【米国】ロンドンフィキシングに絡んだドル買いが先行した
為替(2024年9月26日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.72 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1132 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.12 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.82 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3323 (米ドル)
9月25日のニューヨーク外国為替市場は、中国の景気支援策を背景に上海総合指数が大幅上昇していることで、投資家のリスク選好ムードが高まり、円売りの流れが続いた。また、日本時間24時のロンドンフィキシングに絡んだドル買いも見られ、全般でドル買いが優勢となった。26日には複数のFRB高官による発言が控えていることもあり、引けにかけては様子見の揉み合いが続いた。
米ドル円は、23時発表の米新築住宅販売件数(予想:70.0万件、結果:71.6万件)が予想を上回る結果であることがわかると、米10年債利回りの上昇とともに全般ドル買いが優勢となった。月末・四半期末が近づく中で、ロンドンフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された事もあり一時144.84円まで上値を伸ばし、日通し高値を付けた。
ユーロドルは、独長期金利の上昇に伴うユーロ買いが先行すると、22時台に一時1.1213ドルの日通し高値を付けた。ただ、1.12ドル台では戻りを狙った売り圧力が強く、米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが強まると、一転して下落し26時過ぎには1.1121ドルと日通し安値を更新した。月末のロンドンフィキシングに絡んだドル買いも相場の重しとなった。
株式
NYダウ平均 USD 41,923.26 -304.49(-0.72%)
NASDAQ総合 USD 18,082.74 +6.64(+0.03%)
S&P500 USD 5,722.37 -11.97(-0.20%)
株式市場では、NYダウ平均では連日史上最高値を更新していたこともあり、利益確定目的の売りが優勢となった。多くの機関投資家が運用指標としているS&P500でも、売りが出やすかった。26日にはパウエルFRB議長をはじめとした複数のFRB高官の発言が予定されている事で、内容を見極めたいという雰囲気もあり、主力株の一部で売りが出やすかった。
債券・商品先物
米国債10年 3.787% (+0.057)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.65 (-2.41%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,681.3 (-0.02%)
【日本】中国金融緩和政策を受けて上海総合指数が大幅高となり、リスク選好ムードが強まった
為替(17時)
9月25日の東京外国為替市場は、本邦実需による円売りが入りクロス円は上昇が先行した。また中国の金融緩和策を好感したリスク選好ムードで、上海総合指数が大幅上昇していることも相場の支えとなった。なお、日銀が14時ころに公表した8月の基調的なインフレ率を補足するための指標では、平均値が前回から横ばいの1.8%と2か月連続で2%割り込んだ
米ドル円は、東京仲値にかけて本邦実需によるドル買いが散見され11時台には143.49円まで上値を伸ばした。ただクロス円が伸び悩みぎみとなった。中国・香港株が上げ幅を縮小し、マイナスに沈んだ日経平均株価の動きも重しとなり、一時143.17円まで押し下げられた。ただ、中国の景気支援策を受けて連日上海総合指数が大幅高になり、投資家のリスク選好ムードが高まっていることも支えに143.90円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、前日からのドル売りの流れを引き継ぎ、じり高に推移し1.1198ドルまで上値を伸ばした。その後は年初来高値を更新したポンドドルや豪ドルドルに調整のドル買戻しが入り、ユーロドルも上値が重たくなった。ただ下押しも限定的で1.1185ドルまでにとどまった。
ユーロ円は、東京仲値にかけての本邦実需による円売りが支えとなり買いが先行した。また中国金融緩和策を好感した地合いのもと、日経平均株価が底堅く推移したこともあり、160.61円まで上値を伸ばした。その後はリスク先行ムードの後退とともに、160.25円まで下押すも、ドル円の上昇につられる形で161.05円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 0.811% (±0)
【市場主要イベント】
26日 日 日銀金融政策決定会合議事要旨
米 4-6月期四半期実質国内総生産(確定値)
米 パウエルFRB議長の発言
27日 米 PCEデフレーター