【米国】米10年債利回りが低下したことでドル売りが先行したが、大きな方向感は出なかった
為替(2025年1月10日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 158.11(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0300 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.88 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.64 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2309 (米ドル)
1月9日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.64%まで低下したことを受けて、ドル売りが優勢となったものの、その後は米10年債利回りが再び4.69%台まで上昇したことで、ドルは買い戻された。なおハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「FRBはデータ依存であり軽率に行動すべきではない」「現時点での小休止は適切だ」と利下げに慎重な姿勢を見せた。その後もボウマンFRB理事からも「政策調整には慎重かつ段階的なアプローチを好む」と慎重な姿勢を見せた。
米ドル円は、米10年債利回りが4.64%まで低下したことを背景に、じり安に推移し23時前には157.57円まで下押した。もっとも、7日の安値157.38円が目先のサポートとして意識されると下げ渋った。その後は158.16円まで買い戻されるも、カーター元大統領の国葬・追悼により米国市場が臨時休業となり、動きは鈍くなった。
ユーロドルは、欧州時間時間序盤からのポンド売りに連れたユーロ売りが落ち着くと、1.03ドルを挟んでもみ合った。23時前には一時1.0318ドルまで上昇したものの、アジア時間に付けた1.0321ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。その後は動意が薄く再び1.03ドルを挟んでのもみ合いとなった。
株式
NYダウ平均 USD 42,626.67 ±0(±0%)
NASDAQ総合 USD 19,475.85 ±0(±0%)
S&P500 USD 5,916.54 ±0(±0%)
株式市場は、国民追悼の日で休場。
債券・商品先物
米国債10年 4.689% (+0.018)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.66 (+1.08%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,691.2 (+0.39%)
【日本】日経平均株価が一時590円超安となったものの、一歩的な円買いとはならず揉み合った
為替(17時)
1月9日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く始まり一時370円超安まで下落したことも重しとなり、円買いが優勢となった。もっともその後は、日銀支店長会議で2025年の賃上げ予想について慎重な姿勢が見られたことから、円の売戻が優勢となった。また、チポローネECB専務理事は「ECBはインフレリスクにのみ焦点を当てるのではなく、ユーロ圏経済が潜在成長を達成できるように支援すべき」と発言した。
米ドル円は、東京仲値にかけてドル買いが優勢となるも日本当局による為替介入への警戒感も高まり上昇の勢いは鈍く、日経平均株価の下げ幅拡大や米10年債利回りの低下が重しとなり157.76円まで下押した。しかし、日銀支店長会議で2025年の賃金設定に関して慎重な姿勢などが報告されたことが伝わると、買戻しが優勢となり158.19円まで上値を伸ばした。その後は、欧州債券市場に注目が集まっていることもあり小幅な揉み合いとなった。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが低下気味に推移しているものの、ややドル買いが優勢となった。ただ、値動きは限定的で徐々にユーロ買いが入り12時台には1.0321ドルまで買い戻された。もっとも、ドル円の買戻しが進んでいることもあり、上値は限定的だった。その後はポンドドルの下落につられる形で、ユーロ売り・ドル買いが進み1.2251ドルまで下値を伸ばした。
ユーロ円は、日経平均株価の下落やドル円の下げにつられる形で売りが優勢となり、162.61円まで下押したものの、ドル円の買戻しにつられる形で163.07円まで買い戻された。ただ、買戻しの勢いは限定的で引き続き日本当局による為替介入への警戒感も残る中で、再び162.66円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.172% (-0.008)
【市場主要イベント】
10日 米 非農業部門雇用者数変化