。
3日(水)は、日経平均株価の堅調な推移を眺めながら堅調に推移し、16時台には欧州株が上昇で始まったことを受けて174.18円まで上昇し史上最高値を更新した。なお欧州各国のサービス部門購買担当者景気指数は強弱入り乱れる内容だったこともあり、相場への影響は小さかった。欧州の政局不安が和らぐ中、投資家のリスク志向が改善し、円売り・ユーロ買いが優勢となり、23時前に174.51円の史上最高値を付けた。ただ低調な米経済指標の結果を受けたドル円の下落を眺め173.85円まで下押した。その後再び上値を試すも上値は重たく、揉み合いが続いた。
4日(木)は、東京仲値にかけて173.94円まで値を下げたものの、ドル円のじり高を見て174円台を回復。手掛かりとなる材料が乏しい中で、ドル円の下落につ入れて174.04円まで下押したものの174円の節目がサポートとして意識されており下げ渋った。欧州時間になると、円買いが加速し173.79円まで下押したが底値は固く、欧州株の上昇を背景にユーロ買いが進み、引けまでに174.38円まで上昇した。
7月1日 9時00分 ~7月5日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 160.76~161.95(円)
ユーロドル EUR/USD 1.0709~1.0816(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 173.08~174.51(円)
ポンドドル GBP/USD 1.2615~1.2777(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 203.36~206.16(円)
株式
1日(月)は、欧州の政局不安が後退すると投資家のリスク志向が改善し買いが優勢となった。NYダウ平均は一時310ドル超上昇した。ただ米10年債利回りの上昇が相場の重しになると下げに転じる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダックでは、アップルやテスラなど大型グロース株が買われ、指数を押し上げた。
2日(火)は、テスラなどの大型グロース株の上昇が目立った。パウエルFRB議長の発言を受けて、FRBの利下げへの期待が高まったことも相場を下支えした。ただ独立記念日の休場や週末の雇用統計を控えていることから、取引高は薄くなった。ハイテク関連株比率が高いナスダックでは、エヌビディアが1.3%下落した。
3日(水)は、低調な米経済指標が相次ぐと米利下げ期待が高まったほか、米10年債利回りが低下した事で買いが先行した。ただ、4日は独立記念日の祝日を前に主力株の一角に持ち高調整目的の売りが出ると小幅に下げに転じた。一方でハイテク株比率が高いナスダックでは、史上最高値を更新した。複数のアナリストが目標株価を引き上げたテスラでは、6.5%上昇し3日連続の大幅高となった。
4日(木)は、独立記念日で休場。