【米国】全般でドル買いが先行したが、米10年債利回りの低下を受けてドル売りが優勢となった
為替(2025年6月26日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 145.25(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1658(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.28(円)
ポンド円 GBP/JPY 198.35(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3661(米ドル)
6月25日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.33%台まで上昇したことで全般でドル買いが先行した。ただ、米新築住宅販売件数(予想:69.4万件、結果:62.3万件)が市場予想を下回ったことや米10年債利回りがマイナスに転じたことで一転してドル売りが優勢となった。なおパウエルFRB議長は「米経済は良好でインフレも良い状態にある」「大多数の当局者は年末までに利下げすると予想している」と発言した。
米ドル円は、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが先行し、22時過ぎには145.95円まで上値を伸ばした。ただ、節目の146円を前にすると伸び悩み、上値が重たくなった。米住宅指標や米10年債利回りが4.28%まで低下したこともも相場の重しとなり、一時145.10円まで売り押された。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが先行し22時前には1.1589ドルまで下押した。ただ米新築住宅販売件数が市場予想を下回り、米10年債利回りが低下に転じたことで一転してドル買いが優勢となり、前日高値を上抜けて1.1664ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 42,982.42 -106.59(-0.24%)
NASDAQ総合 USD 19,977.54 +62.95(+0.31%)
S&P500 USD 6,092.15 -0.04(-0.01%)
株式市場は、中東情勢をめぐる懸念が後退する中で買いが先行したものの、前日に3月以来の高値を更新した後だけに利益確定目的の売りが強まると下げに転じた。ハイテク株比率が高いナスダックでは一時2万円台に乗せる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.291% (-0.007)
NY原油(WTI) USD/バレル 64.30 (-0.29%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,346.4 (+0.23%)
【日本】田村日銀審議委員の発言をきっかけに円買いが進んだが、その後は円が売られる展開となった
為替(17時)
6月25日の東京外国為替市場は、東京仲値にかけて全般でドル買いが優勢となった。ただ、田村日銀審議委員が「物価上振れリスクが高まる場合、果断な対応もあり得る」との見解を示したことが材料視され、円買いが優勢となった。もっとも「基調的な物価上昇率が2%に達したというにはもう少し情報を見たい」といった発言が、追加利上げを急いでいないと受け止められたことで、持ち高調整の円売りが進行した。
米ドル円は、東京仲値にかけてドル買いが優勢となり、145.04円まで上値を伸ばした。ただ、田村日銀委員の発言をきっかけに円買いが優勢となり、144.60円まで下押した。もっとも前日安値の144.51円を前に下げ渋ると買いが優勢となり145.37円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、対円でドルが売られたことで1.1631ドルまで上値を伸ばしたが、前日高値の1.1641ドルまでは届かず上値が重たくなった。ドル円が上昇していることもあり徐々にユーロ売り・ドル買いが進む中で、17時までには1.1589ドルまで下押した。
ユーロ円は、東京仲値にかけたドル円の上昇につれて168.56円まで上値を伸ばした。ただ、ドル円が伸び悩むと売り戻されるなど、総じてドル円と連動した値動きとなった。14時過ぎからは、買いが優勢となり168.69円まで上昇したものの、ユーロドルが下落した動きが重しとなり、伸び悩んだ。
債券
日本国債10年 1.394% (-0.031)
【市場主要イベント】
26日 米 1-3月期実質国内総生産
27日 米 個人消費支出
加 月次国内総生産