米経済指標の強い結果を受け米景気後退懸念が和らいだことで、ドル高・米株高が優勢となった

【米国】米経済指標の強い結果を受けて米10年債利回りは大幅に上昇し、ドル買いが優勢

為替(2024年8月16日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   149.26 (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0972  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   163.79   (円)
ポンド円          GBP/JPY   191.77  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2849  (米ドル)

8月15日のニューヨーク外国為替市場は、7月米小売売上高(予想:0.3%、結果:1.0%)や前週分の米新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、結果:22.7万件)が予想を上回った事で、全般でドル買いが優勢となった。なお、ムサレム米セントルイス連銀総裁は「インフレと雇用に関するリスクのバランスは変化したようだ。政策金利の変更時期が近付いているかもしれない」と語った。

米ドル円は、7月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想を上回る結果となったことを受けて、米景気減速への過度な懸念が和らぎ米10年債利回りが大幅に上昇した。それに伴い、149.38円まで上値を伸ばした。7月米鉱工業生産など一部指標は予想を下回ったものの下押しは限定的だった。

ユーロドルは、予想を上回る米小売売上高をきっかけに全般でドル買いが活発化すると、一時1.0950ドルまで値を下げた。ただ、その後発表の米鉱工業生産などが予想を下回ると1.0989ドルまで下げ渋る場面もあった。もっともその後は上値が重たくなり1.0968ドルでま押し戻された。

株式
NYダウ平均       USD   40,568.54     +574.17(+1.43%)
NASDAQ総合     USD   17,591.72     +403.24(+2.34%)
S&P500             USD     5,542.87       +89.43(+1.63%)

株式市場では、米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数などの経済指標が、過度な景気減速への懸念を後退支える内容だったことが分かると投資家心理が改善し、幅広い銘柄に買いが入った。シスコシステムズが6%超上昇しNYダウ平均の上昇をけん引した。また決算内容が好感されたウォルマートも6%を超す大幅上昇となった。

債券・商品先物 
米国債10年                               3.915%    (+0.078)
NY原油(WTI)     USD/バレル   78.12        (+1.20%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,494.5     (+0.34%)
 

【日本】日経平均株価の堅調な地合いが続き、円売りが優勢となった

為替(17時)
8月15日の東京外国為替市場は、日経平均株価の上昇を背景にリスク選好の円売りが加速した。ただ依然として円買い圧力も残っており、一方的な円売りにはならなかった。また欧米株式先物指数が強含みしていることもあり、やや円売りが優勢な状態で東京時間は引けた。

米ドル円は、日経平均株価の堅調な動きや、前日対比プラス圏で推移する時間外米10年債利回りの動きも支えになり、147.61円まで上昇した。ただ上値には売り圧力が強く伸び悩んだ。147.5円台の上値の重さを確認すると、売りが強くなり147.05円まで下押した。ただ欧米株式先物指数の底堅い動きを確認すると、147円台を回復した。

ユーロドルは、前日に1.1047ドルまで年初来高値を更新し上昇が一服しており、1.1016ドルを頭に上値の重い動きが続いた。1.1007ドルまで下押す場面もあったが底堅く小幅な値動きでもみ合いに終始した。

ユーロ円は、日本株高が支えとなるなか、ドル円の上昇に連れて162.45円まで上値を伸ばした。午後になると日経平均株価は堅調地合いを保っていたものの、ドル円の下落につられ15時前には161.94円まで下押した。もっとも欧米株価指数先物の今日含みを支えに162.23円まで切り返した。

債券
10年長期金利  0.832%    (+0.018)

【市場主要イベント】
16日 英 7月小売売上高
         米 8月ミシガン大学消費者態度指数
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