【米国】米雇用指標の低調な結果が伝わると、全般でドル売りが優勢
為替(2024年9月5日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.71 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1081 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.28 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.92 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3144 (米ドル)
9月4日のニューヨーク外国為替市場は、7月米雇用統計動態求人件数(予想:810.0万件、結果:767.3万件)と予想を下回ったうえに、前月の数値が下方修正されたことが伝わると市場では「9月のFOMCでは0.5%の利下げが実施されるのではないか」との思惑が強まり全般でドル売りが優勢となった。取引終了にかけては、6日に控えている米雇用統計を前に積極的な取引を控える動きが広がり、揉み合いが続いた。
米ドル円は、7月米雇用統計動態(JOLTS)求人件数が予想を下回ったうえに、前月の数値が下方繻子営されたことが伝わると、米金融当局による大幅利下げ観測が高まった。米10年債利回りも低下し全般でドル売りが優勢となり、取引終了間際には143.70円と日通し安値を付けた。
ユーロドルは、低調な米雇用指標をきっかけに全般でドル売りが優勢となると、24時前には一時1.1095ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。その後はユーロ円の下落にも影響され徐々に上値を切り下げていき1.1065ドルまで下押した。ただ、1.1080ドル前後でのもみ合いとなった。
株式
NYダウ平均 USD 40,968.38 +28.79(+0.07%)
NASDAQ総合 USD 17,084.30 -53.26(-0.31%)
S&P500 USD 5,520.08 -9.38(-0.16%)
株式市場では、NYダウ平均では前日の大幅下落した反動で自律反発狙いの買いが入った。ただ、7月米JOLTS求人件数が低調な結果となり、米労働市場が一段と減速すると示されると、上値が重たくなった。一方でハイテク株比率の高いナスダックでは、前日に続き続落した。ただ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの半導体関連株の一部に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 3.757% (-0.072)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.69 (-1.41%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,526.5 (+0.06%)
【日本】日経平均株価の大幅安を受けて、リスク・オフの円買いが優勢となった
為替(17時)
9月4日の東京外国為替市場は、日経平均株価が1,500円超安く寄り付き全般で円買いが先行した。ただ米10年債利回りの上昇などもあり、徐々にドル買い・円売りが優勢となっていった。ただその勢い続かず、後場の日経平均株価が一時1,800円超安めで下げ幅を拡大すると、再びリスク・オフの円買いが優勢となった。なお、チポローネECB専務理事は「ECBの政策はユーロ圏のインフレ率が引き続き鈍化していることから利下げは可能になる。ECBの政策は、過度に制約的になるリスクがある」と述べた。
米ドル円は、前日ニューヨーク市場の流れを引き継ぎ売りが先行し144.88円まで下押した後、145円台半ばまで持ち直したが、上値は重たく積極的に買いが進む展開にはならなかった。日経平均株価が安く寄り付き、後場には前日終値対比で1,800円超安を記録したことも重しとなっており、ドル円も144.75円まで下押し日通し安値を付けた。
ユーロドルは、対円でのドル安選考に続き、ドル円の下げ渋り局面でもユーロ円の上昇が強かったことから、ユーロドルは、1.1059ドルまでじり高となった。16時台には一時1.1046ドルまで下押す場面もあったが、ドル円のドル売り基調に影響されて1.1062ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。
ユーロ円は、ドル円と同様に円高が一服した。日経平均株価が1,500円超の大幅安で寄り付いたが、400円近く下落幅を縮小したことで、リスク回避の円買いを緩めユーロ円は160.89円まで上値を伸ばした。後場に入ると日経平均株価が一時1,800円超の下げ幅となったこともあり、リスク・オフの円買いが優勢となり、159.95円まで下押した。しかし160円の大台割れでは下げ渋り、160.30円台まで買い戻されるなど荒い値動きとなった。
債券
日本国債10年 0.883% (-0.043)
【市場主要イベント】
5日 米 ADP雇用統計
6日 ユーロ 4-6月期四半期GDP
米 非農業部門雇用者数変化