為替(2025年5月2日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 145.39(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1286(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 164.16 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.04 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3277 (米ドル)
米ドル円
28日(月)は、米中貿易摩擦の緩和期待を手掛かりとして、143.88円まで上昇したものの、その後は時間外の米株先物などの下落を眺め、上値が重たくなった。14時過ぎには一時143.30円まで下押したものの、米10年債利回りが上昇に転じたことも相場を下支えし下げ止まった。欧州勢産雄吾はドル買いが先行し143.89円まで上値を伸ばしたが、上値は重たく伸び悩んだ。一時4.29%台まで上昇していた米10年債利回りが4.20%台まで低下したことでドル売りが優勢となった。またダラス連銀製造業景況指数が市場予想よりも悪化した事を確認すると、全般でドル売りが活発化した。前週末の安値142.59円を下抜けると引け前には141.98円まで下押した。
29日(火)は、東京市場が休場となり流動性に乏しい中で前日に急ピッチで進んだドル売りの調整の動きが続き徐々に安値を切り上げていった。14時前には142.58円まで上値を伸ばした。買い一巡後には失速し142.30円まで下押したが、下値も堅く下げ渋り揉み合う展開となった。米10年債利回りが4.24%まで上昇したことを受けて円売り・ドル買いが先行した。ただ、買い一巡後には米経済指標が軒並み予想を下回る結果となるとドル売りが優勢となった。米10年債利回りが、4.16%台まで低下したことも相場の重しとなった。なお、ベッセント財務長官は各国との貿易交渉が進んでいると発言した。
30日(水)は、日経平均株価が上昇して始まった事を背景に円売り・ドル買いが優勢となった。その後も目立った押し目を付けることなくじり高に推移し15時過ぎには142.72円まで上値を伸ばした。その後は142.49円まで下押したものの欧州株式相場が小高く始まったほか、NYダウ先物もプラス圏を回復するなど株式市場の堅調な動きを背景に、142.89円まで上値を更新した。ADP雇用統計やシカゴ購買部協会景気指数が予想を下回った事を受けて、円買い・ドル売りが先行した。また月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りフローが観測されると、142.50円まで下押した。ただ、一部報道から米中関税問題の進展が期待されると、780ドル近く下落していたNYダウ平均がプラスに転じると、相場を下支えし143.19円まで上値を伸ばした。
1日(木)は、東京オープン直後は143.00円を挟んで小幅にもみ合う展開が続いた。正午過ぎには日銀金融政策決定会合にて市場予想通りに政策金利を0.50%に据え置いたが、同時に発表した展望レポートでは、経済成長率や物価見通しを下方修正した。これに伴い、日銀の早期利上げ観測が後退したことで円売りが進み144.74円まで上値を伸ばした。ただ、植田日銀総裁の会見が終了すると、円売りの流れは落ち着いた。日銀金融政策決定会合の結果や植田日銀総裁の記者会見の内容をうけて、日銀の追加利上げ観測が後退し円売りが継続した。米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ると全般でドル買いも優勢となり、一時145.73円の高値を付けた。NYダウ平均が一時430ドル超上昇したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇したこともドル買いを支えた。
ユーロドル
28日(月)は、方向感なく上下したがドル円でドル売りが優勢となってくると14時台には1.1380ドルまで上値を伸ばした。ただ、米10年債利回りが上昇に転じたことを手掛かりに、ドル買いが優勢となり16時前には1.1329ドルまで下押した。ただ前週安値の1.1316ドル手前では下げ渋り、1.1361ドルまで買い戻された。米10年債利回りが低下に転じたことなどを手掛かりに全般でドル売りが優勢となると、前週末高値の1.1394ドルを上抜けて一時1.1424ドルまで上値を伸ばした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.90まで低下した。
