【米国】米トリプル安が意識されたものの、徐々に米株高・ドル高に推移した
為替(2025年5月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.85(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1240米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.68(円)
ポンド円 GBP/JPY 193.40(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3359(米ドル)
5月19日のニューヨーク外国為替市場は、前日のムーディーズが米格付けを引き下げた事でドル売りが先行していたが、米株の買戻しが進んだことでドルも買い戻される展開となった。なお、トランプ大統領とプーチン大統領はこの日、電話会談を実施し、終了後にはプーチン大統領がウクライナとの和平に関する覚書を目止める用意を示したほか、トランプ氏は「電話会談は非常にうまくいった」「ロシアとウクライナは停戦に向けた交渉を始める」と明らかにした。
米ドル円は、米株相場や米国債相場が持ち直すとドルを買い戻す動きが広がり、145円台前半まで下げ渋った。ただ、前日からのドル売りの動きは根強く上値は限定的だった。調整レベルの買戻しの域を出ず、再び売り戻されるなど、方向感の出にくい相場となった。
ユーロドルは、時間外のNYダウ先物や米国債が下落すると、米トリプル安が意識されてドル売りが先行した。ただ、9日の高値1.1293ドルがレジスタンスとして意識されると、上値が重たくなった。現物の米株や米長期債が上昇に転じた事も相場の重しとなり、徐々にドル買いが優勢となった。
株式
NYダウ平均 USD 42,792.06 +137.33(+0.32%)
NASDAQ総合 USD 19,216.81 +5.71(+0.02%)
S&P500 USD 5,950.03 -8.34(-0.13%)
株式市場は、米格付け会社ムーディーズが米格付けを引き下げた事で売りが先行し、NYダウ平均は一時310ドル超下落した。ただ、米10年債利回りが低下に転じると米株にも買戻しが入り、上昇に転じた。
債券・商品先物
米国債10年 4.449% (-0.032)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.87 (+0.27%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,232.2 (+0.83%)
【日本】前日にムーディーズが米格付けを引き下げた事でドル売りの流れが継続した
為替(17時)
5月19日の東京外国為替市場は、前日にムーディーズが米格付けを引き下げたことにより、全般でドル売りが先行した。米10年債利回りが上昇していることで一時ドル売りが一服する場面も見られたが、欧州勢参入後には再びドル売りが優勢となった。
米ドル円は、前日にムーディーズが米格付けを引き下げた事によるドル売りが進んだ流れを引き継ぎ144.80円まで下押した。日経平均株価の下げも相場の重しとなった。売り一巡後は145.34円まで下げ渋る場面もあったが、欧州勢参入後には再び売りが強まり、午前中安値を割り込み144.66円まで下値を広げた。
ユーロドルは、ムーディーズによる米格下げを受けてドル安が進んだ流れを引き継ぎ、買いが先行した。ただ、1.1200ドルを前に伸び悩み1.1180ドル台でもみ合う展開が続いた。欧州勢参入後には全般でドル売りが優勢となったことでユーロ買いドル売りが優勢となり1.1244ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、全般でドル売りが優勢となっており、ドル円が下落したことに連れて162.13円まで下押した。ただ、ユーロドルの上昇の影響も同時に受けたことで、下げ渋り162.52円まで下げ渋った。欧州勢参入後にはユーロ買いが優勢となり、早朝高値の162.64円を上抜け162.79円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.486% (+0.009)
【市場主要イベント】
20日 豪 政策金利発表
21日 英 4月消費者物価指数
22日 ユーロ ECB理事会
23日 日 4月消費者物価指数
独 GDP