【米国】ボウマンFRB副理事が、早期の利下げを示唆したことで全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年6月24日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.15(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1575(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.11(円)
ポンド円 GBP/JPY 197.57(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3521(米ドル)
6月23日のニューヨーク外国為替市場は、全般で有事のドル買いが進行していたが、ボウマンFRB副理事が、7月の利下げのかの王制を示唆すると一転してドル売りが進行した。またイランがカタールの米軍基地に対して報復攻撃をしたが、人的被害はなく限定的だった。「トランプ大統領は中東でのさらなる軍事関与を望んでいない」との報道が伝わると、ドルの売戻が優勢となった。
米ドル円は、20時過ぎには一時148.03円まで上値を伸ばしたものの、148円台では売り圧力も強く伸び悩んだ。その後は米早期利下げ観測の高まりなどを背景に、ドル全面安となった流れに沿って、午前3時過ぎには146.01円まで急落した。イランがカタールの米軍基地に対して報復攻撃をしたが、被害は限定的となったことで米株高・原油安・ドル安の流れとなった。
ユーロドルは、欧州時間序盤には一時1.1453ドルまで下押していたものの、ボウマンFRB副議長が「インフレ圧力が抑制されれば、7月利下げを支持する可能性がある」と発言したことをきっかけに、米10年債利回りが4.28%台まで低下したことで、全般でドル安が進んだ。引け前には1.1581ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 42,581.77 +374.96(+0.88%)
NASDAQ総合 USD 19,631.38 +183.97(+0.94%)
S&P500 USD 6,025.16 +57.31(+0.96%)
株式市場は、イランはカタールの米軍基地に対して報復攻撃を実施した。ただ、カタールは「イランのミサイルの迎撃に成功し、人的被害はなかった」と発表したほか、「米国とカタールには攻撃を事前に通知していた」と伝わったことから、イランの報復は限定的と受け止められ、緊張感は緩和したことで、原油安・株高・ドル安が進行した。
債券・商品先物
米国債10年 4.350% (-0.027)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.77 (-9.21%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,384.4 (±0%)
【日本】週末の米国によるイラン攻撃の報道から、有事のドル買いが先行した
為替(17時)
6月23日の東京外国為替市場は、前週末に米国がイランの核施設を攻撃したとの報道を受けて「有事のドル買い」が意識され、全般でドル買いが先行した。フランスやドイツのPMI速報値は、強弱入り混じるけっかとなったが、相場への大きな影響は出なかった。
米ドル円は、前週末に米国がイラクの核施設を攻撃したことで地政学的リスクが意識されると、有事のドル買いが意識されると早朝に146.73円まで上昇した。その後は146.14円まで売り戻されるも、日経平均株価が下げ幅を縮小した事などもあり、買いが優勢となり15時台には147.39円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、米国のイラン核施設攻撃の報道を受けて、ドル買いが先行し1.1451ドルまで下押したが、売り一巡後には買い戻しが優勢となり15時過ぎには1.1520ドルまで上値を伸ばした。ただ前週末終値付近まで買い戻されると上値は重たくなり伸び悩んだ。
ユーロ円は、米国のイラン核施設攻撃の報道を受けたユーロドルの下落につれて、167.93円まで下押したが、その後はドル円などの上昇につられる形で徐々に買いが優勢となった。15時30分台には169.65円まで上値を伸ばした。買い一巡後には持ち高の調整売りに押される形で伸び悩み、169.04円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.410% (+0.007)
【市場主要イベント】
24日 米 パウエルFRB議長の発言
25日 米 新築住宅販売件数
26日 米 1-3月期実質国内総生産
27日 米 個人消費支出
加 月次国内総生産