【米国】米長期債金利が上昇したことを受けて、全般でドル安・株安が進行した
為替(2025年5月22日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.66(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1328米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.70(円)
ポンド円 GBP/JPY 192.68(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3418(米ドル)
5月21日のニューヨーク外国為替市場は、米韓協議において「米国がウォン安是正を韓国に求めた」との一部報道を受けて、日米関税交渉において円安是正議論があるのではないかとの思惑から、円買いが優勢となった。また米トリプル安の流れが強まると、ドル売りが加速した。
米ドル円は、米韓協議において「米国は韓国にウォン高に向けた対策を要求した」との一部報道を受けて、G7財務省・中央銀行総裁会議にあわせて開催される日米財務相会談やコメ関税措置をめぐる3回目の日米間税交渉を前に、円安是正議論への思惑が高まり、円買い・ドル売りが進行し、一時143.28円まで下押した。
ユーロドルは、米国のトリプル安(株安・債券安・通貨安)を意識したドル売りが進んだ。低調な米20年債入札をきっかけに米トリプル安への思惑がさらに高まると、一時1.1362ドルまで上値を伸ばした。米株式市場でNYダウ平均が一時890ドル超下落したこともドル売りを促した。
株式
NYダウ平均 USD 41,860.43 -816.80(-1.91%)
NASDAQ総合 USD 18,872.23 -272.44(-1.42%)
S&P500 USD 5,844.16 -96.66(-1.62%)
株式市場は、米財政悪化をめぐる懸念から米長期金利が上昇すると、株式の相対的な割高感が意識され売りが先行した。低調な米20年債入札をきっかけに米長期金利が一段と上昇し、株安が加速した。NYダウ平均は一時890ドル超下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.601% (+0.112)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.01 (-1.50%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,316.6 (+0.72%)
【日本】中東情勢の悪化を懸念され、全般でドル売りが優勢となった
為替(17時)
5月21日の東京外国為替市場は、イスラエルがイランの核施設への攻撃を計画しているとの報道で、中東情勢の緊張が高まると、逃避通貨としてのスイスフランに買いが集まりドルが売られたことで、全般でドル売りが優勢となった。もっともドル売り一巡後には欧州勢の参入とともにドルの買戻しがゆ末井となったが、値動きは限定的だった。
米ドル円は、「イスラエルがイランの核施設攻撃を計画している」との報道が伝わると、売りが先行した。スイスフランが対ドルで買われたことで、全般でドル売りが進んだことも相場の重しとなった。本邦の新発10年債利回りが上昇したことも嫌気され、ドル売り円買いが進み143.46円まで下値を広げた。ただ、8日安値の143.45円がサポートとして意識されると売りは一服し、143.96円まで買い戻された。
ユーロドルは、ドル円の下落に伴う買いが入ったことや、対スイスフランでのドル売りの影響もうけたことで、堅調に推移した。15時台には1.1352ドルまで上値を伸ばしたが、買いが一巡すると、ポジション調整目的の売りも入り上昇幅を縮めた。
ユーロ円は、ドル円の下落や本邦長期金利の上昇を受けて、早朝には162.68円まで下押したが、ユーロドルが堅調に推移したこともあり、下げ渋った。その後もドル円の下落とユーロドルの上昇に挟まれる形で方向感は出にくく小幅なレンジでもいあう形となった。
債券
日本国債10年 1.528% (+0.042)
【市場主要イベント】
22日 ユーロ ECB理事会
23日 日 4月消費者物価指数
独 GDP