【米国】前日までにドル売りが進んだ反動から、ドルが買い戻される展開となった
為替(2025年5月23日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.01(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1278米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.41(円)
ポンド円 GBP/JPY 193.12(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3417(米ドル)
5月22日のニューヨーク外国為替市場は、5月米PMI速報値(予想:51.0、結果:52.3)が市場予想を上回ったことを受けて、ドル買いが先行した。前日までの米トリプル安を巻き戻す動きも、ドル買いを後押しした。また米議会下院は、トランプ大統領の看板政策である大型減税を盛り込んだ法案を可決したことで、米10年債利回りは4.62%台まで上昇した。
米ドル円は、5月米PMI速報値が予想よりも強い内容だったこと伝わると、円売り・ドル買いが優勢となった。米国株相場や米国債相場が持ち直していることも相場を下支えし、26時台には144.33円まで上値を伸ばした。もっとも東京時間の高値144.41円が目先のレジスタンスとして意識されると、伸び悩んだ。
ユーロドルは、欧州時間に発表された仏・独・ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数速報値が市場予想を下回ったことで全般でユーロ売りドル買いが進行した。足元で進んでいた米国のトリプル安を巻き戻す動きが活発化し、一時1.1255ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 41,849.06 -11.37(-0.02%)
NASDAQ総合 USD 18,923.23 +51.00(+0.27%)
S&P500 USD 5,840.99 -3.17(-0.05%)
株式市場は、米財政悪化をめぐる懸念から売りが先行したものの、5月米PMI速報値が予想よりも強い内容だったことがわかると買戻しが優勢となり、NYダウ平均は一時220ドル超上昇した。ただ、引けにかけては再び売りが強まり下げに転じた。
債券・商品先物
米国債10年 4.531% (-0.070)
NY原油(WTI) USD/バレル 60.45 (-0.91%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,295.1 (-0.64%)
【日本】円安是正への警戒感は根強く、全般で円買いが進行した
為替(17時)
5月22日の東京外国為替市場は、財務省が日米財務相会談において「為替についての議論はなかった」との声明を発表したことで、一時円売りが急伸したが円安是正論への警戒感は根強く、すぐに円の買戻しが進んだ。独サービス部門PMI速報値(予想:49.5、結果:47.2)が悪化したことを受けて、ユーロも売られる展開となった。
米ドル円は、財務省が日米財務相会談後に「前回の会談と同様に為替についての議論はなかった」との声明を発表し、円安是正の議論について踏み込んだ話が伝わらなかったことを受けて全般で円売りが進行したが、すぐに売り戻された。また欧州株が軟調に推移したことで円買い圧力が強まったこともあり、17時過ぎには191.87円まで下値を拡大した。
ユーロドルは、日米財務相会談を受けての円がらみの取引となる中で、動きは鈍いものの1.1344ドルまで緩やかに上昇した。ただ低調な独サービス部門PMI速報値の結果を受けて1.1294ドルまで下押したものの、ドル円が下落していることもあり下値は限られた。
ユーロ円は、財務省による日米財務相会談についての声明が発表されると、163.40円まで上昇したものの、ドル円同様にその後は一転して円の買戻しが進んだ。その後は上値が重たい展開が続いたが、独サービス部門PMI速報値が悪化したこともユーロ売りを促し161.77円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.575% (+0.047)
【市場主要イベント】
23日 日 4月消費者物価指数
独 GDP