29日(火)は、前日のドル売りによる上昇から、調整目的の売りが入り11時前には1.1387ドルまで下押した。その後は1.1419ドルまで反発するも一時的で、売り圧力は強く14時前には1.1373ドルまで下押した。その後は下げ渋り1.1411ドルまで買い戻されるも東京時間高値を前に伸び悩み17時前に伸び悩んだ。米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが先行し1.1369ドルまで安値を更新した。ただ、前日安値の1.1330ドルがサポートとして意識されると、徐々に下値を切り上げた。米経済指標が予想を下回る結果となったこともあり、ドル売りが進行し25時台には1.1418ドルまで上値を伸ばしたが、買い一巡後には失速し再び1.1375ドルまで売り戻された。
30日(水)は、豪消費者物価指数が市場予想を上回った事で対豪ドルでユーロが売られ、ユーロドルもつられる形で下落し、一時1.1354ドルまで下押した。その後は徐々に安値を切り上げ16時前には1.1399ドルまで買い戻されたが節目の1.1400ドル手前では伸び悩み押し戻された。低調な米経済指標が相次いだことを受けてユーロ買い・ドル売りが入ったほか、ロンドンフィキシングに絡んだドル売りフローが出たものの上値は重たかった。24時過ぎ以降は全般でユーロ売りが優勢となり、一時1.1316ドルまで日通し安値を更新した。
1日(木)は、日銀の金融政策決定会合を受けて円がらみの取引が中心となる中で、ドル円の上昇を眺めながら1.1287ドルまで下押した。ただユーロ円が上昇していることもあり、ユーロ買い圧力もあり1.1312ドルまで買い戻されるなど、方向感は出にくかった。米ISM製造業景況指数が市場予想を上回った結果が確認されると、全般でドル買いが進み一時1.1265ドルまで下押した。米10年債利回りが4.23%台まで上昇したことも相場の重しとなった。ただ引けにかけてはユーロ円の上昇に連れた買いが入ったほか、4月15日の安値が目先のサポートとして意識されたことで下げ渋った。
ユーロ円
28日(月)は、軟調な米株指数先物などが重しとなり、ユーロ売りが先行した。10時過ぎには162.87円まで下押したがユーロドルが上昇に転じたこともあり、15時台には163.32円まで下げ渋った。その後はドル絡みの取引が中心となる中で方向感なく揉み合う展開となった。
29日(火)は、東京勢が不在の中で流動性が乏しく、前日の海外市場からの弱い地合いが継続した。10時前には一時162.01円まで下押したが、節目の162円では下げ渋り162.30円まで買い戻されるなど方向感なく揉み合う展開が続いた。欧州勢参入後にはユーロドルの上昇やNYダウ先物の上昇も支えに162.46円まで上値を広げるも積極的に買い進める展開とはならなかった。
30日(水)は、豪消費者物価指数が市場予想を上回った事により対豪ドルでユーロが売られたことで、ユーロ円でも売りが先行し161.70円まで下押した。ただその後はユーロドルの上昇やドル円の上昇に支えられながら、押し目無く上昇し162.46円まで上値を伸ばした。
1日(木)は、日銀金融政策決定会合の発表を前に午前中は小幅な値動きでもみ合い様子見ムードとなった。もっとも、正午過ぎに日銀が政策金利を0.50%に据え置き、物価見通しなどを下方修正したことが伝わると、円売りが急ピッチで進行し163.46円まで上値を拡大した。その後は伸び悩むも底堅く推移し高値圏を維持した。
4月28日 9時00分 ~5月1日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 141.96~145.73(円)
ユーロドル EUR/USD 1.1265~1.1424(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.70~164.45(円)
ポンドドル GBP/USD 1.3259~1.3443(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 189.96~193.44(円)
株式
28日(月)は、前週末の強い地合いを引き継ぎNYダウ平均は一時300ドル超上昇した。もっとも買い一巡後は徐々に上値を切り下げて、200ドル超下落した。ただ、引けにかけては再び上昇に転じるなど底堅さを見せた。今週は主要ハイテク株企業を含む四半期決算発表がピークとなるほか、米重要指標の発表が相次ぐため、様子見ムードが広がった。
29日(火)は、ベッセント財務長官「関税措置を巡る各国との交渉は順調に進んでいる」との認識を示したことで買いが優勢となった。この日発表の米経済指標は軒並み予想を下回る結果となったが、影響は限定的だった。
30日(水)は、ADP雇用統計が市場予想を下回り、米経済減速を懸念した売りが先行すると、NYダウ平均は一時780ドル近く下落した。ただ、FRBによる早期利下げ観測を背景に買いが入ると持ち直した。また月末にかけた機関投資家のリバランスに伴う買いが入ると一時200ドル超上昇した。
1日(木)は、四半期決算の内容が好感されたマイクロソフトやメタ・プラットフォームズなどが買われ、相場を押し上げた。4月米ISM製造業景況指数が市場予想を上回った事も投資家心理の改善につながり、NYダウ平均は一時430ドル超上昇した。